パーパスとは?企業がいま注目する理由と実践事例を紹介

Offers HR Magazine編集部 2024年8月6日

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こんにちは。エンジニア、PM、デザイナーの副業・転職採用サービス「Offers(オファーズ)」のOffers HR Magazine編集部です。近年、企業経営において「パーパス」という言葉が頻繁に用いられるようになってきました。優秀な人材の確保が難しくなる中、企業は事業を通じて社会にどのような貢献を果たしていくのか、その存在意義を明確にすることが求められています。パーパスは、まさに企業の存在意義を示す概念であり、企業理念やビジョンとも密接に関連しています。そこで今回は、採用担当者の方に向けて、パーパスとは何か、その重要性や具体的な事例、策定方法などを詳しく解説していきます。

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パーパスとは?

そもそもパーパスとは一体何なのでしょうか。英語で「Purpose」と書くこの言葉は、日本語では「存在意義」や「目的意識」と訳されます。企業においては、「なぜこの事業を行うのか」「社会に対してどのような価値を提供したいのか」といった、企業の存在意義や社会的な使命を指します。単なる利益追求を超えた、より大きな社会貢献を意識した概念といえるでしょう。このパーパスを明確にすることで、企業は社員や顧客、社会全体に対して、自社の存在価値を明確に示すことができます。そして、それは企業の長期的な成長と持続可能性にも大きな影響を与えるのです。

パーパスの定義

パーパスは、企業が社会において果たすべき役割や存在意義を明確に定義したものです。それは、企業活動の根幹となるものであり、すべての意思決定や行動の指針となります。パーパスを明確にすることで、企業は自らの存在価値を社会に示し、顧客や社員、投資家など、様々なステークホルダーからの共感と支持を得ることができます。また、パーパスは企業文化の形成にも大きく貢献し、社員のモチベーション向上や一体感の醸成にもつながります。

パーパスが注目される背景

近年、パーパスが注目される背景には、いくつかの要因があります。まず、グローバル化やデジタル化の進展により、企業を取り巻く環境が大きく変化していることが挙げられます。従来のビジネスモデルが通用しなくなり、企業は新たな価値創造を求められるようになりました。また、ミレニアル世代やZ世代といった若い世代を中心に、社会貢献意識の高い人材が増加していることも、パーパスへの注目が高まっている理由の一つです。彼らは、単に利益を追求するだけでなく、社会に良い影響を与える企業で働きたいと考えています。そして、企業の不祥事や環境問題など、企業の社会的責任が問われる事例が増加していることも、パーパス経営の重要性を高める要因となっています。

パーパスの具体的な事例

では、実際にパーパスを掲げ、実践している企業にはどのような事例があるのでしょうか。ここでは、企業のパーパス経営事例とパーパスブランディング事例の二つに分けて、具体的な例を見ていきましょう。これらの事例を参考に、自社におけるパーパス経営の可能性を探ってみましょう。

企業のパーパス経営事例

例えば、パタゴニアのパーパスは「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」です。このパーパスに基づき、環境に配慮した製品開発やリサイクルプログラムの実施など、様々な取り組みを行っています。また、スターバックスのパーパスは「人々の心を一つにするために、一杯のコーヒー、そして一杯の会話から」です。地域社会への貢献活動や従業員への充実した福利厚生など、このパーパスを体現するような活動を行っているのが特徴です。これらの企業は、パーパスを経営の中心に据えることで、持続的な成長と社会貢献を両立させている好例といえます。

企業名

パーパス

パタゴニア

私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む

スターバックス

人々の心を一つにするために、一杯のコーヒー、そして一杯の会話から

パーパスブランディング事例

パーパスブランディングとは、企業のパーパスを明確化し、それを顧客や社会に効果的に伝えることで、ブランド価値を高める手法です。例えば、ユニリーバは「サステナビリティを暮らしの新しい常識に」というパーパスを掲げ、環境に配慮した製品開発や社会貢献活動を通じて、そのメッセージを積極的に発信しています。また、ナイキは「すべての人にインスピレーションとイノベーションを」というパーパスを掲げ、アスリートだけでなく、すべての人々の可能性を最大限に引き出すことを目指しています。これらの企業は、パーパスブランディングを通じて、顧客との強いつながりを築き、ブランドロイヤルティを高めていると言えるでしょう。

企業名

パーパス

ユニリーバ

サステナビリティを暮らしの新しい常識に

ナイキ

すべての人にインスピレーションとイノベーションを

パーパスと他の経営概念との違い

パーパスは、ミッション、ビジョン、バリューといった他の経営概念と混同されがちです。それぞれの違いを理解することで、パーパスの重要性をより深く理解することができます。では、これらの概念はどのように異なるのでしょうか。それぞれ詳しく見ていきましょう。

パーパスとミッションの違い

パーパスとミッションはどちらも企業の目的を表す言葉ですが、その視点が異なります。パーパスは、企業が社会において果たすべき役割や存在意義を指すのに対し、ミッションは、その役割を果たすために企業が「何をすべきか」という具体的な行動指針を指します。つまり、パーパスは「なぜ」を、ミッションは「どのように」を表現する言葉といえます。例えば、ある企業のパーパスが「人々の生活を豊かにする」だとすると、そのミッションは「革新的な技術で便利な製品を開発する」といったものになるかもしれません。このように、パーパスはより大きな視点で社会全体を捉えているのに対し、ミッションは具体的な事業活動に焦点を当てている点が異なります。

パーパスとビジョンの違い

ビジョンは、企業が将来に実現したい理想の姿を描いたものです。一方、パーパスは、そのビジョンを実現するための原動力となる、企業の存在意義や社会的な使命を指します。つまり、ビジョンは「どこへ向かうのか」を、パーパスは「なぜそこへ向かうのか」を表現する言葉といえます。例えば、ある企業のビジョンが「業界No.1になる」だとすると、そのパーパスは「顧客の課題を解決し、社会に貢献する」といったものになるかもしれません。ビジョンは具体的な目標であるのに対し、パーパスはそれを支える根本的な理念であるという点が異なります。

パーパスとバリューの違い

バリューは、企業が大切にしている価値観や行動規範を指します。一方、パーパスは、そのバリューに基づいて企業が社会にどのような貢献を果たしたいのか、その存在意義を指します。つまり、バリューは「何を大切にするのか」を、パーパスは「その価値観に基づいて社会にどう貢献するのか」を表現する言葉といえます。例えば、ある企業のバリューが「誠実さ」「革新性」「顧客第一主義」だとすると、そのパーパスは「これらの価値観を基軸に、より良い社会を創造する」といったものになるかもしれません。バリューは企業内部の行動指針であるのに対し、パーパスはそれを社会に向けて発信するメッセージであるという点が異なります。

パーパスを掲げるメリット

パーパスを明確に掲げ、それを経営の中心に据えることで、企業は様々なメリットを得ることができます。ここでは、ステークホルダーからの支持、社員のエンゲージメント向上、イノベーションの創出という3つの観点から、パーパスを掲げるメリットについて詳しく解説していきます。

ステークホルダーからの支持

パーパスを明確に掲げることで、企業は顧客、社員、投資家、地域社会など、様々なステークホルダーからの支持を得やすくなります。現代社会においては、企業は単に利益を追求するだけでなく、社会に貢献することが求められています。パーパスを明確にすることで、企業は自らの存在価値を社会に示し、共感を得ることができます。例えば、環境問題に積極的に取り組む企業は、環境意識の高い顧客から支持を得やすくなります。また、従業員の幸福を重視する企業は、優秀な人材を獲得しやすくなるでしょう。このように、パーパスは企業の持続的な成長を支える重要な要素といえます。

社員のエンゲージメント向上

パーパスを明確にすることで、社員のエンゲージメント向上にもつながります。社員が企業のパーパスに共感し、自らの仕事が社会に貢献していると実感できれば、モチベーションや仕事への情熱が高まります。また、パーパスを共有することで、社員同士の一体感が生まれ、組織全体の結束力が高まります。高いエンゲージメントを持つ社員は、より積極的に業務に取り組み、高いパフォーマンスを発揮する傾向があります。結果として、企業全体の生産性向上にもつながるでしょう。

イノベーションの創出

パーパスは、イノベーションの創出にも大きく貢献します。企業が社会課題の解決を目的としてパーパスを掲げれば、社員は常にその課題を意識し、新たなアイデアを生み出そうとします。また、パーパスを共有することで、部門を超えた連携が促進され、より革新的なアイデアが生まれる可能性も高まります。イノベーションは企業の競争力を高める重要な要素であり、パーパスはそれを促進する原動力となるのです。

パーパスの策定方法

では、どのようにパーパスを策定すれば良いのでしょうか。ここでは、パーパス策定のステップと具体的な策定事例をご紹介します。これらの情報を参考に、自社にとって最適なパーパスを策定し、それを経営に活かしていきましょう。

パーパス策定のステップ

パーパス策定には、いくつかのステップがあります。まず、自社の強みや弱み、機会や脅威を分析し、自社の置かれている状況を客観的に把握することが重要です。次に、社員や顧客へのヒアリングなどを通じて、ステークホルダーのニーズを理解する必要があります。これらの情報を基に、自社が社会にどのような貢献ができるのか、その存在意義を明確にしていきます。そして、策定したパーパスを社員に共有し、浸透させるための取り組みを行うことが重要です。パーパスは一度策定したら終わりではなく、定期的に見直し、時代に合わせてアップデートしていく必要があります。

具体的な策定事例

例えば、ある食品メーカーは、「食を通じて人々の健康と幸福に貢献する」というパーパスを策定しました。このパーパスは、社員へのアンケートや顧客へのヒアリングなど、様々な意見を参考に策定されたものです。このパーパスを策定したことで、社員のモチベーションが向上し、健康に配慮した新商品の開発など、様々なイノベーションが生まれたそうです。このように、パーパスを策定することで、企業は具体的な成果を得ることができるのです。

パーパスを実施・運用するポイント

パーパスを策定したら、それを実際にどのように実施し、運用していくかが重要になります。ここでは、実施方法の具体例と運用の際の注意点について解説していきます。パーパスを効果的に運用することで、企業は持続的な成長と社会貢献を両立させることができるでしょう。

実施方法の具体例

パーパスを実施するためには、様々な方法があります。例えば、社内報やウェブサイトなどでパーパスを積極的に発信したり、社員研修でパーパスについて学ぶ機会を設けたりすることができます。また、パーパスに基づいた目標を設定し、その達成度を評価することで、社員の行動をパーパスに沿った方向へ導くことができます。さらに、パーパスを体現するような社会貢献活動を行うことも、効果的な実施方法の一つです。重要なのは、パーパスを単なる標語として掲げるだけでなく、具体的な行動に落とし込むことです。

運用の際の注意点

パーパスを運用する際には、いくつかの注意点があります。まず、パーパスは全社員が理解し、共感できるものでなければなりません。そのため、パーパスを策定する際には、社員を巻き込んだプロセスを設けることが重要です。また、パーパスは一度決めたら終わりではなく、定期的に見直し、時代に合わせてアップデートしていく必要があります。さらに、パーパスは言葉だけでなく、行動で示すことが重要です。パーパスに沿った行動を継続することで、ステークホルダーからの信頼を得ることができ、企業の持続的な成長につながるでしょう。

まとめ

パーパスは、企業の存在意義を示す重要な概念です。パーパスを明確にすることで、企業は様々なメリットを得ることができます。ステークホルダーからの支持を得やすくなるだけでなく、社員のエンゲージメント向上やイノベーションの創出にもつながります。パーパスを策定し、それを経営に活かすことで、企業は持続的な成長と社会貢献を両立させることができるでしょう。この記事が、皆様の企業におけるパーパス経営の一助となれば幸いです。

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