採用面接は、質問を通して応募者の人柄や仕事に対する考え方、スキルレベルなどを判断する場です。エンジニアの転職面接では、志望理由と転職理由で価値観を、開発経験と直面した問題でスキルと問題解決力を確かめ、採用基準を決めた質問シートと評価シートで評価のぶれを防ぎます。
【エンジニアの転職採用(経験者採用)】面接ですべき質問や必要な準備について解説
監修者株式会社overflow / 編集担当
Offers HR Magazine編集部Offers HR Magazine 編集部は、株式会社overflow が運営する採用メディアの編集チームです。エンジニア採用に取り組む人事・採用担当者に向けて、採用手法・人事制度・組織づくりの情報を届けています。
エンジニアの転職面接ですべき基本的な質問
エンジニアの転職面接では、人事担当者が的確な質問を通じて、自社が採用したい人材を見抜かなければいけません。まずは、必須となる基本的な質問から紹介します。
弊社を選んだ理由を聞く質問
自社を志望した理由は、エンジニア採用に限らず、採用面接では必須の質問です。候補者がなぜ自社に興味を持っているのか、応募を決断した理由は何か確認することで、応募に対する熱意や自社の文化・価値観に合っているかなど、基本的な部分を判断するのに役立ちます。
候補者が自社について十分に理解しているか、説得力のある論理的な説明ができているかなどをチェックしましょう。採用ニーズに合ったエンジニアかどうかも判断するにも、志望理由の確認は欠かせません。
転職を決意した理由を聞く質問
候補者が転職を決意した理由の確認により、どのような職場を求めているか、何が仕事のモチベーションになるのかなどを判断できます。入社後、候補者が自社の環境で長く活躍できるか、判断する材料にもなるでしょう。
また、多くのエンジニアは、キャリアアップやキャリアチェンジを目的として、転職を決断する傾向にあります。転職理由に関する質問は、候補者のキャリアの方向性を確認するのにも有効です。採用後のミスマッチを防ぐためにも、前職を離れようと思った理由は必ず確認しましょう。
会社を選ぶ軸を聞く質問
応募先の企業を選ぶ基準に関する質問は、候補者の価値観や仕事で重視すべき事柄を確認するのに役立ち、自社の環境への適合性も判断できます。エンジニア採用の場合、実績やスキルセットの評価は当然重要ですが、企業文化や企業風土への適合性も重要な判断基準です。
価値観が合わずに早々に離職・転職してしまうエンジニアも多いので、上記の転職理由とともに、どのような企業で働くことを理想としているか確認してみましょう。
エンジニアの経験やスキルを確認するための質問
次に、エンジニアの経験やスキルを確認し、採用基準に達しているか判断するための質問を紹介します。
大前提として、社内で必要とするエンジニアの経験や実績・スキルセットなどを明確にしておく必要があります。採用担当者が質問を通じて、基準をクリアしているか判断できる体制にしておかなければいけません。
開発してきたサービスを聞く質問
候補者がこれまで、エンジニアとしてどのようなサービスを開発した経験があるか質問することで、技術的なレベルや実績などを確認できます。過去に関わったプロジェクトで、どういった立場で成果を上げたのか、具体的に答えてもらいましょう。
社内のエンジニアが面接に同席している場合は、回答に対してさらに質問を重ねることで、より詳細に候補者のエンジニアとしてのレベルが分かるでしょう。
これまで直面した問題を聞く質問
候補者が過去に直面した課題や困難を確認し、それをどのように解決したか質問することで、仕事に対する姿勢や問題解決能力などを評価できます。上記のサービスの開発経験に関する質問に加えて、そのプロジェクトで解決した問題や課題を聞いてみるのもよいでしょう。
また、エンジニアはチームで仕事を進めるケースが多いため、チームでどのように問題を解決したか質問することで、コミュニケーション能力の評価も可能です。
経験のあるツールや開発言語・開発環境を聞く質問
業務で扱った経験のあるツールや、得意な開発言語・開発環境などに関する質問は、候補者のスキルセットとそのレベルを確認し、自社の業務やプロジェクトで活躍できるかを判断するのに役立ちます。
エンジニアとして仕事をしてもらううえで、技術的な適合度の確認は必須です。開発部門で常用されているツールや開発言語などと適合していれば、スムーズに業務を始められるでしょう。中途採用の人材ならば、即戦力として期待できます。
また、自社にない技能を有している候補者がいる場合もあるので、採用を通じて、新たな知識やスキルを獲得できるケースもあるでしょう。
技術面の質問の例と評価の決め方は、「エンジニア面接の技術質問|質問例と評価の決め方」で整理しています。
これまでの経験を自社でどう生かせるかを聞く質問
候補者のエンジニアとしての経験を、自社でどのように生かせるか質問することで、入社後に本当に活躍できるか評価するための材料にできます。さらに、自社の業務に関する理解度も確認できるでしょう。
開発部門やその中で結成されたチームの中で、具体的にどのように貢献してもらえるか、エンジニアとして生み出せる価値なども予測できます。
上記のツールや開発言語などに関する質問と同様に、社内のエンジニアが面接に参加していれば、より突っ込んだ質問ができるようになり、合否判断がしやすくなるでしょう。
エンジニアの転職面接に必要な準備
エンジニアの転職採用(経験者採用)を始めるに当たっては、以下の点を意識して準備をする必要があります。採用目的や採用基準を明確にした上で、面接担当者のトレーニングもしておきましょう。
採用目的や採用基準の明確化
まずは採用目的を明確にして、どのような人材が自社に必要か確認することが重要です。現場と人事部門との間で認識のズレが生じている可能性もあるので、現場の担当者を交えて、採用すべき人材を明確に定義しましょう。
さらに、採用すべき人材を明らかにしたら、採用基準を整理し、人事部門と開発部門で共有しておく必要があります。面接の担当者によって評価がぶれてしまい、採用のミスマッチが生じないように注意しなければいけません。
採用目的を決める段階で、採用戦略の立案から予算配分までを1つにまとめるなら、Excel の「採用計画テンプレート」が自社の採用計画を一から組み立てるときのたたき台になります。
質問シートや面接評価シートの作成
採用基準を設定したら、面接ですべき質問を決めていきます。上記のよくある質問も参考にしながら、確認したい内容に漏れが生じないように、担当者間で質問案を出していきましょう。
社内のエンジニアの意見も取り入れつつ、整理・確認した内容を基に、質問シートや面接評価シートを作成します。評価シートを基に質問をして、候補者の回答を事前に設定した基準に照らして評価することで、面接担当者による評価のぶれを防止できます。
テンプレートを作成しておけば、他の職種の採用にも活用できるのでおすすめです。
評価の基準とシートの作り方は、「エンジニアの面接評価シートの作成方法。評価の基準やシートの作り方を解説」で解説しています。
面接担当者のトレーニングも重要
エンジニアの採用では、人事部門の担当者が技術面に明るくないケースが多いため、面接担当者のトレーニングも重要です。全ての担当者が採用基準をよく理解し、候補者の回答を公平に評価できるようにしておきましょう。
社内のエンジニアに面接に参加してもらえる場合は、技術的な質問や評価は任せられますが、人事部門としても深掘りした質問が求められる場合もあります。エンジニアのスケジュールによっては、面接の参加が難しいケースも考えられるので、ある程度は技術的な部分も理解しておかなければいけません。
優秀なエンジニアを見抜く質問の進め方
優秀なエンジニアを見抜いて、確実に採用するためには、事前に想定した質問ばかりに縛られず、適宜突っ込んだ質問をする必要もあります。
たとえ想定した回答を得られない場合でも、すぐに採用基準に満たないと考えるのではなく、それまでの実績や開発経験などに関して、さまざまな角度から質問をしてみましょう。相手に合わせて内容を変えたり、調整したりすることが大切です。
また、カルチャーフィットを確認するための質問も考えておきましょう。技術面では他の候補者の方が優れていても、将来の活躍を考えれば、自社の企業文化や価値観に合った人材を選ぶ方が良いケースもあります。
カルチャーフィットの重要性や見極め方などは、「カルチャーフィットの定義と面接質問例・避ける質問」で詳しく解説しているので、こちらを参考にしてください。
転職面接での質問を通じて優秀な人材を見極める
エンジニアの転職採用(経験者採用)の面接では、自社を選んだ理由や転職を決意した理由はもちろん、これまでのサービス開発の経験などを確認することで、ある程度は採用ニーズに合った人材か判断できるようになります。
当然、候補者のスキルレベルやカルチャーフィットなどを、完全に見抜くのは困難です。しかし、さまざまな角度から質問を重ねることで、採用後のミスマッチの可能性を軽減できます。
開発部門の担当者とよく話し合った上で、どのような質問をするか決めておき、客観的な評価ができるようにすることが重要です。事前の準備を徹底し、面接のシミューレーションもしておきましょう。
求人を出して待つ採用から、先に出会いにいく採用へ。
Offers AI RPOは、採用計画の策定から候補者選定・面談調整までAIと専門チームが伴走。転職市場に出る前のエンジニアにアプローチできます。
まずは無料で相談するハイクラスエンジニア採用の無料相談
オンライン(Zoom)/60分
求人・スカウト・エージェント、AIでの効率化まで進めても、CTO・VPoE・テックリードなどのハイクラスエンジニアの採用が決まらない。その原因がどこにあるのかを、採用中のポジションに該当する登録者の在籍状況とあわせて、一緒に整理します。情報収集の段階でも、お気軽にご利用ください。
よくあるご相談
- ハイクラスの求人が数ヶ月動かない。何を変えれば決まるのか知りたい
- いま転職を考えていない優秀なエンジニアに、どう会いに行くのか知りたい
- 採用予算をお預かりし、使った分だけ課金・未消化分は全額返金する形(予算型リテーナー)の詳細を知りたい
支援実績(一部)
関連記事
- 採用
諭旨退職とは?採用担当者が知っておくべき手続きと注意点
諭旨退職は、懲戒解雇に相当する問題行動をした従業員に、会社が自主退職を促す対応です。応じた場合は自己都合退職として扱われることがあり、拒否された場合は懲戒解雇の手続きに進みます。
.jpg?w=64&h=64&fit=crop&q=75&fm=webp)
株式会社overflow 編集担当
Offers HR Magazine編集部
- 採用
採用ブランディングの本8冊と中途採用への活かし方
採用ブランディングの本を探すと、採用に特化した実務書と、商品や企業のブランド論を扱う理論書が混ざって並びます。
.jpg?w=64&h=64&fit=crop&q=75&fm=webp)
株式会社overflow 編集担当
Offers HR Magazine編集部
- 採用
面白い採用の方法|中途採用のユニークな手法と事例
中途採用で取り入れやすい面白い採用の方法を、リファラル採用・アルムナイ採用・カジュアル面談・勉強会・実務課題・SNS発信の6つに分けて整理しました。入職経路の公的統計、企業の事例、導入の手順と注意点もまとめています。
.jpg?w=64&h=64&fit=crop&q=75&fm=webp)
株式会社overflow 編集担当
Offers HR Magazine編集部
- 採用
派遣エンジニアと契約するメリットとデメリット
派遣エンジニアは自社の指示で開発チームに入ってもらえる一方、事前面接ができず、有期雇用の派遣では同じ人に頼める期間にも上限があります。
.jpg?w=64&h=64&fit=crop&q=75&fm=webp)
株式会社overflow 編集担当
Offers HR Magazine編集部
- 採用
OKRとは|意味・MBOやKPIとの違い・進め方
OKRは、達成したい目標(Objective)と数字で測る結果(Key Results)を組にして四半期で回す目標管理の手法です。Google re:Workは、野心的な目標の採点は6〜7割を目安とし、従業員評価と同じものとはしていません。
.jpg?w=64&h=64&fit=crop&q=75&fm=webp)
株式会社overflow 編集担当
Offers HR Magazine編集部
- 採用
内定承諾書テンプレートと書き方・中途採用の注意点
内定承諾書は、候補者が入社の意思を示す書類で、法律で決まった様式はありません。承諾書だけで労働条件を伝えたことにはならず、辞退を封じる力もなく、違約金の定めは労働基準法第16条が禁じています。
.jpg?w=64&h=64&fit=crop&q=75&fm=webp)
株式会社overflow 編集担当
Offers HR Magazine編集部
イベント・セミナー

DeNAが内製した、評価サイクルをAIが伴走する仕組み 〜評価レビューの時間を3割弱削減。目標設定から評価付けまで、AIが提案し、人が決める〜
開催予定日:2026/11/19(木) 12:00〜13:00 Live配信、2026/11/24(火) 12:00〜13:00 アーカイブ配信
詳細を見る
【Claude Code / Codexユーザー歓迎】人事の「こんなツールがあったら」を目の前でつくる夜 〜Ubie×Offersと、持ち寄った"欲しい"を形にするモック大会〜
2026/11/16(月) 19:00〜21:00
詳細を見る
55工程の可視化から始めた、Geminiによる採用業務改革 〜採用の質を落とさず業務を効率化するために、AIと協働して面接業務工数を50%削減。サイバーセキュリティクラウドの実践プロセス〜
開催予定日:2026/10/29(木) 12:00〜13:00 Live配信、2026/11/9(月) 12:00〜13:00 アーカイブ配信
詳細を見る
Redesign HR Forum 2026 ― AI時代を切り拓く、人事のための羅針盤
2026年10月28日(水)11:00〜16:30 ※Offers登壇セッション(SESSION 04)は14:10〜14:50です
詳細を見るお役立ち資料

採用計画テンプレート
採用戦略の立案から予算配分まで、具体的な数値とモデルケースを盛り込んだExcelテンプレート。自社の採用計画を一から組み立てるときのたたき台に使えます。

採用KPI管理テンプレート
応募から入社までの各段階の数値を1枚で管理できるExcelテンプレート。歩留まりの詰まりを見つけ、採用目標までの道筋を数字で確かめられます。
3分でわかるOffers
ハイクラスエンジニアの最新トレンド〜Offersの機能・導入実績まで、3分間でご紹介!
Offers採用成功事例集
Offersを導入し、採用に成功された事例をご紹介。職種別の課題や工夫をご理解いただけます。