今更聞けないプログラマーとエンジニアの違い。役割や仕事内容・必要なスキルなどを解説

Offers HR Magazine編集部 2024年2月5日

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目次

プログラマーとエンジニアは、ほぼ同じ職種と考えている人もいますが、厳密には仕事内容が異なるケースがほとんどです。特にエンジニア採用に関わる人は、両者の違いを正確に理解しておく必要があるでしょう。それぞれの役割や必要なスキルなどを解説します。

プログラマーとエンジニアの違いとは?

プログラマーとエンジニアは、どちらも多くのシステムやクラウドサービスなどの開発に欠かせない職種ですが、両者を混同している人も少なくありません。企業によって両者の業務が重複しているケースもありますが、一般的には以下のように役割が異なります。

プログラマー:プログラミングを担う専門職

プログラマーはその名の通り、プログラミングを担う専門職であり、設計書に従ってコンピュータープログラムを作成するのが仕事です。コンピューターを使ってコードを入力し、さまざまな挙動や機能を実現することで、システムやソフトウエアの開発を担います。

開発工程全体の中では、いわゆる下流工程を担当する職種で、システムのテストやバグの修正などもプログラマーの業務範囲です。

エンジニア:ITに関する技術者の総称

エンジニアはITの知識や技術を活用して、さまざまなサービスを開発する人の総称で、IT業界においては主にSE(システムエンジニア)を指します。クライアントの意向を反映したシステムを設計し、仕様書や設計書に落とし込むのが主な仕事であり、開発チームのマネジメントを担う場合もあります。

ただし、エンジニアはIT関連の技術者全般を表す言葉でもあるので、プログラマーもエンジニアの一種と見なれるケースが少なくありません。また、開発を担う領域によって、Webエンジニアやインフラエンジニアなど、さまざまな種類があります。

プログラマーの仕事内容や求められるスキル

プログラマーの具体的な仕事内容や求められるスキルを簡単にまとめると、以下のようになります。すでに説明したように、プログラミングが主な仕事であり、論理的に考える力や集中力などが必要な職種です。

プログラミング業務がメイン

特定の言語を使って、コンピュータープログラムを作成するのが、プログラマーの主な仕事です。エンジニアが作成した仕様書・設計書を基にコードを書き、テスト作業やバグの修正などもしていきます。

使用するプログラミング言語は、プロジェクトや開発案件によって異なり、プログラマーによっても使える言語が変わってきます。ただし、C言語やJava、Pythonなど、開発分野によって使用される言語は決まっているので、チームで役割分担をして開発を進めるのが一般的です。

精度の高いプログラミングのためのスキルが必要

プログラマーは当然ながら、プログラミングに関する知識やスキルは必須です。さらに業務を進めるに当たっては、他にも次のような力が求められます。

  • 論理的思考力(ロジカルシンキング)
  • 注意力や洞察力
  • 協調性
  • 向上心や学びへの意欲
  • 体力や忍耐力

論理的に物事を考える力をはじめ、プログラムのミスを発見する注意力や、周囲と協力しながら仕事をするための協調性なども欠かせません。長時間プログラムに向き合う必要があるため、体力や忍耐力も求められる仕事です。

エンジニアの仕事内容と求められるスキル

次に、エンジニアの仕事内容と求められるスキルを簡単に紹介します。

上記のように、エンジニアはクライアントの要望を実現するためのシステムを設計し、設計書や仕様書に落とし込むのが仕事です。さらに以下のように、ヒアリング能力やコミュニケーションスキルなど、幅広い技能を身に付けなければいけません。

システムの要件定義や設計書・仕様書の作成

システムの要件定義や設計書・仕様書の作成が、エンジニアの役割です。まずは、クライアントにヒアリングをして、必要なシステムの機能や挙動などを明らかにします。その上で全体の枠組みや構成などを考え、設計書や仕様書に落とし込むのが主な仕事です。

いわゆる開発の上流工程に関わる仕事ですが、企業によってはプログラマーの仕事を兼任したり、プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーとしての仕事をこなしたりするケースもあります。システム開発全般に関わるのが仕事ともいえるでしょう。

ヒアリング能力やマネジメント能力が必要

エンジニアに求められるスキルとしては、次のものが挙げられます。

  • ヒアリング能力
  • コミュニケーションスキル
  • マネジメント能力
  • スケジュール管理スキル
  • ITに関する知識

クライアントの要望を聞いてチームでシステム開発をするため、ヒアリング能力やコミュニケーションスキルなどは欠かせません。

また、人によってはプロジェクト全体を統括する役割を持つので、マネジメント能力やスケジュール管理に関するスキルも必要でしょう。IT全般に関する知識も求められるので、常に学び続ける姿勢が求められる仕事です。

プログラマーとエンジニアの採用動向は? 

プログラマーとエンジニアは、共に他の職種に比べて需要が高く、即戦力となる人材は企業間の獲得競争が激しくなっています。経験者採用でニーズに合った人材を獲得できないケースも多く、未経験者を含めた新卒採用や、ポテンシャル採用に力を入れる企業も増えてきました。

また、外国人エンジニアの活用に加えて、フリーランスや副業従事者と業務委託契約を結ぶ企業も目立ちます。特にフリーランスとの契約や副業採用は、必要な期間のみ優秀な人材のリソースを活用できるので、さまざまな案件に柔軟に対応できるのがメリットです。

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プログラマーとエンジニアの違いを理解する

プログラマーとエンジニアの違いを簡単に解説しました。前者は主にプログラミングを担う職種であり、後者はIT関連の技術者全般を指す言葉であり、主にSE(システムエンジニア)として、システムの設計書や仕様書を作成するのが仕事です。

広義ではプログラマーもエンジニアの一種ですが、主たる仕事内容は異なるので、求められるスキルとともに押さえておきましょう。プログラマー・エンジニアともに人気の職種であるため、優秀な人材の採用には工夫が必要です。一般採用のみならず、フリーランスの活用や副業採用も検討してみましょう。


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