Salesforceエンジニアとは?仕事内容や将来性、採用のポイントなどを解説

Offers HR Magazine編集部 2024年1月19日

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Salesforceの世界的な需要拡大に伴い、Salesforceエンジニアの採用を検討している企業も多いでしょう。エンジニアの中でも将来性が高く、今後は採用が困難になるかもしれません。仕事内容や採用のポイントを解説します。

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Salesforceエンジニアとは?

Salesforceエンジニアとは、Salesforce(セールスフォース)に特化したエンジニアを指します。そもそも、Salesforceとはどのようなツールなのでしょうか?製品の特徴やSalesforceエンジニアに求められる役割を理解しましょう。

Salesforceの基本知識

Salesforceは、アメリカに本社を構えるSalesforce社が提供するクラウド型のソフトウェアです。CRMやSFAなどを機能の中核としており、企業の利用目的に応じてカスタマイズができるところが強みです。

CRM(Customer Relationship Management)とは、企業と顧客の関係性を管理するためのツールで、日本語では「顧客関係管理(システム)」と訳されます。SFA(Sales Force Automation)は、「営業支援システム」と呼ばれるもので、営業活動の効率化や仕組み化に役立つ機能が搭載されています。

出典:Salesforce - セールスフォース・ジャパン

Salesforceエンジニアの役割

Salesforceエンジニアの主な役割は、Salesforceの導入支援・開発・運用・保守などです。上流工程から下流工程まで全てに携わるため、エンジニアとしての技量が試されるポジションといえます。

Salesforceエンジニアには「Apex(エーペックス)」を使った開発経験が欠かせません。Apexは、Salesforceの開発に使われる独自のプログラミング言語で、世界的に普及しているJavaに構文が似ています。

Salesforceが既に社内システムとして導入されている場合は、ユーザーの要望に応じて最適化やカスタマイズを行います。

Salesforceエンジニアの業務内容

Salesforceエンジニアの業務は、「システムの導入支援」「機能の開発やシステム連携」「システムの保守・メンテナンス」に大別されます。具体的な内容を見ていきましょう。

システムの導入支援

企業内で働くSalesforceエンジニアの場合、自社に対してSalesforceの導入支援を行います。クライアント企業の導入支援を生業とするフリーランスエンジニアもおり、働き方はさまざまです。

Salesforceには業務を効率化するための多彩な機能が搭載されています。Salesforceエンジニアは、自社の従業員やクライアント企業から利用目的や業務内容、要望を丁寧に聞き出し、どのような機能を採用すべきかを判断しなければなりません。

エンジニアというと黙々と作業に打ち込むイメージがありますが、Salesforceエンジニアには高いコミュニケーション能力が求められます。

機能の開発やシステム連携

ヒアリングの後はシステムの要件定義を行い、開発を進めます。既存システムとの連携を行ったり、Salesforceの機能を企業の事情に合わせてカスタマイズしたりする作業が中心です。

企業が必要とする機能がSalesforceに搭載されていない場合は、Salesforce社が提供するプラットフォーム「Salesforce Platform」や「Lightning Platform」などで、機能の開発を行います。また、コストカットや処理能力の向上のため、不要な機能は削除または停止する必要があります。

システムの保守・メンテナンス

Salesforceエンジニアの仕事は、システムの開発や導入だけにとどまりません。企業がシステムを使用するに当たっては、操作方法の指導や使用環境の整備が必要です。

ある程度使い慣れてくると、ユーザーから「もっとこうしたい」「他の機能を追加したい」といった要望が上がってくるため、企業の事業環境に合わせた改善や提案を行います。

Salesforceは定期的な保守作業やメンテナンスが欠かせません。システムのアップデートやパフォーマンスの監視、トラブルシューティングなどを実施し、企業の円滑な運用をサポートします。

Salesforceエンジニアの将来性

Salesforceの導入に際し、自社でSalesforceエンジニアを採用すべきかどうかで悩む企業も多いでしょう。Salesforceの導入や開発が行えるエンジニアは市場価値があり、以下のような理由から将来性が高いといわれています。

導入実績が豊富で多くの業界で利用されている

Salesforceは、多くの国や地域で利用されているグローバルなシステムです。2023年4月にアメリカで発表されたニュースリリースによると、International Data Corporationが発表した「Worldwide Semiannual Software Tracker」では、10年連続で世界No.1のCRMプロバイダーに選出されています。

日本でも既に多くの企業が導入しており、DXが進むにつれて認知度はさらに高まると予想されます。需要増加に伴い、Salesforceエンジニアが活躍する機会も増えるでしょう。

出典:Salesforce、10年連続で世界No.1 CRMプロバイダーに選出 | セールスフォース・ジャパン

お客様事例  | セールスフォース・ジャパン

低コストで運用できシステムの需要が高い

Salesforceの需要が高い理由の一つに、運用コストの低さが挙げられます。オンプレミス型と違い、サーバーの購入費用や設置にかかわる工事費用がかかりません。選択した機能に応じて料金が決まる従量課金制のため、最小限の機能からスタートすれば、無駄な出費を抑えられます。

機能拡張やカスタマイズを行うに当たっては、Salesforceエンジニアが不可欠です。導入後も定期的な保守やメンテナンスが必要であり、人材需要は途切れないでしょう。

Salesforceが提供する顧客管理や営業支援は、一部の業界だけに特化したものではありません。導入支援から保守までを一手に引き受けるSalesforceエンジニアは、あらゆる業界で重宝されています。

関連製品の登場・拡大も追い風に

Salesforceの関連製品や連携可能なクラウドサービスが増えている点も、Salesforceエンジニアの将来性が高いとされる理由の一つです。

Salesforce社は、Tableau Software社やMuleSoft社、Slack Technologies社といったソフトウェア関連の企業を買収しています。多くのスタートアップ企業に出資しているほか、数千社に上るパートナー企業とエコシステムを築いており、今後はSalesforceとシームレスに連携できるビジネスツールが多く登場するでしょう。

日本ではDXの推進や業務効率化を目的に、クラウド型サービスを導入する企業が増えています。既存システムとの連携が可能であれば、Salesforceが選択肢の一つに挙がると考えられます。

Salesforceエンジニアを採用するには?

Salesforceを導入する企業が増えるにつれ、日本国内でも多くの企業がSalesforceエンジニアを求める可能性があります。企業間の人材獲得競争を勝ち抜くには、どのような施策を講じればよいのでしょうか?

採用すべき人材の要件を明確にする

スピーディーな採用につなげるポイントは、人材要件を明確化し、自社が必要とする人材を確実に採用プロセスに乗せることです。人材要件が曖昧な場合、最適な採用戦略が立てられず、採用のミスマッチが生じます。以下は、人材要件で定義するべき項目の一例です。

  • Apexをはじめとする言語のスキル
  • アプリケーションの開発実績
  • CRMを管理するスキル
  • コミュニケーション能力

Salesforceエンジニアは専門性が高い職種であるが故に、担当者に知識がないと人材要件の定義や評価ができません。人事部だけで採用プロセスを進めず、必ず現場のエンジニアへの協力を仰ぎましょう。

自社に合った採用手法を選択する

知名度のある大手企業やメガベンチャーであれば、求人広告を出すだけで多くの応募者が集まりますが、無名のスタートアップ企業や中小企業の場合、期待するような効果は見込めないでしょう。求人広告だけに頼らず、自社に合った複数の採用手法を組み合わせることが肝要です。

Salesforceエンジニア採用に有効なのが、攻めの採用といわれる「ダイレクトリクルーティング」です。企業側から求職者にアプローチすれば、1対1のコミュニケーションを通じて採用が実現する可能性があります。

スカウトメールによるダイレクトリクルーティングの方法については、以下のコラムで詳しく解説しています。

スカウトメールを工夫して返信率をUP。基本の構成、タイミングなど | Offers HR Magazine

企業情報の発信にも注力する

量・質ともに優れた母集団を形成するためには、採用広報に注力する必要があります。採用市場における自社のブランド力や知名度がアップすれば、より多くのSalesforceエンジニアを引き付けられるでしょう。

採用広報のツールとしてぜひ取り入れたいのが、InstagramやX(旧Twitter)などのSNSです。近年は、WantedlyやLinkedInなどのビジネスSNSで仕事を探すエンジニアが増えています。

SNSでは写真や動画の投稿ができるほか、ユーザー同士の自由なコミュニケーションが可能です。企業と求職者の相互理解が深まる点において、採用のミスマッチの抑止にもつながるでしょう。エンジニア向けの採用広報のポイントについては、以下のコラムをご覧ください。

エンジニア向けの採用広報のポイントは?必要性や戦略の立て方などを解説 | Offers HR Magazine

フリーランスの活用や副業採用も考えよう

エンジニア採用のハードルが上がる中、Salesforceエンジニアを正社員採用しようとすると、採用活動の長期化やコストの増大が懸念されます。効率的かつスピーディーな人材確保を望む企業は、フリーランスや副業エンジニアの活用を検討しましょう。

フリーランスのSalesforceエンジニアは需要が高い

企業でSalesforceエンジニアが必要とされるのは、主にシステムの導入時やトラブルの発生時です。企業内に選任のSalesforceエンジニアを常駐させるケースはそれほど多くなく、スポット依頼ができるフリーランスの需要が高い傾向があります。

フリーランスや副業エンジニアであれば、案件や期間に応じて業務委託契約を結べるため、正社員採用が難しい企業でもタイムリーにSalesforceの導入ができるでしょう。採用のミスマッチや早期離職といった正社員ならではの採用課題に悩まされることもなくなります。

副業採用なら「Offers」の利用がおすすめ

Offers(オファーズ)は、エンジニア・デザイナーと企業を結ぶ「総合採用プラットフォーム」です。

正社員・業務委託・副業・アルバイトといった多様な雇用形態に対応しており、「副業からの正社員化を検討したい」「定期的に発生するスポットの作業をお願いしたい」という企業の利用も少なくありません。

副業採用なら、大手企業やメガベンチャーで働くトップクラスのSalesforceエンジニアを自社プロジェクトに引き込める可能性が高まります。

ユーザーはSNSアカウントを連携してプロフィールを作成します。技術スキルや実績だけでなく、SNSの投稿内容からも自社とのマッチ度を測れるため、採用のミスマッチが回避できるでしょう。

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Salesforceエンジニアの採用を検討する

Salesforceは多くの国と地域で導入されているシステムであり、日本でも導入企業が増えています。将来的なニーズの拡大を考えると、Salesforceエンジニアの市場価値はさらに高まるでしょう。

Salesforceエンジニアにかかわらず、エンジニアの採用難易度は年々厳しさを増しています。優秀なエンジニアを確保するためには、ダイレクトリクルーティングや採用広報に力を入れると同時に、フリーランスや副業エンジニアとの業務提携も視野に入れる必要があるでしょう。

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