相次ぐ退職者に歯止めをかけるには?優秀なエンジニアに長く働いてもらうために

Offers HR Magazine編集部 2023年5月23日

Offers HR Magazine編集部

目次

エンジニアをはじめ人手不足が顕著な職種では、できる限り退職者を出さない取り組みが必要です。特に人気の職種は転職のハードルが低く、対応を間違えると退職者が相次ぐ事態になりかねません。優秀な人材に、長く働いてもらうためのポイントを解説します。

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相次ぐ退職者にどう対応する?

(出典)https://unsplash.com/

人材の獲得競争が激しい職種では、わずかなきっかけで優秀な人が転職してしまう可能性があります。特に職場環境に問題がある企業の場合、退職者が相次ぎ、人手不足に陥るケースもあるでしょう。

退職者の増加に歯止めをかけるために、エンジニアをはじめIT業界従事者の退職事情や、退職者が相次ぐ企業の特徴などを知っておく必要があります。

IT業界従事者の退職事情

厚生労働省の「令和4年上半期雇用動向調査結果の概況」によれば、令和4年度上半期における産業別の入職者・離職者の状況において、エンジニアを含めた情報通信業の離職率は6.4%となっています。

全ての産業の中では平均レベルの離職率であり、15%と最も離職率の高い宿泊業・飲食サービス業と比べると、それほど高い状況ではありません。

ただし、産業全体として見れば決して低いとはいえない水準でもあり、退職者が多く出ている企業は、抜本的な解決策を講じる必要があります。なお、情報通信業の入職率は7.9%で、就職・転職により情報通信業界に入る人の方が、退職者より若干多くなっています。

出典:令和4年上半期雇用動向調査結果の概況|厚生労働省

売り手市場のエンジニアは転職しやすい

IT業界の中でも、特にエンジニアは人気の高い職種であり、有効求人倍率も高いため、転職はしやすい状況にあります。特に経験豊かで優秀なエンジニアは引く手あまたであり、現在の職場に不満がある場合は、他に先駆けて早く転職する傾向もあります。

したがって、退職者に歯止めをかけたい企業は、しっかりと離職防止策を講じなければいけません。優秀な人材ほど早く転職してしまうため、対策が遅れると、組織の生産性が大きく落ち込んでしまう恐れがあります。

エンジニアの退職者が相次ぐ企業の特徴

(出典)https://unsplash.com/

エンジニアの退職者が相次ぐ企業の特徴としては、以下の点が挙げられます。優秀なエンジニアほど、待遇や職場環境への不満から早々に転職してしまう可能性があるので、注意しなければいけません。

キャリアアップ・スキルアップが難しい

優秀なエンジニアは成長意欲も高く、積極的にキャリアアップ・スキルアップを目指す傾向にあります。しかし、勤めている職場に自ら成長できる環境が整っていない場合、他社にやりがいを求めて転職する可能性があります。

実際、将来のキャリアパスに不安を感じて転職を決意する人は多く、エンジニアの人材需要の高さも相まって、人材が次々と流出してしまう企業は、決して珍しくありません。

給与水準が低い・収入アップがしづらい

給料の低さや収入アップの可能性が低いことも、退職者が相次ぐ原因です。特にエンジニアはスキル次第で高収入を望めるため、優秀な人材は、より高い報酬を得られる企業に移る傾向にあります。

自らの努力や成果が報酬につながっていないと感じられると、仕事のモチベーションも下がるため、高い給与水準を目指すとともに、やりがいを求めて転職するエンジニアが多くいます。

とりわけ年功序列制度や勤続年数による昇給を基本としている企業の場合、若く将来性のある人材ほど、新天地を目指して退職を決断しがちです。

人間関係が悪くストレスがたまりやすい

社内の人間関係が悪く、日常的にストレスを感じやすいのも、転職に踏み切る人が多い原因です。エンジニアも人間関係に悩む人は多く、最終的に離職・転職を決意する人は、年代や男女の差がなく一定数いるものです。

たとえ他の職場環境に問題がなかったとしても、周囲との関係が悪く辞めてしまうケースも珍しくありません。また、同僚や上司との関係がそこまで悪くなかったとしても、職場の雰囲気になじめずに、転職をする人もいます。

退職者の続出を防ぐポイント

(出典)https://unsplash.com/

退職者の続出を防ぐためには、上記の特徴を理解した上で、人材の評価基準や報酬体系を見直したり、社員が自ら成長し、キャリアアップできる機会を増やしたりする施策が必要です。以下のポイントを参考に、具体的な施策を考えてみましょう。

評価基準や報酬体系を見直す

エンジニアの経験やスキルに応じて、十分な給料を払えるようにすることが重要です。評価基準を客観的なものに改め、活躍している人材に対して正当な報酬を出すようにすれば、離職率は下がります。

たとえ社員全体に支払う給料の水準を変えられなくても、人材の貢献度に応じて報酬体系を見直せば、十分な効果を上げられるでしょう。自らの努力や工夫に応じて、公正に評価されると感じてもらえれば、社員の組織へのエンゲージメントも高まります。

自ら成長できる機会を増やす

エンジニアが自らスキルアップできる場を提供し、成果がキャリアにつながるように環境を整えましょう。優秀な人材ほど成長できる機会を求めるものです。

研修やセミナーなどを任意に受けられるようにしたり、定期的に勉強会を開催したりするなど、社員が能動的に知識のブラッシュアップや技術の向上を可能にする環境を増やすことが重要です。

どういった施策が喜ばれるかは、企業によって変わってくるので、社員のアンケート調査をしたり、直接エンジニアに聞いてみたりするのもよいでしょう。

悩みを相談しやすい環境をつくる

社内のコミュニケーションを活性化し、エンジニアが上司やプロジェクトリーダーなどと、気軽に話し合いや相談ができる環境をつくり上げることも重要です。

近年は雑談を推奨して意思疎通を促す企業や、1on1の導入によって、管理者と社員とが本音で話し合える場をつくる企業も増えています。さまざまな施策を試して、社員からフィードバックをもらいつつ、風通しのよい職場環境を目指しましょう。

エンジニアが退職しない職場にするために

(出典)https://unsplash.com/

エンジニアが退職しない職場にするためには、以下の点にも配慮が求められます。長く優秀な人材に活躍してもらうために、社員の働き方や新たな活用方法も、積極的に導入しましょう。

柔軟な働き方を可能にする

エンジニアは他の職種と比べても、柔軟な働き方を求める人が多いのが特徴です。そこでフレックスタイム制やテレワーク・リモートワークなど、それぞれが最大限のパフォーマンスを発揮できる環境で、働けるように取り計らうのが有効です。

育児や子育てをしながら勤務できる時短制度や、複数のメンバーで仕事を分け合うワークシェアリングなども検討してみましょう。

副業人材やフリーランスを活用する

近年は、副業人材やフリーランスとして活躍するエンジニアも増えているので、社員としてエンジニアを雇用するだけではなく、業務委託契約を結ぶ方法も有効です。外部のメンバーとして、必要なタイミングでプロジェクトに参加してもらうようにすれば、そもそも退職者に悩まされることはありません。

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退職者が出る理由を調べて有効な対策を

(出典)https://unsplash.com/

相次ぐ退職者に歯止めをかける方法や、優秀な人材に長く働いてもらうためのポイントなどを解説しました。キャリアアップがしづらい環境や給与水準の低さ、人間関係の問題などが離職や転職のきっかけとなります。退職者の多さに悩まされているならば、まずは自社の問題点を冷静に分析し、早急に改善策を打ち出しましょう。

特にエンジニアの離職を防ぐには、自ら学び成長できる環境を提供したり、評価基準を見直したりするのに加えて、柔軟な働き方ができる体制を整えることも重要です。さまざまな施策を打ち出しつつ、試行錯誤を重ねていけば、徐々に離職率も下がっていくでしょう。

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