エンジニア採用の「3C分析」とは?有効性や必要な手順、ポイントなどを解説

Offers HR Magazine編集部 2023年11月27日

Offers HR Magazine編集部

目次

「3C分析」といえば、マーケティング分野で古くから使われているフレームワークですが、採用分野でも活用されます。エンジニア採用における3C分析の方法や、実施する際のポイントなどを解説するので、エンジニア採用に関わる企業は参考にしてみましょう。

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エンジニア採用における「3C分析」とは?

(出典)https://www.pexels.com/

マーケティングの分野では、古くから「3C分析」や「4P分析」といったフレームワークが使われていますが、エンジニア採用でも3C分析の考え方は有効です。まずは3C分析とはどういうものか、基本的なところを解説します。

マーケティング分析のフレームワーク

3C分析は、企業が自社の置かれた状況を評価・分析するのに役立つフレームワークであり、3Cはそれぞれ「Company(企業)」「Customer(顧客)」「Competitor(競合他社)」の頭文字を示しています。

これらの観点から環境を調査・分析することで、主にマーケティング環境を把握し、有効な施策を打ち出すのに活用されます。さらに企業全体の事業戦略を立てる際や、商品・サービスごとの分析などにも使われており、さまざまな場面で利用される汎用性の高さが特徴です。

採用活動における3C分析の位置付け

採用活動でも3C分析は有効で、候補者の選考フローや人事戦略の策定などで役立ちます。採用活動における3C分析は『Customer(顧客)』を『Candidate(候補者)』として分析する方法です。詳しくは後述しますが、市場や顧客を意味する「Customer」の部分を採用候補者に置き換えれば、採用市場における自社のポジションや強みなどが明確になります。

特に、エンジニア採用は人材の獲得競争が激しいので、自社の強みを明確にした上で、的確な人事戦略を構築しなければいけません。3C分析は応募者を集めるためのブランディングにも活用できるので、ぜひ考え方を参考にしてみましょう。

エンジニア採用における3C分析の方法

(出典)https://www.pexels.com/

エンジニア採用における3C分析について、3Cのそれぞれの観点から解説します。具体的にどういった事柄を分析するのか、ここで押さえておきましょう。

Company:自社

自社環境の分析を通じて、求職者に対して積極的に発信すべき魅力を明らかにします。採用市場における強みや弱みに加えて、現状において自社のブランド力はどの程度か、一般的な自社のイメージはどういったものかなど、さまざまな観点から調査・分析します。

また、エンジニアを採用する上で、どういった待遇を提供できるかも、重要な要素です。他社のない独自の魅力や提供できる価値などがあれば、積極的にアピールすることで求職者を引きつけられます。

Candidate(Customer):候補者

採用ニーズに合致したエンジニアは、どういった特徴を持っているか調査します。エンジニアの場合は実務経験やスキルセット、希望しているキャリアなど、設定した採用条件に合う人材がどの程度いるのか調査しましょう。十分な応募者数を確保できそうにないならば、採用基準の変更が求められます。

また、求職者のエンジニアが応募先にどういった条件を求めているのかも、必ず把握する必要があります。どのような基準で応募先を選んでいるのかが分かれば、有効なアピールが可能になるでしょう。

Competitor:競合他社

競合他社の情報も、有効な採用戦略を立てるのに欠かせません。他社がどういった採用戦略を立てて、どのような手法でエンジニアを採用しているかが分かれば、自社の活動の参考にできるでしょう。十分な成果を上げている企業のやり方をベースとして、自社流にアレンジすれば、効率的に成果を出せるようになります。

ただし、中小企業が大手の戦略をまねするといったように、事業規模が異なる企業を参考にしても、実行が不可能なものが多いので、自社と似たような規模と採用ニーズのある企業を調べることが大切です。

エンジニア採用における3C分析の手順

(出典)https://www.pexels.com/

それでは、エンジニア採用における3C分析の具体的な手順を解説します。どういった施策を実行するにせよ、まずは採用ターゲットと要件を明確にしなければいけません。

採用ターゲットと要件の設定

まずは、自社の採用ニーズを明らかにして、採用すべき人材のペルソナや要件を定義しましょう。必要な人材を明らかにした上で、人事部門で共有する必要があります。また、ペルソナを決める際には、社内のエンジニアから意見を聞き、現場が本当に必要としているエンジニアを募集しなければいけません。

また、採用する人材の要件についても、具体的に条件を設定して人事担当者によって評価にブレが生じないように注意が必要です。ペルソナを設定したら、応募を促すためにどういったメッセージを発信すればよいか検討し、採用広報の仕方を考えましょう。

採用市場における競合の状況を把握

求職者の調査・分析に加えて、採用市場における競合の状況も把握します。

自社の状況と求職者の情報に加えて、競合の情報を分析することで、差別化の方法や求職者にアピールすべき自社の魅力などが、より鮮明になるでしょう。上記のように、競合を調べる際には自社と同程度の規模で、同じ採用ニーズを持っていると考えられる企業を対象にすることが大事です。

採用目標とスケジュールの策定

3C分析を通じて明らかにした情報を基に、採用目標を確認し、採用スケジュールを立てます。

中途採用は基本的に通年での採用とはなりますが、時期によって求職者が増える時期と、さほど求職者の転職意欲がない時期があります。1〜2月や10月など、転職希望者の活動が活発になる時期に、積極的に求人を出すといった調整も必要です。

また、エンジニアの採用活動では社内のエンジニアの協力が必要なため、開発部門の都合も考える必要があるので、日頃から開発部門と連携しつつ、具体的なスケジュールを決めていきましょう。

採用活動で3C分析を実施する際のポイント

(出典)https://www.pexels.com/

採用活動で3C分析を活用する際には、以下のポイントも大切です。社内の情報共有をスムーズにするとともに、分析結果を自社のブランディングに活用しましょう。ブランド力が高まれば、優秀な人材の応募につながります。

情報を社内で共有する

自社の状況や求職者・競合の情報を収集して活用するには、人事部門だけではリソースが足りないケースがほとんどです。全社的に情報収集に取り組むとともに、情報を社内で共有する体制を整えましょう。

収集した自社・求職者・競合のそれぞれの情報は、有機的に結び付けなければ、大きな効果は期待できません。人事部門のみならず、開発部門やマネジメント層などを巻き込んで、多角的に分析を加えた上で、それぞれの役割に応じて利用することが大事です。

分析結果を採用ブランディングにつなげる

3C分析の結果は、採用基準の設定や採用プロセスの効率化に生かすだけではなく、ブランディングにも活用しましょう。採用市場におけるポジションを確立し、求職者を引きつける情報を積極的に発信し続けることで、自社の認知度が高まるだけではなく、優秀な人材を引きつけやすくなります。

採用市場においてある程度の地位を確立できれば、他社よりも安定した応募に結び付けられるのに加えて、エンジニア以外の採用や新卒採用などでも有利になります。

エンジニア採用に3C分析を活用する

(出典)https://www.pexels.com/

エンジニア採用における3C分析の有効性や、分析の手順などを解説しました。採用活動における3C分析は「Customer(顧客)」を「Candidate(候補者)」として分析する方法で、採用市場における自社の立ち位置や強み・弱みなどを確認できます。

分析した内容を採用基準の設定やプロセスの改善などに生かせば、必要な人材をスムーズに採用できるようになります。自社のブランディングにも役立つので、開発部門やマネジメント層と協力しながら、採用市場での競争優位の確立を目指しましょう。

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