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採用ブランディングの本8冊と中途採用への活かし方

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採用ブランディングの本を探すと、採用に特化した実務書と、商品や企業のブランド論を扱う理論書が混ざって並びます。

どちらも役に立ちますが、読む順番を間違えると、理論は分かったのに自社の求人で何を書けばよいかが決まらない、ということが起きがちです。

ここでは目的別に3つに分けて8冊を選び、書名・著者・出版社・刊行時期は国立国会図書館サーチと出版社の書籍ページで確かめました。後半では、中途のエンジニア採用で本の内容をどう使うかを、公的統計を手がかりに整理しています。

Offers HR Magazine編集部監修者

株式会社overflow / 編集担当

Offers HR Magazine編集部

Offers HR Magazine 編集部は、株式会社overflow が運営する採用メディアの編集チームです。エンジニア採用に取り組む人事・採用担当者に向けて、採用手法・人事制度・組織づくりの情報を届けています。

採用ブランディングの本を選ぶ3つの軸

採用ブランディングの本は、採用ブランディングの進め方を書いた実務書、ブランドの考え方を学ぶ理論書、エンジニア採用の土台を固める採用実務書の3種類に分けて選ぶと、自社に足りない部分から読み始められます。

採用サイトや求人票を作り直す時期なら実務書、社内でブランドの定義から揃える必要があるなら理論書、エンジニアの採用で候補者との会話がかみ合わないなら採用実務書が入口です。

もう1つの軸は刊行時期です。採用の手段は数年で入れ替わるため、具体的な手法の本は刊行の新しい本を選び、考え方を扱う理論書は古い本でも読む価値があると割り切ると選びやすくなります。

種類

向く場面

紹介する本

採用ブランディングの実務書

採用サイト・求人票・面接の打ち出しを作り直す

深澤了『採用ブランディング 新版』ほか2冊

ブランドの理論書

自社のブランドの定義を社内で揃える

中村正道『ブランディング』ほか2冊

エンジニア採用の実務書

中途のエンジニア採用に読み替える

『採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本』ほか1冊

採用ブランディングの進め方を学べる本3冊

採用ブランディングの進め方を学ぶなら、深澤了『採用ブランディング 新版』(2024年)、毛利大一郎『明日から使える「採用ブランディング」実践法』(2021年)、小川真紀・米澤恵子『中小企業のための採用ブランディング入門』(2025年)の3冊が候補です。

深澤了『採用ブランディング 新版』(WAVE出版・2024年7月)

正式な書名は『人が集まる中小企業の経営者が実践している、すごい戦略 採用ブランディング 新版』です。出版社の紹介では、採用成功の「21の法則」と、効果の出る採用サイトの作り方を扱うとされています(WAVE出版の書籍ページ)。

紹介文に並ぶ論点は「採用成功のカギは『理念共感』」「社長が採用に参加することが最大の差別化」「効果のでる採用サイトをつくる5つの要素」などです。経営者と人事が一緒に読み、採用サイトの改修の前に打ち出しの軸を決める用途に向いています。

毛利大一郎『明日から使える「採用ブランディング」実践法』(パレード・2021年10月)

副題は「採用ブランドを構築する9つのステップ」で、手順を追って進めたい担当者に向く1冊です。

国立国会図書館サーチに載る内容の要約は「自社らしさの言語化をはじめ、採用ブランドの構築法をわかりやすく解説」となっています(国立国会図書館サーチ)。169ページと短く、最初の1冊として通読しやすい分量です。

小川真紀・米澤恵子『中小企業のための採用ブランディング入門』(Evolving・2025年8月)

副題は「人に困らない組織になるための『伝わる言葉』のつくり方」で、8冊の中で最も新しい本です。

目次は「なぜ『自社の価値を言葉にすること』が採用の鍵になるのか」というプロローグから始まり、ミスマッチの章を経て「自社の魅力を〝言語化〟して武器にする」パートへ進みます(国立国会図書館サーチ)。知名度で大手と競えない会社が、言葉の作り方から立て直すための1冊。

ブランドの考え方を学べる理論書3冊

ブランドそのものの考え方を学ぶなら、中村正道『ブランディング』(2019年)、ブランド・マネージャー認定協会『ブランド・マネージャー資格試験公式テキスト』(2019年)、阿久津聡・石田茂『ブランド戦略シナリオ コンテクスト・ブランディング』(2002年)の3冊が土台になります。

3冊とも採用に特化した本ではなく、採用の打ち出しを会社全体のブランドと矛盾しない形で組み立てるための基礎として読むものです。

中村正道『ブランディング』(日経文庫・日本経済新聞出版社・2019年12月)

日経文庫の1冊で、ブランディングの必要性・理解・設計・中核概念・理念体系の順に章が立っています(国立国会図書館サーチ)。

第3章「ブランディングの核となる『中核概念』」と第4章「ビジネスとブランドの成長と理念体系」は、採用で打ち出す価値を企業理念とつなげて考えるときの下敷きになります。理論書の中では最初に読みやすい1冊です。

『ブランド・マネージャー資格試験公式テキスト』(中央経済社・2019年9月)

一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会が著し、田中洋氏が監修した資格試験の公式テキストです。出版社は「マーケティングやブランドの基礎知識と実務で役立つ実践スキルをわかりやすく解説」と紹介しています(中央経済社の書籍ページ)。

用語と枠組みを一通り押さえられるため、採用担当と広報・マーケティング部門が同じ言葉で話すための共通の教科書として使えます。

阿久津聡・石田茂『ブランド戦略シナリオ コンテクスト・ブランディング』(ダイヤモンド社・2002年7月)

書名のとおり「コンテクスト・ブランディング」を主題にした、ブランド論の理論書です(ダイヤモンド社の書籍ページ)。

8冊の中で最も古い本です。ブランドを文脈から組み立てる考え方を深めたい人が、上の2冊の後に読む位置づけです。

中途のエンジニア採用に読み替える本2冊

中途のエンジニア採用に採用ブランディングを活かすなら、中島佑悟ほか『採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本』(2020年)と青田努『採用に強い会社は何をしているか』(2019年)の2冊を、実務書・理論書と組み合わせて読みます。

採用ブランディングの本は業種や職種を問わずに書かれているため、エンジニアに伝わる言葉へ置き換える材料が別に要ります。

中島佑悟・高濱隆輔・千田和央『採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本』(翔泳社・2020年4月)

国立国会図書館サーチの要約は「採用担当者に向けて、開発に必要なプログラミングの知識ではなく、エンジニア採用に必要な知識に焦点を当てて解説」です(国立国会図書館サーチ)。

副題は「作るもの・作る人・作り方から学ぶ」。採用サイトで仕事内容や開発の進め方を書くとき、人事が自分の言葉で説明できる範囲を広げる1冊です。

青田努『採用に強い会社は何をしているか』(ダイヤモンド社・2019年4月)

副題は「52の事例から読み解く採用の原理原則」で、候補者との出会い・選考・内定後までを扱う採用の実務書です(ダイヤモンド社の書籍ページ)。

第1章の「メディア経由での出会いを実現する9つの要素」には「エビデンス」と「不安払拭」が含まれ、それぞれ「ベネフィットを証明する事実を示せているか」「不安を想定し、先回りして対応できているか」という問いが立っています。採用ブランディングで決めた打ち出しを、求人票や採用サイトで点検する道具として使えます。

中途のエンジニア採用で打ち出しに入れる3つの情報

中途のエンジニア採用で採用ブランディングの打ち出しに入れたいのは、事業の見通し・報酬の決め方・仕事内容の3つです。厚生労働省「令和7年転職者実態調査」個人票 第20表で、直前の勤め先が情報通信業だった転職者の自己都合の離職理由(複数回答3つまで・性別計)は、上位3つがこの3点に該当します。

自己都合で離職した理由

直前の勤め先が情報通信業

転職者全体(年齢階級計)

会社の将来に不安を感じたから

35.0%

25.2%

賃金が低かったから

33.9%

25.5%

満足のいく仕事内容でなかったから

31.9%

24.7%

人間関係がうまくいかなかったから

22.6%

22.2%

能力・実績が正当に評価されないから

19.1%

18.9%

上位3つは、いずれも転職者全体の値より7ポイント以上高い水準です。前の会社を離れた理由は、次の会社を選ぶときに確かめたい点の裏返しでもあります。

自社の採用ページや技術発信がこの3つをどこまで伝えられているかは、外から見た形で一度測っておくと、どこから手を付けるかを決めやすくなります。エンジニア採用力チェックは、企業URLから公開情報をAIが読み取り、技術ブランド・技術透明性・採用情報・雇用条件・活動積極性の5指標24項目で採点した無料のレポートを、原則1営業日以内にメールで届けるサービスです。

事業の見通しは、深澤了『採用ブランディング 新版』が軸に置く理念への共感や、経営者自身が採用に出ることで伝えられます。報酬は、金額だけでなく評価と昇給の決め方を書くことで、『採用に強い会社は何をしているか』のいう「エビデンス」になります。

仕事内容は、使っている技術や開発の進め方まで書かないとエンジニアには伝わりません。『採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本』で、人事が書ける範囲を広げておくと、打ち出しが抽象的なスローガンで終わらずに済みます。

本で学んだことを採用活動に移す4つの手順

本で学んだ採用ブランディングは、自社の価値の言語化、求める人物像の決定、発信する場と内容の統一、指標による見直しの4つの手順で採用活動に移します。

1冊読み終えるごとに全部をやり直す必要はありません。手順ごとに参照する本を決めておけば、社内での議論もぶれにくくなります。

手順

やること

参照する本の例

1. 自社の価値の言語化

事業の見通し・報酬の決め方・仕事内容を、自社の言葉で書き出す

『中小企業のための採用ブランディング入門』『ブランディング』

2. 求める人物像の決定

職種ごとに、どんな経験と価値観の人に来てほしいかを決める

『採用ブランディング 新版』『採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本』

3. 発信する場と内容の統一

採用サイト・求人票・技術ブログ・面接で同じ打ち出しを使う

『明日から使える「採用ブランディング」実践法』

4. 指標による見直し

応募数・選考の通過・内定承諾・入社後の定着を段階ごとに数える

『採用に強い会社は何をしているか』

手順1と2には、経営者と現場のエンジニアにも加わってもらうのが基本です。人事だけで書いた価値は、面接で現場の社員が話す内容と食い違いやすいためです。

採用ブランディングと近い考え方のエンプロイヤーブランディングは「エンプロイヤーブランディングとは?重要性やメリット、成功のポイントを解説」で、発信の成果を数える指標の置き方は「採用広報のKPI|基準値と分布の置き方」で扱っています。

採用手法の全体像の中で採用ブランディングをどこに置くかは、「エンジニア採用の手法と選び方、採用工程の設計の基本」にまとめました。

求人を出して待つ採用から、先に出会いにいく採用へ。

Offers AI RPOは、採用計画の策定から候補者選定・面談調整までAIと専門チームが伴走。転職市場に出る前のエンジニアにアプローチできます。

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55工程の可視化から始めた、Geminiによる採用業務改革 〜採用の質を落とさず業務を効率化するために、AIと協働して面接業務工数を50%削減。サイバーセキュリティクラウドの実践プロセス〜【Claude Code / Codexユーザー歓迎】人事の「こんなツールがあったら」を目の前でつくる夜 〜Ubie×Offersと、持ち寄った"欲しい"を形にするモック大会〜

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