アルムナイ採用のメリットと注意点とは?採用担当者が知っておくべき成功事例も紹介

Offers HR Magazine編集部 2024年8月10日

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こんにちは。エンジニア、PM、デザイナーの副業・転職採用サービス「Offers(オファーズ)」のOffers HR Magazine編集部です。 アルムナイ採用とは、一度退職した従業員を再び採用する制度のことです。近年、優秀な人材の確保が難しくなる中で、アルムナイ採用は注目を集めています。この記事では、アルムナイ採用のメリットや注意点、成功事例などを詳しく解説していきます。

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アルムナイ採用とは何か

アルムナイ採用を検討する上で、まずはその定義や概要をしっかりと理解することが重要です。他の再雇用制度との違いを明確にすることで、自社にとって最適な制度なのかどうかを判断する材料になります。

アルムナイの意味

アルムナイとは、ラテン語で「養育された者」という意味を持ち、卒業生や元従業員を指す言葉として使われます。大学や学校などの教育機関だけでなく、企業においても広く使われており、企業の場合は「卒業生」というよりは「OB・OG」に近いニュアンスを持つと言えるでしょう。

近年では、企業が退職者を単なる「元従業員」として捉えるのではなく、貴重な人的資源、将来のパートナーとして認識する動きが強まっており、アルムナイという呼び方が一般的になりつつあります。

アルムナイ採用の概要

アルムナイ採用とは、一度退職した従業員を再び採用する制度のことです。企業にとっては、一度育成した優秀な人材を再び迎え入れることができるというメリットがあり、従業員にとっても、以前の経験を活かしてキャリアアップを図ることができるというメリットがあります。

近年、優秀な人材の獲得競争が激化する中で、アルムナイ採用は企業にとって重要な戦略の一つとなっています。

項目

内容

定義

一度退職した従業員を再び採用する制度

対象

元従業員(アルムナイ)

目的

優秀な人材の確保、採用コストの削減、従業員エンゲージメントの向上など

メリット

即戦力の確保、企業文化への理解、採用コストの削減など

注意点

制度設計、退職者との関係維持、社内理解など

他の再雇用制度との違い

アルムナイ採用は、他の再雇用制度と混同されることもありますが、明確な違いがあります。例えば、定年退職者を再雇用する制度は、あくまでも定年後の雇用を保障するための制度であり、アルムナイ採用とは異なります。

また、中途採用は、あくまでも外部から人材を採用する制度であり、アルムナイ採用のように、一度退職した従業員を対象とした制度ではありません。

制度

対象

目的

アルムナイ採用

元従業員(アルムナイ)

優秀な人材の確保、採用コストの削減、従業員エンゲージメントの向上など

定年再雇用

定年退職者

定年後の雇用保障、経験・知識の活用

中途採用

外部人材

即戦力の確保、新たな視点の導入

このように、アルムナイ採用は、他の再雇用制度とは異なる目的や対象を持つ、独自の制度と言えるでしょう。

アルムナイ採用のメリット

アルムナイ採用には、企業にとって様々なメリットがあります。ここでは、代表的なメリットを3つ詳しく解説します。

即戦力の確保

アルムナイ採用最大のメリットは、即戦力を確保できる点にあります。彼らは既に企業文化や業務内容を理解しているため、入社後すぐに活躍することが期待できます。

中途採用では、企業文化への適応や業務の習得に時間がかかる場合がありますが、アルムナイの場合はその期間を大幅に短縮できるため、組織全体の生産性向上に貢献できます。

また、退職後に他の企業で経験を積んだアルムナイであれば、新たなスキルや知識を持ち帰ってくる可能性もあり、組織にイノベーションをもたらすことも期待できます。

メリット

説明

企業文化への理解

既に企業文化を理解しているため、スムーズに組織に馴染むことができる

業務内容の習得

業務内容を理解しているため、即戦力として活躍することができる

新たなスキル・知識の獲得

退職後に他の企業で経験を積んだ場合、新たなスキルや知識を持ち帰ってくる可能性がある

このように、即戦力の確保という観点から、アルムナイ採用は非常に有効な手段と言えるでしょう。

採用コストの削減

アルムナイ採用は、採用コストの削減にもつながります。通常の採用活動では、求人広告の掲載や面接の実施など、様々な費用が発生しますが、アルムナイの場合は、既に企業のことを知っているため、これらの費用を削減することができます。

また、アルムナイは企業への理解が深いため、入社後のミスマッチも少なく、離職率の低下にもつながります。離職率の低下は、採用コストの削減だけでなく、従業員の育成コストの削減にも貢献します。

コスト削減項目

説明

求人広告費

求人広告を掲載する必要がないため、費用を削減できる

面接費用

面接回数を減らすことができるため、費用を削減できる

研修費用

既に企業文化や業務内容を理解しているため、研修費用を削減できる

このように、採用コストの削減という観点からも、アルムナイ採用は企業にとって大きなメリットをもたらします。

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従業員満足度の向上

アルムナイ採用は、従業員満足度の向上にもつながります。アルムナイが活躍することで、他の従業員も「退職後も戻ってこられる」という安心感を得ることができ、企業へのエンゲージメントが高まります。

また、アルムナイは、企業の成長や変化を肌で感じてきた存在です。彼らの経験や知識を共有することで、他の従業員のモチベーション向上やスキルアップにもつながります。

従業員満足度向上への影響

説明

安心感の提供

退職後も戻ってこられるという安心感を与えることで、従業員のエンゲージメントを高める

モチベーション向上

アルムナイの活躍が、他の従業員のモチベーション向上につながる

スキルアップの促進

アルムナイの経験や知識を共有することで、他の従業員のスキルアップを促進する

このように、アルムナイ採用は、従業員満足度の向上という、組織にとって重要な要素にもプラスの影響を与えます。

アルムナイ採用の導入方法

アルムナイ採用を成功させるためには、適切な導入方法を検討することが重要です。ここでは、制度設計のポイント、退職者との関係維持、社内外のコミュニケーションという3つの観点から、導入方法を詳しく解説します。

制度設計のポイント

アルムナイ採用制度を導入する際には、まず制度設計をしっかりと行う必要があります。対象となるアルムナイの範囲、応募方法、選考プロセス、処遇などを明確に定義することで、制度の運用をスムーズに行うことができます。

例えば、対象となるアルムナイの範囲は、退職後一定期間以内、または特定の職種・役職経験者などに限定することもできます。応募方法は、専用の応募フォームを作成したり、人事担当者への直接連絡を可能にするなど、アルムナイにとって応募しやすい方法を検討する必要があります。

項目

内容

対象者

退職後一定期間以内、特定の職種・役職経験者など

応募方法

専用応募フォーム、人事担当者への直接連絡など

選考プロセス

書類選考、面接など

処遇

経験・能力を考慮した上で決定

このように、制度設計をしっかりと行うことで、アルムナイ採用を効果的に運用することができます。

退職者との関係維持

アルムナイ採用を成功させるためには、退職者との良好な関係を維持することが重要です。退職後も定期的に連絡を取り合い、近況を把握することで、アルムナイの再就職への意欲を高めることができます。

例えば、退職者向けのニュースレターを発行したり、懇親会を開催したりすることで、企業とアルムナイとの繋がりを維持することができます。また、SNSなどを活用して、企業の最新情報や求人情報を発信することも有効です。

方法

説明

ニュースレターの発行

企業の最新情報やアルムナイの活躍などを掲載したニュースレターを発行する

懇親会の開催

アルムナイとの交流を深めるための懇親会を開催する

SNSの活用

企業の最新情報や求人情報を発信する

このように、退職者との良好な関係を維持することで、アルムナイ採用を成功させる可能性を高めることができます。

社内外のコミュニケーション

アルムナイ採用制度を導入する際には、社内外のコミュニケーションをしっかりと行うことが重要です。社内に対しては、制度の目的や内容をしっかりと説明し、理解と協力を得る必要があります。

また、社外に対しては、アルムナイ採用制度を積極的にPRすることで、企業の魅力を高め、優秀な人材の獲得につなげることができます。

対象

内容

社内

制度の目的や内容の説明、理解と協力の獲得

社外

アルムナイ採用制度のPR、企業の魅力向上

このように、社内外のコミュニケーションをしっかりと行うことで、アルムナイ採用制度をスムーズに導入し、運用することができます。

アルムナイ採用の成功事例

アルムナイ採用を成功させている企業は、どのような取り組みを行っているのでしょうか。ここでは、具体的な成功事例を3つ紹介します。

株式会社日立製作所の取り組み

株式会社日立製作所は、2013年からアルムナイ採用制度を導入しています。退職後も日立製作所との繋がりを維持できるよう、「日立グループOB・OGネットワーク」を構築し、交流イベントや情報提供などを実施しています。

また、アルムナイ専用の求人サイトを開設し、積極的にアルムナイの採用を行っています。その結果、多くの優秀なアルムナイが日立製作所に復職し、活躍しています。

取り組み

内容

日立グループOB・OGネットワーク

退職者との繋がりを維持するためのネットワーク

アルムナイ専用求人サイト

アルムナイ向けの求人情報を掲載したサイト

日立製作所の取り組みは、アルムナイとの良好な関係を維持し、積極的に採用活動を行うことで、アルムナイ採用を成功させている好例と言えるでしょう。

ほくほくフィナンシャルグループの事例

ほくほくフィナンシャルグループは、2016年からアルムナイ採用制度を導入しています。退職者に対して、定期的にメールマガジンを配信し、グループの最新情報や求人情報を提供しています。

また、アルムナイ向けのセミナーを開催し、キャリア形成のサポートも行っています。これらの取り組みを通じて、アルムナイとの繋がりを強化し、再就職を促進しています。

取り組み

内容

メールマガジンの配信

グループの最新情報や求人情報を提供

アルムナイ向けセミナー

キャリア形成のサポート

ほくほくフィナンシャルグループの事例は、情報提供やキャリアサポートを通じて、アルムナイの再就職を支援している点が特徴的です。

その他の成功例

その他にも、様々な企業がアルムナイ採用を成功させています。例えば、パナソニック株式会社は、アルムナイ専用の求人サイトを開設し、積極的にアルムナイの採用を行っています。

また、株式会社リクルートホールディングスは、アルムナイネットワークを構築し、交流イベントや情報提供などを実施しています。

これらの企業の取り組みは、アルムナイ採用を成功させるためのヒントとなるでしょう。

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アルムナイ採用を成功させるための注意点

アルムナイ採用は、メリットが多い一方で、注意点もいくつかあります。ここでは、適切な候補者の選定、円満退職の重要性、多様な雇用形態の提供という3つの観点から、注意点を詳しく解説します。

適切な候補者の選定

アルムナイ採用を成功させるためには、適切な候補者を選定することが重要です。単に「元従業員」というだけで採用するのではなく、企業のニーズや将来のビジョンに合致する人材かどうかをしっかりと見極める必要があります。

そのためには、面接や適性検査などを実施し、候補者のスキルや経験、人柄などを多角的に評価することが重要です。また、退職理由や再就職の動機なども確認し、企業への貢献意 欲が高い人材かどうかを見極める必要があります。

適切な候補者を選定することで、アルムナイ採用によるメリットを最大限に活かすことができます。

円満退職の重要性

アルムナイ採用を成功させるためには、従業員の円満退職を促すことが重要です。退職時に不満や不信感を持ったまま退職してしまうと、アルムナイとして再就職する可能性は低くなってしまいます。

そのため、退職面談などを実施し、従業員の意見や要望をしっかりと聞き取り、円満な退職を支援する必要があります。また、退職後も連絡を取り合い、良好な関係を維持することも重要です。

円満退職を促すことで、将来的なアルムナイ採用を成功させる可能性を高めることができます。

多様な雇用形態の提供

アルムナイ採用を成功させるためには、多様な雇用形態を提供することが重要です。正社員だけでなく、契約社員やパートタイム、プロジェクト単位での雇用など、アルムナイのニーズに合わせた柔軟な雇用形態を用意することで、再就職のハードルを下げることができます。

また、リモートワークやフレックスタイム制など、柔軟な働き方を導入することも、アルムナイにとって魅力的な選択肢となります。

多様な雇用形態を提供することで、より多くのアルムナイの再就職を促進することができます。

まとめ

アルムナイ採用は、優秀な人材の確保、採用コストの削減、従業員満足度の向上など、企業にとって多くのメリットをもたらす制度です。しかし、成功させるためには、制度設計、退職者との関係維持、社内外のコミュニケーションなど、様々な点に注意する必要があります。

この記事で紹介した成功事例や注意点を参考に、自社にとって最適なアルムナイ採用制度を構築し、優秀な人材の獲得と企業の成長につなげていきましょう。

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