アルムナイ採用でエンジニアを採用する手法を解説。メリットや課題、環境構築の重要性について

Offers HR Magazine編集部 2023年5月15日

Offers HR Magazine編集部

目次

ジョブ型雇用が多いエンジニア採用にとって、「アルムナイ採用」は非常に効果的です。エンジニア不足を解消する手法としてアルムナイ採用に注目が集まっています。どのような採用手法なのでしょうか。メリットや課題、活用するポイントについて解説します。

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アルムナイ採用の基礎知識

(出典)https://www.pexels.com/

エンジニアの場合、終身雇用の正社員として採用するのではなく、プロジェクト単位で採用するジョブ型雇用も珍しくありません。しかしながら優秀なエンジニアであれば、契約が終了した後にもう一度採用したいと考える機会も多いのではないでしょうか。

こうした状況で役立つ採用手法がアルムナイ採用です。アルムナイ採用とはどういった採用手法なのでしょうか。まずは概要や背景から紹介します。

アルムナイ採用とは?

「アルムナイ」はラテン語で「OB・OG」を意味します。そのまま訳すと、アルムナイ採用とは、何らかの理由で会社を一度やめた人を、再び雇用する採用手法と定義できます。仕組み上「カムバック採用」と呼ばれることもあります。

特にエンジニア界隈では、この採用手法は主流ともいえるでしょう。

アルムナイ採用が注目されている背景

アルムナイ採用がエンジニア採用において注目されている背景について紹介します。

まず、終身雇用制度が崩壊し、転職や副業を行う人材が増えているという点です。特にエンジニア界隈では、案件ごとにエンジニアを採用するジョブ型雇用が多く用いられている点も、アルムナイ採用への注目度を後押ししています。

次に、IT人材の不足です。転職活動は盛んに行われています。その中で、新規のみに採用者を絞るのは得策ではありません。

そして、そもそも新規採用が難しいことが挙げられるでしょう。エンジニアは慢性的な人手不足に陥っており、優秀なエンジニアは、競合企業の取り合いになっています。

IT人材の市場問題や、日本の雇用モデルの変化が、アルムナイ採用に注目を集めている要因といえそうです。

アルムナイ採用のメリット

(出典)https://www.pexels.com/

アルムナイ採用を用いることで、企業にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。特にメリットとして大きいものを見ていきましょう。

即戦力を手に入れられる

アルムナイ採用の一つ目のメリットは、即戦力を手に入れられるということです。かつて勤めていた人なので、社内の文化や働き方、他メンバーとのコミュニケーションが比較的採りやすいことが考えられます。

前回の退職からの期間が短い場合、研修や再教育を一切行わずにすぐに現場に復帰できることも考えられるでしょう。大手IT企業の中には、離職して半年以内であれば同じ待遇、ポジションに戻れるという制度があった社もあります。即戦力を得られることは、企業に大きなメリットをもたらすのです。

企業のイメージアップにつながる

二つ目は、企業のイメージアップにつながりやすいという点です。一度離職して、再び戻ってくるということは「他企業と比べて働きやすい」「離職しても戻りやすい会社」という印象を、社内外に向けて発信することにもつながります。

特に、別の大手企業に就職した場合やスカウトされて離職した社員の出戻りがあった場合、社内の印象はなおのこと良くなる可能性が高まるでしょう。

社内文化の発展に期待できる

離職者が他の企業に就職した後に戻ってくる場合、他の企業の文化や働き方を吸収している状態になっていますのでその結果、社内で他企業の良いところを取り入れ、社内文化の発展に期待が持てるでしょう。

特にエンジニアの場合、他企業で使用していたプラットフォームやツール、コードの書き方など、参考にできる部分は多々あります。業務効率化やチームビルディングを洗練できることに期待できます。

アルムナイ採用における課題

(出典)https://www.pexels.com/

アルムナイ採用において、どのような課題が起こり得るでしょうか。導入前に課題を知り、対策を用意しておくことで、アルムナイ採用がより効果を発揮します。

既存社員の退職を助長する可能性

アルムナイ採用は、「退職後に再び企業に戻れる」という文化と前例を作ることになります。その結果、在籍社員の退職に対してのハードルが下がってしまうことが考えられるでしょう。

退職希望があった場合、企業としては在職を強制はできません。優秀で意欲のあるエンジニアほど挑戦的な傾向が強く、アルムナイ採用を用いた結果、優秀なエンジニアが次々に離職してしまうような事態も考えられます。

過去の在籍時との待遇差をどうするか

退職理由として待遇への不満が要因だった場合、あるいは退職後に自社よりも好待遇の会社に就職していた場合に、どのような待遇で迎え入れるかは人事部の悩みどころです。

退職時よりも待遇を上げる場合、同一の人材に対してより多くのコストがかかることになります。その人材がスキル的に成長し、貢献度が高まっているのであれば問題ありませんが、短期間の出戻りなどであまり変化が見られない場合、企業側の負担が大きくなってしまうだけのケースもあるでしょう。

待遇面での交渉が難航し、結局採用を見送ってしまうことも考えられます。

再び退職する可能性

以前に離職した理由がネガティブなものであった場合、それが解消できなければ再び退職する可能性は低くありません。

中には、次の仕事へのつなぎとして戻ってくる人もいるでしょう。社内環境や働き方が問題で離職されたのであれば、いかにそれを改善した状態で迎えられるかが重要になります。

アルムナイ採用を活用するポイント

(出典)https://www.pexels.com/

アルムナイ採用を活用するポイントを解説します。アルムナイ採用では、以下の点を押さえた上で運用してみてください。

受け入れ態勢を構築する

アルムナイ採用は、一度離職した手前、心情的に戻りにくさを感じられてしまうことがあります。そのような風潮が出来上がっていては、採用は難しいでしょう。

そこで、アルムナイ採用を導入する上で行ってほしいのが、受け入れ体制の構築です。社内制度としての周知や前例作り、情報共有を行い、出戻りに対する心理的負担の低減と、採用後に在籍社員と関係が悪化しないよう配慮することが重要です。

また、退職もキャリアパスの一環として捉える「イグジットマネジメント」も普及させましょう。エンジニアの場合、案件終了のタイミングが離職につながることが多いので、退職もキャリアの一つであるという考え方も間違いではありません。

退職後も関係性を維持する

そもそも、険悪な雰囲気で退職されてはアルムナイ採用は不可能です。また退職後に疎遠になってしまった場合も採用は難しいでしょう。

退職後も連絡を取り合ったり、小さな仕事を委託したり、あるいはSNSでつながったりしておくなどして、良好な関係を維持しておけば、アルムナイ採用の効果も出やすくなります。

協業相手としても活用する

エンジニアに依頼したい業務があっても、必ずしもエンジニアを採用する必要がない場合もあります。数日単位で終わる細かな作業や、1週間から1カ月単位でのスプリント開発を行う短期プロジェクトなどです。

正規に採用しようとすると、条件の擦り合わせや契約手続き、社内稟議など時間と手間がかかってしまうでしょう。この場合、社員として採用するのではなく、業務委託として依頼すれば十分ともいえます。

あるいは、一度退職したエンジニアから別のエンジニアを紹介してもらうという選択肢もとれるかもしれません。

アルムナイ採用を成功させる環境構築も重要

(出典)https://www.pexels.com/

アルムナイ採用を成功させるには、社内環境の構築も不可欠な要素です。どのような環境が求められるのかを紹介します。

人間関係が良好な企業を目指す

人間関係の悪い職場で働きたいと思う人はそうそういません。退職理由に、人間関係の悪さや雰囲気の悪さを挙げる人は多くいます。

職場の人間関係がギスギスしている状態では、出戻りたいとは思われないでしょう。

人間関係を良好にすることで、「またあの人達と働きたい」と思ってもらうようになりアルムナイ採用の成功率が高まります。

戻りたいと思ってもらえる魅力づくり

アルムナイ採用を成功させるには、自社に戻りたいと思ってもらえる魅力がなくてはいけません。

福利厚生や条件面など、さまざま会社を回ってはみたものの、結局自社が一番良かったと思われるような魅力づくりも重要なポイントとなります。

自社にしかない社内制度や働き方など、他社との違いを明確にし、採用候補者に伝えられるように社内の仕組みや環境を整えましょう。

人材循環型社会を目指したアルムナイ採用

(出典)https://www.pexels.com/

エンジニアの採用市場において、プロジェクト終了時の退職や副業は一般的に行われています。同じエンジニアを、定年退職まで引き留めておく方が、時代的に難しいといえるでしょう。

転職先でスキルアップし、自社に戻ってきてくれてより大きな貢献を成すというアルムナイ採用を前提にした方が、効率的な採用活動につながりやすくなります。

最終的に自社に戻ってきたいと思えるような魅力があり、戻りやすい文化が醸成されていれば、問題ありません。

このような、退職後にスキルアップし、また自社に戻ってくるというサイクルを、Offersでは「人材循環型社会」と定義しています。

エンジニアの採用に、この考え方とOffersをぜひ役立ててみてください。

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