出向先とは何か?企業における出向の目的と注意点を解説

Offers HR Magazine編集部 2024年8月31日

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こんにちは。エンジニア、PM、デザイナーの副業・転職採用サービス「Offers(オファーズ)」のOffers HR Magazine編集部です。出向とは、従業員を一定期間、他の会社で働かせる人事制度のことです。この記事では、出向先とは何か、企業における出向の目的やメリット、注意点などを詳しく解説していきます。採用担当者として、出向に関する知識を深め、適切な対応ができるようにしましょう。

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出向先とは?基本的な概念と役割

出向先とは、簡単に言うと、従業員を受け入れる側の企業のことです。従業員を送り出す側の企業は「出向元」と呼ばれます。出向は、企業にとって人材育成、企業間交流、雇用調整など、様々な目的で活用される重要な人事制度です。

出向先企業は、出向元企業から受け入れた従業員の能力を活用し、自社の業務を遂行することで、人材不足の解消や新たなノウハウの獲得などを期待できます。一方、出向元企業は、従業員に新たな経験やスキルを習得させることで、人材育成や組織活性化を図ることができます。

出向の定義

出向とは、労働者が元の会社(出向元)との雇用関係を維持したまま、一定期間、他の会社(出向先)で働くことを指します。出向元と出向先の間には、出向契約が締結され、労働条件や期間などが明確に定められます。

出向は、企業にとって人材育成、企業間交流、雇用調整など、様々な目的で活用される重要な人事制度です。出向元企業は、従業員に新たな経験やスキルを習得させることで、人材育成や組織活性化を図ることができます。一方、出向先企業は、出向元企業から受け入れた従業員の能力を活用し、自社の業務を遂行することで、人材不足の解消や新たなノウハウの獲得などを期待できます。

出向元と出向先の違い

出向元と出向先は、それぞれ異なる役割と責任を担っています。出向元は、従業員の雇用関係を維持し、給与の支払い、社会保険の加入手続きなどを行います。また、出向中の従業員のキャリア開発や、出向先での状況把握なども重要な役割です。

一方、出向先は、受け入れた従業員に対して、業務指示や評価を行い、適切な労働環境を提供する責任があります。出向元と出向先は、密接に連携を取り合い、出向中の従業員がスムーズに業務を遂行できるようサポートすることが重要です。

項目

出向元

出向先

雇用関係

維持する

維持しない

給与支払い

支払う

支払わない(場合もある)

社会保険

加入手続きを行う

加入手続きを行わない(場合もある)

業務指示

行わない

行う

評価

行う(場合もある)

行う

在籍出向と転籍出向の違い

出向には、大きく分けて「在籍出向」と「転籍出向」の2種類があります。在籍出向は、従業員が元の会社(出向元)に在籍したまま、他の会社(出向先)で働く形態です。一方、転籍出向は、従業員が元の会社を退職し、出向先の会社に転籍して働く形態です。

在籍出向の場合、従業員は出向元との雇用関係を維持するため、給与や社会保険などの待遇は、原則として出向元が負担します。一方、転籍出向の場合、従業員は出向先に転籍するため、給与や社会保険などの待遇は、出向先が負担することになります。

それぞれのメリット・デメリットを理解し、企業の状況や従業員のキャリアプランなどを考慮して、適切な出向形態を選択することが重要です。

出向の目的とメリット

企業が従業員を出向させる目的は様々ですが、大きく分けて人材育成、企業間交流、雇用調整の3つが挙げられます。それぞれの目的について、詳しく見ていきましょう。

出向は、企業にとって戦略的な人材活用手段であり、適切に運用することで、企業の成長や発展に大きく貢献することができます。

人材育成のための出向

従業員を新たな環境で働かせることで、今までとは異なる業務経験を積ませ、スキルアップやキャリア開発を促進することができます。特に、専門性の高い分野や、経営ノウハウを学ぶ機会を提供することで、将来の幹部候補育成にも繋がるでしょう。

例えば、メーカーの技術者を、販売会社に出向させることで、顧客との接点を通じて、市場ニーズや顧客対応力を養うことができます。また、中小企業の従業員を、大企業に出向させることで、大企業の組織的な業務運営や、高度な技術を学ぶ機会を提供することができます。

企業間交流の促進

出向を通じて、異なる企業文化やビジネスモデルに触れることで、従業員の視野を広げ、新たな発想やイノベーションを生み出すきっかけとなります。また、企業間の人的ネットワークを構築することで、共同事業や新規ビジネスの創出にも繋がる可能性があります。

例えば、異なる業界の企業間で出向を行うことで、それぞれの業界の知識やノウハウを共有し、新たなビジネスチャンスを模索することができます。また、海外子会社への出向を通じて、グローバルな視点や異文化理解を深めることも期待できます。

雇用調整の手段としての出向

景気変動や事業再構築などにより、一時的に人員が余剰となった場合、解雇ではなく出向という形で雇用を維持することができます。従業員の雇用を守りながら、企業の経営状況に合わせた柔軟な人員配置を実現できる点がメリットです。

例えば、事業縮小により人員削減が必要となった場合、従業員を出向させることで、雇用を維持しつつ、人件費の抑制を図ることができます。また、新規事業の立ち上げ準備期間中など、一時的に人員が不足している部署に、他の部署から従業員を出向させることで、効率的な人員配置を実現することができます。

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出向契約の要点

出向契約は、出向元、出向先、そして従業員の三者間で締結される重要な契約です。契約内容が曖昧だと、後々トラブルに発展する可能性もあるため、しっかりと内容を確認しておく必要があります。

ここでは、出向契約における重要なポイントを解説します。

出向契約の基本項目

出向契約書には、一般的に以下の項目が記載されます。

  • 出向の目的
  • 出向期間
  • 勤務場所
  • 業務内容
  • 労働時間
  • 給与の支払い方法
  • 社会保険の取り扱い
  • 経費の負担
  • 秘密保持義務
  • 損害賠償責任
  • 契約の解除

これらの項目は、出向に関わる全ての関係者にとって重要な情報となるため、明確かつ詳細に記載することが重要です。

労働条件の明確化

出向中の従業員の労働条件は、出向元と出向先の間で事前にしっかりと取り決めておく必要があります。特に、給与、労働時間、休日、休暇などの基本的な労働条件については、書面で明確に定めておくことが重要です。

労働条件が曖昧なまま出向を開始してしまうと、従業員とのトラブルに発展する可能性があります。また、労働基準法などの関連法規に違反する内容の契約を締結してしまうと、法的責任を問われる可能性もあるため、注意が必要です。

出向期間の設定

出向期間は、出向の目的や業務内容などを考慮して、適切に設定する必要があります。期間が短すぎると、従業員が十分な経験を積むことができず、出向の効果が薄れてしまう可能性があります。一方、期間が長すぎると、従業員のキャリアプランに影響を与える可能性もあるため、注意が必要です。

出向期間は、一般的に1年から3年程度が目安とされていますが、企業の状況や従業員の希望などを考慮して、柔軟に対応することが重要です。また、出向期間中に状況が変化した場合には、出向元と出向先が協議の上、期間を延長したり、短縮したりすることも可能です。

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出向における給与と保険の取り扱い

出向中の従業員の給与や保険の取り扱いについては、出向元と出向先の間で事前にしっかりと取り決めておく必要があります。

ここでは、出向における給与と保険の取り扱いについて、詳しく解説します。

給与の支払い方法

出向中の従業員の給与は、原則として出向元が支払います。ただし、出向先が一部または全部を負担する場合もあります。給与の支払い方法は、出向契約書に明記しておくことが重要です。

出向先が給与の一部または全部を負担する場合には、出向元と出向先の間で、負担割合や支払い方法などを明確に定めておく必要があります。また、従業員に対して、給与の支払い方法について、事前にしっかりと説明しておくことも重要です。

社会保険の負担

出向中の従業員の社会保険料は、原則として出向元が負担します。ただし、出向先が一部または全部を負担する場合もあります。社会保険の負担についても、出向契約書に明記しておくことが重要です。

社会保険料の負担割合や支払い方法については、出向元と出向先の間で、事前にしっかりと取り決めておく必要があります。また、従業員に対して、社会保険の取り扱いについて、事前にしっかりと説明しておくことも重要です。

退職金や福利厚生の取り扱い

出向中の従業員の退職金や福利厚生については、出向元と出向先の間で事前にしっかりと取り決めておく必要があります。退職金については、出向期間中の勤務をどのように扱うか、出向元と出向先のどちらが負担するかなどを明確に定めておくことが重要です。

福利厚生については、出向元と出向先のどちらの福利厚生制度を利用できるか、利用条件などを明確に定めておくことが重要です。従業員に対して、退職金や福利厚生の取り扱いについて、事前にしっかりと説明しておくことも重要です。

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出向における法的注意点

出向は、労働契約法などの関連法規に基づいて行われる必要があります。法的な知識を持たずに安易に出向を実施してしまうと、後々トラブルに発展する可能性もあるため、注意が必要です。

ここでは、出向における法的注意点について、詳しく解説します。

労働契約法との関係

出向は、労働契約法第10条に規定されている「労働者の承諾」が必要となります。つまり、従業員の同意なく一方的に出向を命じることはできません。

出向を命じる際には、従業員に対して、出向の目的、期間、労働条件などを十分に説明し、理解を得ることが重要です。また、書面による同意を得ることも重要です。

出向命令の正当性

出向命令は、業務上の必要性があり、かつ、従業員にとって不利益にならない範囲で行われる必要があります。正当な理由なく出向を命じたり、従業員に著しい不利益を与えるような出向を命じたりすることは、違法と判断される可能性があります。

出向命令の正当性については、個々のケースごとに判断されるため、事前に専門家などに相談しておくことが重要です。

偽装出向に対する対策

偽装出向とは、実質的には派遣労働であるにもかかわらず、形式上は出向として扱っている状態を指します。偽装出向は、労働者派遣法違反となるため、厳しく罰せられます。

偽装出向を防ぐためには、出向契約の内容を明確にし、出向元と出向先の指揮命令系統を明確にすることが重要です。また、出向中の従業員に対する適切な労務管理を行うことも重要です。

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まとめ

出向は、企業にとって人材育成、企業間交流、雇用調整など、様々な目的で活用される重要な人事制度です。しかし、出向には法的注意点も多く、適切な手続きを踏まなければ、トラブルに発展する可能性もあります。

この記事で解説した内容を参考に、出向に関する知識を深め、適切な対応ができるようにしましょう。

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