エンジニアの経験者採用の現状。成功のポイントやおすすめの採用手法などを解説

Offers HR Magazine編集部 2023年11月1日

Offers HR Magazine編集部

目次

ビジネスとITのつながりが深まる昨今、優秀なエンジニア経験者を採用できるかどうかは企業の存続に関わります。人材獲得競争が激化する中、限られたリソースで採用を実現するには、どのような工夫が必要なのでしょうか?採用手法や成功の秘訣を解説します。

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エンジニアの経験者採用の現状は?

(出典)https://www.pexels.com/

エンジニアの採用を検討している企業の多くは、業界での就業経験がない未経験者よりも、戦力となる経験者を望む傾向があります。IT業界の人手不足が叫ばれる中、優秀な経験者の採用は可能なのでしょうか?採用市場の最新動向を解説します。

近年のエンジニアの採用動向

クラウドサービスやスマートフォンなどの普及により、国内のIT市場規模は拡大傾向にあります。市場規模に比例して、エンジニアの求人数も順調に伸びており、採用市場は売り手優勢が続いています。

東京ハローワークの「職業別有効求人・求職状況」によると、2023年6月の「IT技術関連」の求人倍率は3.13倍です。職業計の求人倍率が1.46倍である点を踏まえると、多くの企業がIT人材を必要としていることがうかがえます。

株式会社マイナビの「中途採用状況調査2022年版」では、企業における正社員の過不足感・職種別の不足感についてのアンケート結果を公開しています。

特に不足感が感じられている職種の1位は「ITエンジニア」で、「不足している」という回答は、52.5%に達しました。

出典:【東京】職種別有効求人・求職状況(平成29年度) | 東京ハローワーク

中途採用状況調査2022年版(2021年実績)|株式会社マイナビ

DXやAIの台頭により人材獲得競争が激化

エンジニアの需要が増えている理由の一つは、DXやAIの台頭です。2018年、経済産業省はDXレポートの中で「2025年の崖」を取り上げました。企業がDXを実現できない場合、2025年以降には年間最大12兆円の経済損失が生じる恐れがあります。

DXの必要性が強く叫ばれる中で、DXに取り組む企業は年々増えており、DXの担い手となるエンジニアは引く手あまたの状態です。

今後は、クラウド・AI・ビッグデータ・IoT・データマイニングなどの需要が急速に拡大する可能性があります。

最新デジタル技術を扱えるエンジニアはまだまだ少なく、企業間の人材獲得競争は避けられません。IT業界だけでなく、あらゆる業界でエンジニアの需要が高まっています。

出典:DXレポート|経済産業省

エンジニアの経験者採用が困難な理由

(出典)https://www.pexels.com/

上述の通り、エンジニアの採用難が続く主な原因は深刻な人手不足ですが、そのほかにも経験者採用が困難な理由があります。特に、エンジニアの採用経験が少ない企業は、優秀な応募者を自ら逃している可能性があるでしょう。

人材の流動性が低い状況が続いている

エンジニアの獲得競争が激しくなっているのに加え、採用市場における人材の流動性が低下していることも理由の一つです。

人手不足が加速する中、自社のエンジニアを他社に奪われないように、高収入・高待遇で囲い込む企業が増えています。自分が望む収入や働き方が手に入れば、当然ながら転職を考えるエンジニアは減少します。

実際、転職サイトを通じて転職活動を行う優秀層は少なく、企業がいくら求人を出しても応募が集まらないケースは珍しくありません。

条件面での折り合いがつかない場合も多い

条件面での折り合いがつかず、面接後や内定後に辞退されるケースもあります。転職活動をするエンジニアは複数社の内定を待っていることが多く、他社に比べて条件や待遇が見劣りすると、内定辞退を選択する確率が高いのです。

企業側の問題点としては、「この会社で働きたい」と思ってもらえるような魅力付けを十分に行っていないことが挙げられるでしょう。エンジニアの希望する待遇や働き方をよく理解せずに採用活動を進めても、優秀な人材は獲得できません。

エンジニアの技術面の評価が難しい

ほかのビジネス職と違い、エンジニアは高度な知識が求められる技術職です。自社の開発現場をきちんと把握していない人が採用を仕切ると、優秀な人材を逃す、不適合な人材の入社を許すといったミスマッチが生じます。

そもそも、エンジニアの技術スキルは定量的な把握が難しく、技術畑での経験がない担当者では、正確なスキルチェックが困難です。

採用要件には合致していても、現場が求めるレベルに達していなかったり、組織のカルチャーになじめなかったりするケースも多く見受けられます。

働き方の多様化も採用難の原因に

働き方の多様化や副業の解禁により、企業に所属せずに働く「フリーランスエンジニア」や、正社員として働きながら他社の業務を請け負う「副業エンジニア」が増加傾向にあります。

これまでは収入アップやスキルアップを目指す人は、転職をするほかに方法がありませんでした。しかし、働き方の多様化によって、転職以外の選択をするエンジニアが増え、結果として採用市場における人材の流動性が鈍化しています。

こうした背景もあり、経験豊富なエンジニアの正社員採用は、ますますハードルが上がっているのが現状です。

優秀なエンジニア経験者を採用するポイント

(出典)https://www.pexels.com/

優秀なエンジニア経験者に的を絞って採用するなら、「人物像の明確化」と「採用チャネルの再考」は欠かせないプロセスです。要件を一方的に提示するのではなく、エンジニアが求めるものを与える姿勢も大切でしょう。採用における三つのポイントを紹介します。

まずは求める人物像を明確にする

採用活動で最も重要なプロセスの一つといえるのが、求める人物像の明確化です。ペルソナを設定し、必要なスキルセットや経験、価値観などを洗い出すことで、選考基準の統一化が図れます。意思決定が迅速化され、機会損失が最小限に食い止められるでしょう。

求める人物像を決める際は、人事部だけで完結させず、配属部署の担当者を話し合いに加えましょう。現場が関与しないところで採用活動が進むと、人事と現場のギャップが採用のミスマッチを生みます。

エンジニア側のニーズをしっかり調査する

優秀層を引き付けるには、エンジニアの転職事情やニーズをしっかりと調査しなければなりません。経営層や人事担当者がエンジニア採用の重要性を理解していない場合、ほかのビジネス職と同じ待遇や条件を設定してしまうケースがあります。

実際、エンジニアは働き方や待遇にこだわりを持っている人が多く、「要件は厳しいのに、給与が安い」「リモートやフレックスタイムなどの自由な働き方を認めない」といった企業は、応募が集まらない可能性が高いです。

エンジニアの需要が高まる中、多くの企業は優秀層を獲得するための施策を打ち出しています。他社の求人票をリサーチしながら、エンジニアにとって魅力的な求人内容を打ち出す必要があるでしょう。

採用チャネルや発信内容を検討し直す

応募者が思ったように集まらない企業は、採用チャネルの見直しを行いましょう。求める人材に合った複数チャネルの活用により、エンジニアとの接触機会が増え、母集団形成が効率良く行えるようになります。

近年は、SNSで企業の魅力や文化を発信する企業が増えています。ブランディング効果や認知度アップが期待できるほか、気になる人材に企業が自らアプローチできるのがメリットです。

知名度の低い中小企業やスタートアップ企業でも、自社の価値観や文化に共感してくれるエンジニアに巡り合える可能性が高まるでしょう。

エンジニアの経験者採用におすすめの手法

(出典)https://www.pexels.com/

エンジニアの経験者採用では、複数の採用手法を組み合わせるのが基本です。求める人物像を明確化した上で、最適な手法を選択しましょう。

数ある手法の中でも、「求人サイト・転職エージェント」「ダイレクトリクルーティング」「リファラル採用」を取り上げます。

求人サイトや転職エージェント

採用市場に優秀なエンジニアは少ないものの、転職を決意する人材はゼロではないため、求人サイトや転職エージェントの利用は不可欠です。転職先を積極的に探している転職顕在層が多く、面接までの流れが比較的スムーズに進むでしょう。

転職エージェントなら、専任のスタッフが企業の強みや求める人物像を把握した上でマッチングをするため、採用の成功率は高いといえます。

求人サイトを選ぶときは、エンジニアに特化したサイトを選択しましょう。自社で働くメリットを提示し、競合他社との差別化を図るのがポイントです。上位表示などの有料オプションを活用すれば、求職者の目に留まりやすくなります。

ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングは、求人広告や転職エージェントを介さず、企業自らが応募者にアプローチをする手法です。運用次第ではほかの手法よりも採用単価が抑えられる可能性があるほか、採用ノウハウが蓄積されやすいのがメリットです。

求人広告の場合、知名度の低い企業には応募者がなかなか集まりませんが、ダイレクトリクルーティングなら、求める人材をピンポイントで狙えます。転職潜在層にもリーチできるため、採用候補者の母集団を形成するのにも役立つでしょう。

ダイレクトリクルーティングの具体的な方法は以下の通りです。

  • 求人サイトのスカウト機能を活用してアプローチする
  • SNSを利用してスカウトメッセージを送る
  • ダイレクトリクルーティングサービスを活用する
  • 自社のデータベースから人材を探す

リファラル採用

リファラル採用は、自社の社員から友人や知人を紹介してもらう方法です。コネ入社と勘違いされやすいですが、社員の紹介だからといって対象者を100%採用するわけではありません。採用試験や面接はほかの候補者と同じように実施されます。

リファラル採用のメリットは、マッチングの精度が高いことです。企業風土や求める人物像を知り尽くした社員による紹介のため、大きなミスマッチの心配がありません。社内に知り合いがいることで、入社後の定着率も上がります。

ただし、社員の知り合いにマッチした人材がいるとは限らず、仮にいたとしても転職を希望しない可能性があります。短期的な採用には不向きのため、ほかの採用方法との併用がベターです。

エンジニアの副業採用も検討しよう

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働き方の多様化や副業の解禁により、正社員をしながら他社の業務を請け負うエンジニアが増えています。優秀なエンジニア経験者の採用に苦戦する企業は、正社員採用にこだわらず、副業採用も視野に入れましょう。

副業採用のメリットやおすすめの媒体は?

エンジニアの副業採用には、正社員採用にはないさまざまなメリットがあります。

正社員の場合、採用までに数カ月の期間を要しますが、副業なら数日~数週間で採用が決まるケースがあります。必要なときに必要な人材をピンポイントで採用しやすく、開発組織のリソース不足がスピーディーに補えます。

大手の第一線で活躍するハイスキルエンジニアをプロジェクトに引き入れられるため、新規プロジェクトの加速も期待できるでしょう。良好な関係性を構築できれば、副業からの正社員化も実現します。

優秀なエンジニアを効率良く採用したい企業におすすめなのが、「Offers(オファーズ)」です。転職・副業を望むエンジニアと企業をつなぐプラットフォームで、採用市場にいない優秀層とのタッチポイントとして活用できます。

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エンジニアの経験者採用を成功させよう

(出典)https://www.pexels.com/

DXが進展する中、多くの企業では、優秀なエンジニアの確保が急務となっています。人材の需要が供給を大きく上回る状態において、企業はこれまでの採用方法を一から見直すとともに、エンジニアにとって働きやすい環境を整備しなければなりません。

大企業に比べ、中小企業やスタートアップ企業は採用活動にかけられる時間やコストに限りがあります。「理想とする人材が見つからない」と頭を抱える企業は、多様化する働き方に目を向け、正社員採用から副業採用に切り替えるのも有効です。

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