エンジニアの採用イベントとは?参加・開催のメリットや成功のポイント

Offers HR Magazine編集部 2023年11月30日

Offers HR Magazine編集部

目次

エンジニアは採用が難しい職種の一つであり、多くの企業が優秀な人材を欲しています。採用のやり方を工夫するとともに、採用のきっかけとなるイベントへの参加も検討してみましょう。採用イベントの種類や参加方法、成功のポイントなどを解説します。

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エンジニア向けの採用イベントとは?

(出典)https://unsplash.com/

採用イベントは多くの求職者と接点を持つのに有効で、エンジニア採用に限らず、さまざまな職種の採用で活用されています。まずは、採用イベントの概要から押さえておきましょう。

求職者に自社を知ってもらうための催し

求職者に自社の事業内容や職場環境、入社後の仕事についてなど、基本的な情報を知ってもらい、採用につなげるための催しが採用イベントです。企業は求職者との相互理解を深めて、採用プロセスの効率化に役立つのに加えて、ニーズに合った人材と接点を持てた場合、そのまま採用につなげられます。

詳しくは後述しますが、採用イベントには複数の企業が説明会を開催する形式のものや、マッチングを前提としたもの、企業間の情報共有のために開催され、二次的な目的として人材採用の取り組みもされるイベントなどがあります。

いずれのイベントに参加するにせよ、目的とニーズに合ったものを慎重に選択することが大事です。

エンジニア採用向けのイベントも多い

採用イベントの中にはエンジニア向けのものも多くあります。一般的な会社説明会形式のイベントは、エンジニアに限らず、多くの職種で就職・転職を考えている人が集まります。

そこでエンジニアの採用に結び付けることも可能ではありますが、エンジニア採用に特化したイベントでは、より高確率でニーズに合った人材に出会えるでしょう。エンジニアの採用イベントには、その名の通り、エンジニアの転職フェアやIT企業説明会、後述するテックイベントなどが挙げられます。

採用イベントに参加するメリット

(出典)https://unsplash.com/

企業が採用イベントに参加するメリットとしては、以下のように求職者と接点を持てる点や、自社の魅力をアピールできる点、求職者の声を聞いて採用プロセスを改善できる点などがあります。それぞれみていきましょう。

求職者との接点を持てる

採用イベントを通じて、求職者と早期に接点を持てるのは大きなメリットです。イベントに参加する人は、すでに就職・転職活動を始めている人はもちろん、これから活動を始める予定の人、さらに転職は検討しているものの、まだ動いていない人(転職潜在層)なども含まれます。

本格的に活動を始めている人に対しては、条件が合えばそのまま採用プロセスに乗せることも可能です。転職潜在層の人にも、自社の魅力を伝えておくことで、将来の応募につなげられます。

自社の魅力や仕事内容などをアピールできる

採用イベントを通じて、多くの人に自社の認知を広められます。企業として重視している価値観や職場環境の魅力、入社後に提供できるキャリアに関してなど、情報を公にすることで、これまで自社を知らなかった人に対しても魅力をアピールできます。

特に、認知度やブランド力がある大手企業に対して、中小企業はまず、採用市場において認知を広めなければいけません。イベントは企業を知ってもらうのに最適な場であり、これまで自社を知らなかった人や、興味を持っていなかった人に応募してもらえる機会です。

求職者の生の声を聞ける

イベントに出展することで、求職者の生の声を聞けるのもメリットです。求職者に対するアンケート調査を実施する企業は多くありますが、対象者が本音で答えるとは限らないため、市場の実態を正確に把握できるとは限りません。

一方、イベントは求職者や転職潜在層の人々の声を直接聞けるのに加えて、企業側から質問をすることも可能です。

その中で、多くの求職者が企業に求める条件や、他社の応募状況なども確認できる可能性があり、採用基準や採用プロセスの改善につなげられるでしょう。また、他社の採用のやり方に関する情報も得られるので、採用活動の参考にできます。

エンジニア採用におすすめのイベント

(出典)https://unsplash.com/

採用イベントのメリットを解説したところで、エンジニア採用におすすめのイベントを紹介します。

会社説明会やマッチングイベント、さらにテックイベントやミートアップなど、さまざまな形式があるので、自社の事業規模や採用ニーズ、採用にかけられる予算などを考慮して、慎重に参加するイベントを選択しましょう。

複数企業による合同会社説明会

企業が採用プロセスの一環として、独自に会社説明会を開催するケースはよくありますが、複数の企業が参加する合同の会社説明会も頻繁に開催されています。さまざまな業界の企業が広く参加する大規模イベントがある一方で、エンジニアの参加者が多いIT業界の合同会社説明会も少なくありません。

会社説明会は大きく、新卒採用向けの就職イベントと、中途採用向けの転職イベントに大別され、前者は毎年多数の企業が出展する有名なイベントが多くあります。

転職イベントは新卒採用向けのイベントに比べると、数は多くありませんが、熱心に転職活動をしている参加者も多いので、そのまま採用に結び付けられる場合もあります。なお、エンジニア向けの会社説明会のポイントに関しては、以下の記事で解説しています。こちらを参考にしてください。

エンジニア向けの企業説明会のポイント。目的や必要な準備などを解説 | Offers HR Magazine

企業と求職者のマッチングイベント

マッチングイベントはその名の通り、人材を欲している企業と、就職・転職を望む求職者のマッチングを目的としたものです。比較的小規模で開催されるイベントが多く、両者がじっくりと話せる場が提供されるので、双方が納得した上で、採用に結び付けられる可能性が高くなります。

エンジニア採用の場合、企業は参加者のエンジニアとしての経験や実績、スキルセットなどを対話の中で確認し、採用ニーズに合った人材がいれば、応募を促せます。企業によってはその場で条件を確認し、内定を出す場合も珍しくありません。

テックイベント・カンファレンス

テックイベント(技術イベント)とは、主にIT技術に焦点を当てたイベントで、多くの企業で活躍するエンジニアが集まる場です。最新の技術や業界のトレンドなどに関して、積極的に情報を共有し、エンジニア同士の交流を深めるとともに、ニーズに合った人材がいれば、契約のオファーを出すことも可能です。

近年は副業に従事したり、フリーランスとして活躍したりするエンジニアが増えており、テックイベントや技術系のカンファレンスに出席している場合もよくあります。本来、人材採用が第一の目的ではありませんが、対話を通じて双方のニーズを確認し、合意が得られれば、その場で正社員としての雇用や、業務委託契約につながる可能性もあります。

副業採用やフリーランスとの契約を含め、エンジニア採用の代表的な手法については、以下の記事で詳しく解説しています。こちらも参考にしてください。

エンジニア採用のコツ。代表的な手法と人材を定着させるポイント | Offers HR Magazine

ミートアップ

ミートアップとは、もともと特定分野の知識やトピックに関して、興味のある人々が集まる交流会やイベントを指しますが、人材採用の目的で開催される場合もあります。

人材を募集している企業の社員と求職者が、自由な形式で交流できるイベントであり、エンジニア採用の場合は、現場のエンジニアと求職者が双方のニーズを確認することで、採用に結び付けられるのが特徴です。

単に採用に向けた話をするだけではなく、互いの技術やエンジニアとしての働き方などに関して、気軽に意見を交換する場としても機能します。求職者のニーズや考え方を確認できるだけではなく、業務に役立つさまざまな情報を得られるのもメリットです。

採用イベント出展時の注意点

(出典)https://unsplash.com/

採用イベントに出展する際には、以下の点に注意が必要です。採用ニーズへの適合性に加えて、出展の準備や開催に十分な時間と手間をかけられるかも、慎重に判断しましょう。

採用ニーズにマッチしたイベントか?

採用イベントは開催規模や出展形式などで、さまざまな種類に分類できます。まずは自社の採用ニーズを確認し、必要な人材の採用に結び付けられるか、判断しなければいけません。たとえ多くの参加者が見込めるイベントであっても、ニーズに合った人材の参加が少なければ、出展の費用対効果は低いでしょう。

エンジニア採用の場合は、エンジニアの就職・転職に特化したイベントであるのに加えて、自社の強みや魅力を発信できる場であることが重要です。参加が見込める求職者のエンジニアとしての経験や、技術レベルなどにも注目しましょう。

準備と開催に十分なリソースを割けるか?

イベントの出展準備には相応の時間と手間がかかります。とりわけエンジニア採用では、出展ブース内での来場者とのやりとりや、企業として発表するコンテンツの作成やプレゼンテーションなどに、社内のエンジニアの力が不可欠です。

エンジニアは日常業務に加えて、イベントの準備にも時間を取られることになるため、十分なリソースを割けるか事前によく検討しなければいけません。採用イベントは人事部門だけでは対応できないので、関係する部門・部署と連携し、業務に無理のない範囲で参加する必要があります。

採用イベントの参加プロセス

(出典)https://unsplash.com/

実際に採用イベントに参加する際には、以下のプロセスを経ることになります。まずは自社に合った採用イベントを選択し、関連部署と連携しながら出展準備を進めましょう。

採用イベントの選択と出展準備

採用ターゲットや自社のリソースに合ったイベントを選択し、出展の申し込みをしましょう。エンジニア採用が目的の場合は、上記のようにエンジニアの来場が十分見込めるか、新卒か転職者向けかなど、基本的な事柄に加えて、どういった企業が出展するのかもチェックが必要です。

出展の申し込みは基本的に、イベントの公式サイトや、運営会社の企業サイトなどのフォームから可能です。出展料や出展の条件に関して、必ずしも記載されているとは限らず、事前の資料請求や問い合わせが必要な場合もあるので注意しましょう。

出展が決まったら、人事部門が中心となり、関連部署と連携した上で計画を策定します。ブースの設計や設営などは、社内のリソースだけでは足りないケースが多いので、外注も検討しなければいけません。

出展準備に時間を取られて、本来の業務がおろそかにならないように、十分な余裕を持って準備を進めることが大切です。

イベントの告知・プロモーション

イベントの出展準備を進めるとともに、イベントの告知やプロモーションにも力を入れなければいけません。

イベントの主催企業が大々的に宣伝してくれますが、自社でも採用ニーズに該当する求職者に対して、積極的に告知をする必要があります。自社サイトでイベントの告知をするとともに、SNSでも情報を発信し、広く参加者を募るようにしましょう。

当日の対応とアフターフォロー

イベント当日は出展ブースに訪れた来場者に対して、自社の事業や採用したい人材について説明し、就職・転職先としての魅力をアピールする必要があります。エンジニア採用の場合は、現場のエンジニアが来場者に話をするのが効果的なので、スケジュールを合わせて参加してもらいましょう。

また、イベントによっては多くの来場者の前で、プレゼンテーションができる機会もあります。自社のことを知らない参加者にも広くアピールできるので、事前に内容をよく吟味した上で、誰が登壇すべきか検討しましょう。企業によっては経営者や役員が話をする場合も珍しくありません。

さらに、イベント後にはブースでやり取りをした参加者に対して、説明会や面接への参加をメールで促すなどのフォローも必要です。最終的に採用に結び付けるのが目的なので、採用に至るまでの道筋を立てておきましょう。

エンジニアの採用イベントを成功させるには?

(出典)https://unsplash.com/

エンジニアの採用イベントを成功に導くには、以下の点にも工夫が求められます。来場するエンジニアのニーズに合ったコンテンツを提供するために、できるだけ多くの場面で、社内のエンジニアに協力してもらいましょう。

エンジニアの求めるコンテンツを提供する

イベントに参加するエンジニアが必要としている情報を、確実に提供する必要があります。企業としての基本情報はもちろん、どういった人材を欲しているのか、採用したいエンジニアの実績や経験、スキルセットなどを具体的に伝えるようにしましょう。

さらに、来場するエンジニアは就職・転職先として、自社がどれほどの魅力があるか知りたがっています。入社後にどういった仕事を任せるのか、給与や福利厚生とともに分かりやすく説明し、提供できるキャリアについてもできるだけ明確にすることが大事です。

現場のエンジニアに協力してもらう

すでに説明したように、エンジニアの採用イベントには、社内のエンジニアの協力が不可欠です。来場者のエンジニアとしての技能レベルや職場への適合性などは、基本的にエンジニアしか判断できません。できるだけ準備の段階から参加してもらい、適宜アドバイスを受けられる体制にしておきましょう。

また、イベントでプレゼンテーションをする機会が得られる場合には、経営者や役員だけではなく、現場のエンジニアが業務や自社の魅力について話をするのが効果的です。現場の統括者やディレクター、プロジェクトリーダーなどに、登壇を打診してみましょう。

エンジニアの採用イベントに参加してみよう

(出典)https://unsplash.com/

エンジニアの採用イベントの概要と種類、イベントに参加する際に押さえておくべきポイントなどを解説しました。近年はエンジニアに特化した採用イベントも増えており、合同会社説明会やマッチングイベント、さらに技術系のイベントや交流会など、さまざまな催しを通じて人材の採用につなげられます。

採用イベントに参加する際には、ニーズに合った人材の来場が見込めるか確認し、準備や出展にどの程度のリソースが必要か判断しましょう。複数のイベントを比較検討した上で、最も費用対効果の期待できるものを慎重に選ぶことが重要です。イベント後のフォローにも力を入れましょう。

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