エンジニア採用に有効なフレームワークとは?採用戦略の立て方も解説

Offers HR Magazine編集部 2023年12月19日

Offers HR Magazine編集部

目次

エンジニア採用ではフレームワークを使うことで、効率的な活動が可能になります。フレームワークを活用するメリットを理解して、採用活動への生かし方を考えてみましょう。汎用性の高いものから採用活動向けのものまで、代表的なフレームワークも紹介します。

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採用戦略のためのフレームワークとは?

(出典)https://unsplash.com/

優秀な人材の獲得が難しいエンジニア採用では、自社の強みや採用市場における認知度、競合の状況などを考慮して最適な戦略を立てる必要があります。採用戦略を構築するに当たっては、フレームワークの活用が有効ですが、まずは採用戦略とはどういうものか、基本的なところを押さえておきましょう。

採用戦略とはどういうもの?

採用戦略は、自社の採用ニーズに沿った人材を獲得するために立てる戦略で、一般的には中長期的な視点に立った採用プランと位置付けている企業がほとんどです。計画の緻密さや解像度、採用活動のどこまでを戦略の範囲と定義するかなどは、企業によって異なります。

しかし、自社を取り巻く環境を把握した上で、採用の方針やプロセスを総合的に考える点は共通しています。採用戦略に基づいて採用すべき人材を明確にし、効率的に採用活動を進めることで、他社に先駆けて優秀な人材を獲得できる可能性が高まります。

採用戦略におけるフレームワークの重要性

フレームワークとは、特定の問題・課題の解決に有効な考え方の枠組みであり、フレームワークを活用することで、思考の抜けや漏れを防ぎつつ、効果的な戦略を立てられるようになります。

もともと事業全体の戦略の構築や、有効なマーケティングのためにフレームワークが使われるのが一般的でした。しかし近年は、人材採用の分野でも積極的にフレームワークが活用されるようになり、より戦略的で緻密な計画を立てた上で、採用活動をスタートする企業が増えています。

適切なフレームワークを選択した上で戦略を立てれば、採用のプロセスが体系化され、どの部分に注力すべきか、どの程度のリソースを投入すべきかなどが分かりやすくなります。結果として採用活動の最適化に役立ち、必要な人材を安定して採用できる体制の構築が可能です。

採用戦略にフレームワークを活用するメリット

(出典)https://unsplash.com/

採用戦略にフレームワークを使うメリットとしては、以下のように効率的な戦略構築に役立つ点や、採用すべき人材が明確になる点、採用コストの削減ができる点などが挙げられます。

効率的に戦略を構築できる

フレームワークを活用すれば、必要な要素を頭の中で整理しやすくなり、的を射た効果的な戦略を立てられるようになります。多くの企業にとって、重要な部分を優先的に考えられるようになるのに加えて、さまつな要素の検討に時間をかけずに済むのもメリットです。

人によっては、細かい部分を考えすぎてしまったり、逆に重要な要素を検討し忘れてしまったりするケースは少なくありません。そこでフレームワークをベースに考えれば、大事な要素の抜けや漏れを防ぎつつ、優先度の高い部分を軸に戦略を構築できるようになります。

採用すべき人材を明らかにできる

フレームワークは現状を俯瞰的に考えるのに役立ち、自社が本当に求める人材を明らかにできます。人事部門で必要な人材だと考えていても、現場のニーズとはズレがあったり、長期的に考えると異なる特徴や、強みを有する人材を採用すべきだったりするケースは珍しくありません。

事業戦略や将来的に起こり得るニーズを踏まえた上で、必要な人材を定義するには、より高い視点から自社の状況を把握する必要があります。フレームワークは自社を取り巻く環境を客観的に見つめるきっかけとなるので、本質的な採用ニーズを抽出しやすく、採用後のミスマッチの回避にもつながります。

採用コストの削減にも寄与する

フレームワークに基づいた採用戦略の構築は、結果的に採用コストの削減にも寄与します。効率的な採用プロセスの構築や、自社に合った採用手法の選択などが可能になるので、採用につながらない無駄な施策の実行を回避でき、人事担当者も適切な行動を取れるようになるでしょう。

人事部門の活動が最適化されれば、おのずと採用コストも削減できます。さらに採用にかかる時間も短縮できる可能性が高いので、人事担当者の時間を、より重要な活動に割り当てられるのもメリットです。

採用戦略に生かせるフレームワーク7選

(出典)https://unsplash.com/

それでは、採用戦略の構築に生かせるフレームワークを紹介します。事業戦略やマーケティング戦略など、汎用的に使えるフレームワークも多いので、ここで概要を押さえておきましょう。

ペルソナの設定・分析

人材採用では、採用すべき人材のペルソナの設定・分析が非常に有効です。ペルソナとは採用すべき人材の要件をまとめた(架空の)人物像を指し、年齢や性別・基本的な性格・価値観・年収・ライフスタイルなどを、細かく設定したものです。

ペルソナを明確に設定することで、採用すべき人材がどういった特性を持っているか、具体的にイメージしやすくなります。求職者の視点から有効な施策を打ち出しやすくなり、どういった情報を提供すれば自社に興味を持ってもらえるかなど、応募につながるアクションも取りやすくなります。

エンジニア採用に有効なペルソナの設計方法に関しては、以下の記事で詳しく解説しているので、こちらも参考にしてみましょう。

エンジニアの採用における適切なペルソナ設計方法を解説。手順や注意点、採用成功のポイント | Offers HR Magazine

カスタマージャーニーの設定・分析

カスタマージャーニーとは、もともとマーケティング分野で導入されていた考え方で、顧客が自社の商品・サービスを認知してから、購入するまでのプロセスを定義・分析するものです。

採用分野では顧客を求職者に置き換え、応募から内定・採用に至るまでの流れを視覚化することで、各採用段階において、有効な施策を打ち出すための手法として知られています。

例えば、カスタマージャーニー分析の結果、現状において全体の応募者数が少ないと分かれば、自社の認知度を広める施策が必要でしょう。SNSでの情報発信に注力したり、これまでとは異なる採用手法を試したりすることで、採用プロセスに乗せる応募者を増やせる可能性があります。

有効な採用施策を打ち出すのみならず、現状における採用プロセスの無駄を抽出したり、各段階にどの程度のリソースを割くべきか分析したりするのにも役立ちます。

SWOT分析

SWOT分析とは自社の現状や、他社との比較における強み・弱みなどを把握するのに役立つフレームワークで、事業戦略の構築やマーケティングの分野で主に活用されているものです。

自社を『Strengths(強み)』『Weaknesses(弱み)』『Opportunities(機会)』『Threats(脅威)』の観点から調査・分析することで、内部環境と外部環境を把握し、必要な施策を打ち出せるようになります。

非常に汎用性が高く人材採用の分野でも応用されており、採用活動において強みとなる部分や、逆に弱みとしてカバーすべき部分などを明確にできるので、効果的な採用戦略の構築に役立つでしょう。

3C分析

3C分析は、マーケティング戦略の構築に使われるフレームワークとして広く知られており、『自社(Company)』『競合他社(Competitor)』『顧客(Customer)』の3つの点から自社の立ち位置を確認・分析し、有効な戦略は何か検討するものです。

採用戦略の構築で3C分析をする場合は、採用市場における人材採用の競争者として競合を位置付け、顧客は『求職者(採用すべき人材)』に置き換えて分析します。どういった施策を打ち出せば、競合に先駆けて優秀な人材を獲得できるのか、俯瞰的な視点で考えられるようになります。

4C分析

4C分析は、顧客視点から有効なマーケティング戦略を打ち出すためのフレームワークですが、人材採用の分野でも応用が可能です。

求職者の目線から『Customer Value(求職者にとっての自社の価値)』や『Cost(人材が負担すること)』を調査・分析し、さらに『Convenience(応募者にとっての利便性)』や『Communication(応募者との意思疎通)』などの観点も考慮して、有効な採用施策を打ち出します。

どのように自社が評価されているかを検討し、改善すべき点がある場合は、速やかに改善することで採用市場において競争優位性を確立できます。

5A理論

5A理論とはカスタマージャーニーと同様、消費者が商品・サービスを購入するまでの流れについて、次の観点から把握・分析するフレームワークです。

  • 認知(Aware):自社の存在に気付く・認識する
  • 訴求(Appeal):商品・サービスに興味を抱く
  • 尋ねる(Ask):問い合わせる
  • 行動を起こす(Act):購入する
  • 勧める(Advocate):周囲に勧める

これも消費者や顧客を求職者に置き換え、さらに『Act』と『Advocate』の意味をそれぞれ応募と内定・入社に置き換えてみましょう。すると求職者が自社を認知し、内定・採用に至るまでの流れを分析するフレームワークとして、応用が可能です。

採用プロセスのどの部分に注力すべきか、全体的な視点から明確にできます。

TMP設計

TMP設計は採用戦略の構築のために開発されたフレームワークです。TMPはそれぞれ『Targeting』『Messaging』『Processing』の頭文字から取ったものであり、採用戦略の構築に最低限、必要な要素を確認するのに役立ちます。

適切な採用ターゲットを設定し、そのターゲットに訴求するメッセージと採用プロセスの設計を考えることで、採用ニーズに合った人材をスムーズに獲得でき、採用のミスマッチも起こりづらくなります。シンプルなフレームワークですが、いずれも採用活動に欠かせない基本的な要素といえるでしょう。

採用戦略でフレームワークを活用する際の注意点

(出典)https://unsplash.com/

採用戦略の構築においてフレームワークを活用する際には、以下の点に注意しましょう。フレームワークは乱雑になりがちな頭の中を整理し、採用活動に必要な事柄を考えるのに役立ちますが、状況に応じて最適なものを選択しなければいけません。

最適なフレームワークを慎重に選定する

フレームワークはいかなる状況でも対応できるわけではなく、それぞれ適用すべき環境が異なります。

汎用的に使えるものも多くありますが、うまく使いこなすには、多少のアレンジが必要になる場合も少なくありません。環境やニーズに合ったものを選ばなければ、的外れな分析をしてしまう可能性もあるので注意しましょう。

また、フレームワークによる分析を進めるには、客観的な情報やデータが大量に必要になるケースもあります。緻密な分析をしたいがために情報収集に時間やコストをかけすぎると、採用活動に充てる時間が少なくなり、優秀な人材に出会う機会を逸してしまう恐れもあります。

あらかじめ情報収集にかける時間を決めておき、スムーズに戦略をつくり上げるように心掛けましょう。

環境やニーズに合ったフレームワークを選択しよう

(出典)https://unsplash.com/

エンジニア採用にも役立つ採用戦略のフレームワークを紹介しました。フレームワークを活用すれば効率的に戦略を構築でき、採用すべき人材も明らかにできるでしょう。採用コストの削減にも役立ちます。

ただし、環境やニーズに応じて最適なフレームワークを選択する必要があり、情報収集や分析に時間をかけすぎないように注意が必要です。

ペルソナの設定やカスタマージャーニーなど、多くの企業が一般的に利用しているものから、汎用的に活用できるフレームワークまであるので、環境やニーズに合ったものを慎重に選択しましょう。採用戦略を構築したら定期的に評価・分析を加えて、適宜見直しや修正をすることも重要です。


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