リファラル採用を成功させるためには?大手企業の成功事例も紹介

Offers HR Magazine編集部 2024年8月10日

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目次

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Offersを導入し、ITエンジニア・デザイナーを採用された方々の事例をケース別にご紹介。ITエンジニア・デザイナーの具体的な採用事例から、カスタマーサクセスが実現した採用工数の大幅な削減、スピード採用を実現する副業採用の実態まで全てこの一冊で徹底解説。


こんにちは。エンジニア、PM、デザイナーの副業・転職採用サービス「Offers(オファーズ)」のOffers HR Magazine編集部です。リファラル採用は、近年多くの企業で注目を集めている採用手法の一つです。特に、優秀な人材の確保が課題となっている大手企業において、その効果が期待されています。この記事では、リファラル採用とは何か、大手企業が導入する理由、成功事例、成功させるためのポイント、そして課題と対策について詳しく解説していきます。

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リファラル採用とは何か

リファラル採用とは、簡単に言うと「社員の紹介による採用」のことです。従業員が自分の知り合いを会社に紹介し、その人が採用に至るという流れになります。友人や知人、家族など、社員の人脈を活用することで、従来の求人広告や人材紹介会社を利用した採用活動とは異なるアプローチで人材を獲得することができます。

項目

説明

定義

社員の個人的なネットワークを通じて候補者を募集する採用手法

メリット

採用コスト削減、ミスマッチ減少、入社後の定着率向上など

デメリット

社員への負担増加、人材の多様性低下などの可能性

リファラル採用の基本概念

リファラル採用は、単なる「知り合いを連れてくる」という単純なものではありません。社員が自社のビジョンやカルチャーに共感し、その魅力を理解しているからこそ、適切な人材を紹介できるという考え方が根底にあります。紹介された人材も、紹介者を通じて会社のことを事前にある程度理解しているため、入社後のミスマッチを防ぐ効果も期待できます。

採用活動において、企業と求職者の間にはどうしても情報格差が生じてしまいます。企業側は自社の魅力を最大限にアピールしようとしますが、求職者側からは見えにくい部分も当然あります。しかし、リファラル採用では、紹介者という「信頼できる情報源」を通じて、よりリアルな情報が求職者に伝わるため、相互理解を深めた上での採用活動が可能になります。

リファラル採用のメリット

リファラル採用には、企業にとって多くのメリットがあります。まず、採用コストを大幅に削減できる点が挙げられます。求人広告や人材紹介会社を利用する場合と比べて、費用を抑えながら優秀な人材を獲得できる可能性が高まります。

また、紹介された人材は、紹介者を通じて会社の文化や価値観をある程度理解しているため、入社後の定着率が高い傾向にあります。これは、企業にとって長期的な視点で見た場合、大きなメリットと言えるでしょう。

さらに、社員からの紹介ということもあり、応募者の質が高いことも期待できます。紹介者は自分の信頼に関わるため、能力や人柄に問題のある人物を紹介することは避けようとします。そのため、企業はより安心して採用活動を進めることができます。

リファラル採用のデメリット

メリットが多い一方で、リファラル採用にはいくつかのデメリットも存在します。例えば、社員に紹介を依頼することで、負担が増加してしまう可能性があります。また、社員の人脈に依存するため、人材の多様性が低下するリスクも考えられます。

さらに、紹介者と応募者の関係性によっては、評価が甘くなってしまう、あるいは逆に厳しくなってしまうといった問題も発生する可能性があります。これらのデメリットを理解した上で、適切な対策を講じる必要があります。

大手企業がリファラル採用を導入する理由

大手企業がリファラル採用を積極的に導入する背景には、様々な理由があります。ここでは、特に重要な3つの理由について詳しく解説していきます。

項目

説明

採用コスト削減

求人広告や人材紹介会社への費用を抑えることができる

定着率向上

紹介された人材は企業への理解が深く、ミスマッチが少ないため定着しやすい

優秀な人材確保

社員のネットワークを通じて、潜在的な優秀な人材にアプローチできる

採用コストの削減

近年、人材獲得競争の激化に伴い、採用コストは上昇傾向にあります。特に、大手企業では、多くの求職者を集めるために、多額の費用をかけて求人広告を出稿したり、人材紹介会社を利用したりすることが一般的です。

しかし、リファラル採用を活用することで、これらの費用を大幅に削減することができます。社員からの紹介であれば、求人広告費や紹介手数料などを抑えることができるため、限られた予算の中で効率的に採用活動を行うことができます。

また、採用プロセス自体も簡略化できる可能性があります。紹介された人材は、既に紹介者を通じて企業のことをある程度理解しているため、面接の回数や選考期間を短縮できる場合もあります。

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定着率の向上

採用コストの削減と並んで、大手企業がリファラル採用を重視するもう一つの大きな理由は、定着率の向上です。従来の採用方法では、入社後にミスマッチが発生し、早期退職してしまうケースも少なくありませんでした。

しかし、リファラル採用では、紹介者が自社の文化や価値観を理解した上で人材を紹介するため、入社後のミスマッチを防ぐ効果が期待できます。紹介された人材も、紹介者を通じて事前に会社の雰囲気や仕事内容などをある程度把握しているため、入社後のギャップを感じにくく、定着しやすい傾向にあります。

従業員の定着率向上は、企業にとって大きなメリットです。採用コストの削減だけでなく、従業員の育成にかかる時間や費用も節約できるため、長期的な視点で見た場合、企業の成長に大きく貢献すると言えるでしょう。

優秀な人材の確保

大手企業にとって、優秀な人材の確保は常に重要な課題です。しかし、従来の採用方法では、応募者の中から本当に自社にマッチする人材を見つけることは容易ではありません。

リファラル採用は、社員のネットワークを通じて、潜在的な優秀な人材にアプローチできるという点で大きなメリットがあります。社員は、自分の周りの優秀な人材を知っている可能性が高く、また、自社の文化や価値観に合う人材を見極める力も持っています。

さらに、紹介された人材は、紹介者を通じて企業への理解を深めているため、入社意欲が高い傾向にあります。そのため、企業は、より積極的に採用活動を進めることができ、優秀な人材を獲得できる可能性が高まります。

リファラル採用で成功している大手企業の事例

ここでは、リファラル採用で成功を収めている大手企業の具体的な事例を3つ紹介します。それぞれの企業がどのようにリファラル採用に取り組み、どのような成果を上げているのかを見ていきましょう。

企業名

特徴

成果

富士通株式会社

社員への積極的な啓蒙活動、紹介しやすい仕組みづくり

リファラル採用比率の向上、採用コストの削減

株式会社メルカリ

インセンティブ制度の導入、紹介者と応募者のマッチングサポート

優秀なエンジニアの採用、従業員エンゲージメントの向上

セールスフォース・ドットコム

グローバル規模でのリファラルプログラムの運用、社員への継続的な教育

多様な人材の確保、グローバル展開の加速

富士通株式会社の事例

富士通株式会社は、積極的にリファラル採用に取り組んでいる企業の一つです。社員への啓蒙活動を強化し、リファラル採用に関する情報を社内ポータルサイトで共有したり、説明会を開催したりすることで、社員の理解を深めています。

また、紹介しやすい仕組みづくりにも力を入れています。専用のシステムを導入し、社員が簡単に候補者を紹介できるようにしたり、紹介者と採用担当者とのコミュニケーションを円滑にするためのサポート体制を構築したりすることで、リファラル採用を促進しています。

これらの取り組みの結果、富士通ではリファラル採用比率が向上し、採用コストの削減にも成功しています。

株式会社メルカリの事例

株式会社メルカリは、インセンティブ制度を導入することで、リファラル採用を活性化させています。紹介が採用に至った場合、紹介者に報酬を支給する制度を設けることで、社員のモチベーション向上とリファラル採用への積極的な参加を促しています。

また、紹介者と応募者のマッチングサポートにも力を入れています。紹介者と応募者の双方の希望やスキルなどを考慮し、最適なマッチングを実現することで、入社後のミスマッチを防ぎ、定着率向上に貢献しています。

これらの取り組みを通じて、メルカリは優秀なエンジニアの採用に成功し、従業員エンゲージメントの向上にもつながっています。

セールスフォース・ドットコムの事例

セールスフォース・ドットコムは、グローバル規模でリファラルプログラムを運用しています。世界中の社員が積極的にリファラル採用に参加できるよう、多言語対応のシステムを導入したり、各国の文化や慣習に合わせた運用体制を構築したりすることで、グローバルな人材獲得を促進しています。

また、社員への継続的な教育にも力を入れています。リファラル採用の重要性や効果、紹介方法などを定期的に研修で伝えることで、社員のリファラル採用に対する意識を高めています。

これらの取り組みによって、セールスフォース・ドットコムは多様な人材の確保に成功し、グローバル展開を加速させています。

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リファラル採用を成功させるためのポイント

リファラル採用を成功させるためには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、特に重要な3つのポイントについて詳しく解説していきます。

項目

説明

社内でのリファラル採用の周知

社員にリファラル採用のメリットや制度を理解してもらう

インセンティブ制度の活用

紹介に対する報酬や特典を設けることで、社員のモチベーションを高める

不採用時のフォローアップ

紹介者と応募者双方への丁寧なフォローを行うことで、良好な関係を維持する

社内でのリファラル採用の周知

リファラル採用を成功させるためには、まず社内全体でその重要性を理解し、積極的に取り組む体制を構築することが重要です。そのためには、社員に対してリファラル採用のメリットや制度をしっかりと周知する必要があります。

具体的には、社内ポータルサイトやメールマガジンなどを活用して、リファラル採用に関する情報を定期的に発信したり、説明会や研修などを開催して、社員の理解を深めることが有効です。

また、リファラル採用で入社した社員のインタビュー記事などを掲載することで、社員のモチベーション向上にもつながります。

インセンティブ制度の活用

社員が積極的にリファラル採用に参加するためには、適切なインセンティブ制度を導入することが効果的です。紹介が採用に至った場合に、紹介者に報酬や特典を支給することで、社員のモチベーションを高め、リファラル採用への参加を促進することができます。

インセンティブの内容は、金銭的な報酬だけでなく、休暇の付与や社内表彰など、社員にとって魅力的なものを検討することが重要です。

また、インセンティブ制度を導入する際には、公平性と透明性を確保することも大切です。

不採用時のフォローアップ

リファラル採用では、紹介者と応募者の間に個人的なつながりがあるため、不採用となった場合のフォローアップが非常に重要です。紹介者に対しては、不採用理由を丁寧に説明し、感謝の気持ちを伝えることで、良好な関係を維持することができます。

また、応募者に対しても、不採用理由を具体的に伝え、今後のキャリアについてアドバイスするなど、誠意ある対応を心がけることが大切です。

不採用時のフォローアップを適切に行うことで、紹介者と応募者双方の信頼を得ることができ、今後のリファラル採用活動にも良い影響を与えることができます。

リファラル採用の課題と対策

リファラル採用には、多くのメリットがある一方で、いくつかの課題も存在します。ここでは、代表的な3つの課題と、その対策について詳しく解説していきます。

課題

対策

紹介者と応募者の関係性の問題

適切な評価基準の設定、複数人による面接の実施

人材の同質化のリスク

多様な人材の紹介を促すための啓蒙活動、異なる採用ルートとの併用

社員のモチベーション維持

インセンティブ制度の見直し、感謝の気持ちの表明、負担軽減のためのサポート体制構築

紹介者と応募者の関係性の問題

リファラル採用では、紹介者と応募者の間に個人的なつながりがあるため、評価が甘くなってしまう、あるいは逆に厳しくなってしまうといった問題が発生する可能性があります。

この問題を解決するためには、まず、適切な評価基準を設定することが重要です。能力や経験だけでなく、人物面やカルチャーフィットなども考慮した、客観的な評価基準を設けることで、公平な選考を行うことができます。

また、複数人による面接を実施することで、評価の偏りを防ぐこともできます。

人材の同質化のリスク

社員の人脈に依存するリファラル採用では、人材の同質化のリスクが考えられます。似たような経歴やスキルを持つ人材ばかりが集まってしまうと、組織の多様性が失われ、イノベーションが阻害される可能性があります。

このリスクを軽減するためには、多様な人材の紹介を促すための啓蒙活動が重要です。社員に対して、多様性の重要性を理解してもらい、様々なバックグラウンドを持つ人材を紹介するよう促す必要があります。

また、リファラル採用だけでなく、他の採用ルートも併用することで、人材の多様性を確保することができます。

社員のモチベーション維持

リファラル採用を継続的に成功させるためには、社員のモチベーションを維持することが重要です。しかし、紹介しても採用に至らなかった場合や、紹介活動に負担を感じてしまう場合など、社員のモチベーションが低下してしまう可能性があります。

この問題を解決するためには、インセンティブ制度の見直しや、紹介者への感謝の気持ちの表明、負担軽減のためのサポート体制構築などが有効です。

社員が積極的にリファラル採用に参加できるよう、働きやすい環境を整えることが大切です。

まとめ

リファラル採用は、大手企業にとって、採用コストの削減、定着率の向上、優秀な人材の確保など、多くのメリットをもたらす効果的な採用手法です。しかし、成功させるためには、社内での周知徹底、インセンティブ制度の活用、不採用時のフォローアップなど、様々な工夫が必要です。

また、紹介者と応募者の関係性の問題、人材の同質化のリスク、社員のモチベーション維持など、いくつかの課題も存在します。これらの課題に対して適切な対策を講じることで、リファラル採用をより効果的に活用し、企業の成長に貢献することができます。

この記事が、大手企業におけるリファラル採用の理解を深め、より効果的な採用活動の一助となれば幸いです。

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