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エンジニアの転職市場は売り手側が有利となっており、企業は必要な人材の獲得に工夫を凝らさなければいけません。そこで重要となるのが、転職サイトやエージェントなどの選択です。エンジニア採用におすすめのサービスを紹介するので、参考にしてみましょう。
エンジニア転職の現状は?
エンジニアはIT業界全体で人手不足の傾向にあり、転職市場では求職者側が有利な状態です。必要な人材を得るために、まずはエンジニアの転職市場の状況や、企業の採用動向について確認しておきましょう。
エンジニアの転職市場の最新動向
ここ数年、エンジニアの求人数はコロナ禍以前の水準に追い付いており、2023年になり、さらに伸びている状況です。有効求人倍率も、他の職種に比べてエンジニアは高めで、10倍を超える調査結果が出ているケースもあります。
とりわけ経験者採用が主軸のエンジニアの転職市場では、多くの企業が人材を探しており、即戦力となるエンジニアの獲得競争が激化しています。IT市場で人材採用を検討しているならば、必要な人材を安定して採用できるように、利用するサービスは慎重に選択しなければいけません。
ミドル層・シニア層の採用事例が増加
近年はエンジニアの経験者採用において、特にミドル層やシニア層の採用事例が増加中です。未経験者の採用に注力する企業も増えていますが、それ以上にミドル・シニア層の人材が多く、即戦力として期待ができるため、積極的に採用する企業が目立ちます。
実際、2023年の採用において、84%がミドル層を積極的に採用すると回答しており、このトレンドは今後も続くと考えられます。詳しくは、以下の調査結果を確認してみましょう。
出典:2023年の採用において、84.0%がミドル層を積極的に採用と回答|(株)overflow/Offersのプレスリリース
エンジニア採用が難しいとされる理由
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数ある職種の中でも、とりわけエンジニアの採用が難しいとされる理由としては、主に以下の点が挙げられます。人材需要が供給より常に高めであるのに加えて、採用時の実績やスキルセットの判断が難しい点なども、エンジニア採用の難しさに拍車をかけています。
人材の需要・供給の差が激しいため
エンジニアの活躍するIT市場では、基本的に人材の需要が供給を大きく上回っており、特に即戦力となるエンジニアは多くの企業が欲しています。
需要と供給の不均衡により、求職者側が有利な状況にあるので、企業が採用ニーズに合った人材を獲得するには、さまざまな工夫が必要です。採用目的や採用すべき人材の要件を明確にするのはもちろん、自社に合った採用手法を選択し、うまく組み合わせることが重要です。
実績やスキルセットの評価が難しいため
人事担当者による応募者の実績や、スキルセットの評価が困難な点も、エンジニア採用が難しいとされる理由です。技術面に明るくない人事担当者がほとんどであるため、担当者によって評価にぶれが生じないように、書類選考や面接時にどこに注目すべきか、明確にしておかなければいけません。
基本的には現場のエンジニアに協力してもらいながら、採用基準を整理し、できる限り客観的な評価ができる状態にしておくことが大事です。可能な限り、面接にはエンジニアに同席してもらうようにしましょう。
エンジニアの働き方も多様化しているため
在宅ワークやテレワーク・リモートワークなどの普及に伴い、エンジニアの働き方が多様化しているのも、採用が難しくなっている理由の一つです。一般的な勤務時間の企業よりも、フレックスタイム制や時短ワークを好む人も多く、コロナ禍を機に在宅での仕事に慣れているエンジニアも少なくありません。
また、副業に従事したりフリーランスとして独立したりする人も増えているので、そういった柔軟な働き方を好むエンジニアが活躍できる環境を提供できれば、組織として優秀な人材を得やすくなるでしょう。副業従事者やフリーランスの活用に関して、詳しくは後述します。
エンジニア採用におすすめの転職サイト
上記の理由から、エンジニアの転職採用(経験者採用)は難しい状況にあります。その中で優秀なエンジニアを採用するには、自社に合った採用支援サービスを選択しなければいけません。まずは、エンジニア採用におすすめの転職サイトを紹介するので、参考にしてみましょう。
【type】中小IT企業のエンジニア採用におすすめ
「type」はエンジニアの経験者採用に向いた転職サイトであり、特にIT分野の中小企業におすすめです。業界トップクラスの知名度と集客力を誇り、約60万人の大規模なエンジニアデータベースから、ニーズに合ったエンジニアを採用できる可能性があります。
他社にはない独自のデータベースであり、ターゲットに合わせて企業側からスカウトメールの送信も可能です。さらに、採用活動に充てられる人材がいない企業向けに、採用代行サービスも提供しています。大手の採用支援サイトを利用したいならば、まず選択肢に入るサービスといえるでしょう。
【公式】エンジニア採用に強い求人広告サイト「type」の媒体掲載・掲載料金のご案内
【doda】ダイレクトソーシングや人材紹介も可能
「doda」は、業界最大級の約798万人の累計会員数(※2023年6月末時点)を有する求人情報サービスであり、幅広い層に募集をかけたい場合におすすめです。自社の採用課題に応じたメニュープランの選択が可能で、登録ユーザーとのマッチング度を高めるレコメンド機能もあります。
候補者に直接アプローチできるダイレクトソーシングや、ニーズに応じた人材の紹介を受けられるサービスもあります。職種や業種に応じた専門サイトの運用もできるので、独自のエンジニア採用ページを作成するのもよいでしょう。無料のトライアルも利用可能です。
【Green】IT・Web業界経験者採用に強み
「Green」はIT・Web業界の経験者採用に強い転職サイトです。2023年の10月時点において、約3万件以上の求人数を有し、サービスを利用して転職した人材の多くが、エンジニアやデザイナー・ゲームクリエイターなどのIT人材です。
39歳以下の人材の登録がほとんどなので、若手のエンジニアの採用を目指している企業におすすめです。求人の掲載期間や求人数も制限なしで利用でき、費用は職種ごとの成功報酬となっており、一律で60万〜120万円なので、うまく活用すれば採用コストを削減できます。
さらに、毎月1,000通のスカウトメールを無料で送信できるのも魅力で、導入後の採用サポートも充実しています。
【公式:掲載はこちら】IT/WEB業界の採用・求人ならGreen(グリーン)
【paiza転職】求職者のプログラミングスキルを可視化
「paiza転職」は即戦力エンジニアの採用に特化したサービスで、会員登録者数63万人・導入実績4,000社以上(※2023年7月時点)を誇ります。求職者のプログラミングスキルを可視化でき、自社に合った技術レベルのエンジニアを採用しやすいのが特徴です。
要件に合ったスキルレベルの人材に直接アプローチも可能で、一般求人とあわせて、効率的に応募の獲得から採用に結び付けられます。求人の掲載費用は無料で、採用に成功するまで費用が発生しないため、業界・業種を問わず多くの企業が利用しています。
エンジニア採用ご担当者様へ | 優秀なエンジニアを採用するなら【paiza転職】
エンジニア採用におすすめの転職エージェント
次に、エンジニア採用におすすめの転職エージェントを紹介します。大手のサービスからIT系に特化したものまであるので、内容や受けられるサポートなどを具体的に確認してみましょう。
【マイナビITエージェント】マイナビグループのリソースを活用
「マイナビITエージェント」は、業界トップクラスの知名度を持つマイナビグループのサービスで、専任スタッフによる丁寧なサポートを受けられます。業種・職種別の専任担当制なので、エンジニア採用でも経験豊富なアドバイザーからの支援を期待できるでしょう。
さらに、人材を採用するまで無料で利用できる完全成功報酬型で、求人の登録も無料です。転職エージェント以外にも、同グループが提供するサービスを組み合わせて利用できるので、幅広く支援を受けたい企業は検討してみるとよいでしょう。
採用企業の皆さまへ|求人・転職エージェントはマイナビエージェント
【レバテックキャリア】ITエンジニア・デザイナーに特化した採用支援
「レバテックキャリア」は、ITエンジニアとデザイナーの採用に特化したサービスです。中途採用はもちろん、新卒採用や派遣の採用、フリーランスとの契約まで幅広く対応しています。企業の課題に応じて、さまざまな選択肢から提案してもらえるので、気軽に相談してみるとよいでしょう。
多くの転職エージェントと同様、完全成功報酬型のサービスとなっており、人材の入社後も環境に慣れるまでサポートしてもらえるのも特徴です。人材の登録者数は、2023年の7月時点で45万人です。
【Geekly】IT・Web・ゲーム職種の採用におすすめ
「Geekly」はIT・Web・ゲーム関連職種の採用に特化した転職エージェントで、面談を通じてIT人材の技能レベルを可視化し、データに基づいたマッチングが可能です。
業界専門のトレーニングを積んだアドバイザーから支援を受けられるのが特徴で、2023年の10月時点で約9万人の登録データから、最適な提案をしてもらえます。
初期費用も無料の完全成功報酬型で、IT人材の採用で優に10年以上の実績を持っているため、エンジニアの採用ノウハウがない企業も安心して利用できます。
IT採用のお悩みは、IT採用のプロに。|Geekly(ギークリー)
【ワークポート】日本国内38拠点のネットワークを利用
「ワークポート」は国内に38拠点を有する転職エージェントで、あらゆる業界・職種に対応しており、エンジニア採用にも活用できるサービスです。首都圏のみならず、全国の求人・採用にも対応しているので、地方を拠点としている企業も問題なく利用できます。
初期費用0円の完全成功報酬型であり、月間3万人以上の登録者の中から、厳選した人材を紹介してもらえます。登録者の年齢層は10〜20代が多いので、特に若手のポテンシャル採用を考えている企業におすすめです。
中途採用を検討中の企業さまへ|転職エージェント【ワークポート】
エンジニア採用におすすめのスカウトサービス
続いて、エンジニアの採用におすすめのスカウトサービスを紹介します。これまで紹介してきた転職サイトや転職エージェントでも、エンジニアのスカウトができるサービスも多くありますが、以下はスカウトに役立つ機能やサービスが多く利用できるのが特徴です。
【Findy】AIのスキル判定によるマッチングが可能
「Findy」はAI(人工知能)によるスキル判定を利用して、自社に合ったエンジニアとマッチングができるスカウト型の採用サービスです。求人票の採点機能が実装されており、数万件の求人票の解析結果をベースに、応募者にとって内容が分かりやすく、魅力があるかを判定してもらえます。
また、登録しているエンジニアのスキルが偏差値として確認が可能です。基準をクリアしている人材に対して「いいね」を送付すれば、自社に興味を持ってもらえる可能性を高められるでしょう。カスタマーサクセス担当による求人票の改善や採用戦略の構築など、幅広い支援を受けられるのも魅力です。
Findy Enterprise エンジニア採用 | 優秀な人材と会える新時代のエンジニア採用媒体
【Direct type】スキルや経験を登録して待つだけ
Direct typeは、ITエンジニアに特化したスカウト転職サービスです。求職者側はスキルを登録して待つだけで、希望条件を満たした企業からスカウトを受けられ、丁寧なキャリアサポートも受けられます。
スタートアップから誰もが知る有名企業まで、数多くの求人が掲載されているので、これからエンジニア採用を始める企業も利用しやすいでしょう。「type」を運営しているキャリアデザインセンターが運営しているので、ブランド力が高く、他のサービスの利用も視野に入れた運用も可能です。
ITエンジニアのスカウト転職なら Direct type(ダイレクトタイプ)
【Forkwell Jobs】専門性の高い即戦力エンジニアが多数登録
「Forkwell Jobs」は、即戦力となるエンジニアのスカウトが可能なサービスで、経験や知識・スキルともに専門性の高い人材が数多く登録しているのが特徴です。2023年の時点で約5万人のスキルレベルの高い人材の中から、自社に合ったエンジニアをスカウトできます。
さらに求人票の作成やスカウトメールの添削など、求職中のエンジニアにとって魅力的に感じられるように、さまざまなサポートを受けられるので、初めてエンジニアを採用する企業も安心です。転職意欲が高まったタイミングでアプローチできるように、運営会社が知らせてくれるサービスもあります。
【採用担当者向け】ITエンジニアの即戦力採用ならフォークウェル
【LAPRAS SCOUT】エンジニアの転職意欲の変化をキャッチ
「LAPRAS SCOUT」は、ハイスキルなITエンジニアのスカウト採用ができるサービスです。エンジニア自身がアウトプットしている情報やスキルなどを整理し、可視化できるので、多くの情報を基に自社に合った人材を見つけられます。
ダイレクトリクルーティングの媒体としてはもちろん、運用自体をベンダーの専門チームに任せることも可能です。人事部門の経験やスキル、リソースに応じてプランを選ぶとよいでしょう。ChatGPTを活用した求人の自動作成機能や、タレントプールによる情報共有機能なども実装されています。
LAPRAS SCOUT | ITエンジニア優秀層の心を掴む採用プラットフォーム
エンジニアの経験者採用を成功させるポイント
ここまでエンジニア採用におすすめのサービスを紹介してきましたが、経験者採用を成功させるには、以下のポイントをしっかりと押さえておく必要があります。人材を適正に評価できる体制を構築し、自社に合った採用手法を導入しましょう。
人材を適正に評価できる体制を確立する
たとえ多くの応募を引き出せる採用サービスを利用しても、応募者を適正に評価できなければ、採用のミスマッチが発生する可能性があります。
特にエンジニア採用の場合、人事部門が技術面を正しく判断できないケースも多いので、社内のエンジニアに協力してもらいつつ、できるだけ客観的かつ正確に人材を評価できる体制にしておきましょう。特に採用基準に関しては、担当者が変わっても評価にぶれが生じないように工夫が必要です。
エンジニア採用における評価基準の作り方に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。こちらを参考にしてください。
エンジニアの採用基準の作り方を解説。自社にマッチするエンジニアを採用するポイントや失敗要因を併せて紹介 | Offers HR Magazine
複数の採用手法を組み合わせる
自社の状況やニーズに合った採用手法を選ぶのはもちろん、複数の方法を組み合わせて運用することも重要です。
求人サイト(転職サイト)や転職エージェントの利用に加えて、ダイレクトリクルーティングやSNSを利用した採用なども検討しましょう。近年はエンジニア採用においても、社員から必要な人材を紹介してもらうリファラル採用も注目されています。
複数の採用手法を導入することで、エンジニアとの接点が増えるため、優秀な人材を獲得できる可能性が高まります。自社の魅力を発信する活動にも力を入れましょう。
なお、求人媒体以外の採用手法に関しては、以下の記事で詳しく紹介・解説しています。こちらも参考にしてみましょう。
求人媒体以外の採用方法は?ハイクラスエンジニアの見つけ方 | Offers HR Magazine
フリーランスとの契約や副業採用にも注目
エンジニアの採用では、フリーランスとの契約や副業採用にも目を向けることで、採用ニーズにマッチした人材と出会いやすくなります。どちらも優秀なエンジニアが多いので、一般的な採用活動だけにとらわれず、広くエンジニアの活用方法を模索してみましょう。
フリーランスや副業人材を活用するメリット
フリーランスや副業人材を活用するメリットとしては、必要な期間のみ契約できる点に加えて、即戦力となる人材のリソースを活用しやすい点などが挙げられます。
さらに、自社にない知識やノウハウを有しているエンジニアも多いので、業務委託契約を通じて、必要な知識・ノウハウを社内で吸収できる可能性もあります。
一般的な採用に比べてコストもかからないので、新たなプロジェクトを開始する場合や、繁忙期に人手が必要な場合などに契約を検討するのもよいでしょう。
副業採用なら「Offers」の利用がおすすめ
エンジニアの副業採用を検討するならば、即戦力となる人材をスムーズに採用できる「Offers」の利用がおすすめです。転職を考えていない層にも広くアプローチが可能で、採用候補者をプール管理することで、転職や契約の意欲が高まったタイミングで依頼を出せるのが特徴です。
また、求職者と社内担当者のつながりを可視化し、リストの中から副業のオファーを出せるので、リファラル採用の媒体としても活用できます。一般採用と組み合わせて応募管理もできるため、人事部門の業務効率化にもつながります。この機会に利用を検討してみましょう。
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エンジニア採用に適した媒体を選択しよう
エンジニアは全体として人手不足の傾向にあり、即戦力となる人材は採用が難しいのが現状です。厳しい中でも優秀な人材を採用するために、数多くの応募が見込める転職サイトや転職エージェント、スカウトサービスなどを積極的に利用しましょう。
ただし、応募者を適正に評価できる仕組みづくりや、自社に合った採用手法の組み合わせも重要です。フリーランスや副業人材の活用も検討しつつ、安定的にエンジニアを採用できる体制を目指しましょう。
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