中途採用の履歴書を評価するための完全ガイド:採用担当者が着目すべきポイントと優れた履歴書の見極め方

Offers HR Magazine編集部 2024年6月18日

Offers HR Magazine編集部

目次

中途採用において、応募者の履歴書を適切に評価することは、優秀な人材の発掘と採用成功の鍵となります。履歴書は、応募者の経歴や能力、人物像を伝える重要な書類であり、採用担当者や採用に携わる経営者は、その内容を細部まで丁寧にチェックする必要があります。本記事では、中途採用の履歴書の評価ポイントや優れた履歴書の見極め方について、具体的な事例を交えながら解説します。

中途採用の履歴書の評価ポイント

履歴書の基本的な書き方のチェックポイント

応募者の履歴書を評価する際、まず着目すべきは、基本的な書き方のルールが守られているかどうかです。履歴書のレイアウトや文字の大きさ、余白の取り方などに注意を払いましょう。適切な大きさの文字が使用され、全体的に見やすく整った印象の履歴書は、応募者の丁寧さや仕事への姿勢を示す指標となります。また、誤字脱字や文章表現の不自然さがないかもチェックが必要です。細部まで気を配った履歴書は、応募者の誠実さや仕事への真摯な姿勢を反映しています。

個人情報欄の記入内容の確認

履歴書の個人情報欄には、応募者の氏名、生年月日、住所、連絡先などが記載されます。これらの情報に漏れや誤りがないかを確認することが重要です。特に、連絡先のメールアドレスや電話番号は、選考過程で応募者とコンタクトを取る際に必要となる情報です。記載漏れや誤りがある場合、選考に支障をきたす恐れがあります。また、個人情報の取り扱いには十分な注意が必要です。個人情報保護法に基づき、応募者のプライバシーを守りながら、適切な管理体制を整えることが求められます。

職歴欄の評価ポイント

職歴欄は、応募者のキャリアや実務経験を評価する上で重要な情報源となります。各職場での在職期間、所属部署、役職、業務内容、主な成果などに着目し、応募者の職務遂行能力や実績を評価しましょう。特に、応募者が携わったプロジェクトの規模感や、その中での役割の大きさ、具体的な貢献度合いなどは、応募者の能力や経験値を測る上で重要な指標となります。

例えば、「2018年4月〜2021年3月 株式会社○○ マーケティング部 課長代理として、新商品の市場調査と販促企画を担当。新商品の売上目標を30%上回る成果を達成し、社内表彰を受けた。」という職歴の記載は、応募者の役割の大きさと具体的な成果を示しており、高く評価できるでしょう。

ただ、より具体的に記載すると信頼性が高まるので記載してない場合は追加で質問すると良いでしょう。

  • 〇〇名のチームを持ち、採用から評価、育成までを行った
  • 採用はどれくらいの期間で行った

また、職歴の連続性や一貫性も評価のポイントとなります。応募者のキャリアが、一定の方向性を持って積み重ねられているか、それとも、異なる業種や職種を頻繁に渡り歩いているかで、応募者の適性や将来のキャリアプランを見据えた判断が可能となります。

学歴欄の評価ポイント

学歴欄では、応募者の教育背景や学術的な能力を評価します。最終学歴だけでなく、大学・大学院での専攻分野や研究内容、取得学位などに着目しましょう。応募者の専門知識やスキルの基盤となる情報が得られます。また、在学中の課外活動やボランティア経験なども、応募者の人物像を知る手がかりとなります。

ただし、学歴だけで応募者の能力を判断するのは適切ではありません。学歴と実務経験を総合的に評価し、応募者の潜在的な能力や適性を見極めることが重要です。

自己PR欄の評価ポイント

自己PR欄は、応募者が自身の強みや特徴的なスキル、経験をアピールする重要な場です。応募者の主観的な視点ではありますが、具体的なエピソードや数値データを交えて説明されているかに着目しましょう。抽象的で曖昧な表現ではなく、具体的な事例に基づいたアピールは、応募者の実際の能力や経験を裏付けるものとなります。

また、自己PRの内容が、応募先の企業や職種にどう関連しているかも重要なポイントです。単なる自己アピールではなく、その強みや経験が、応募先でどのように活かせるかが示されている自己PRは高く評価できます。

例えば、「前職での営業経験で、新規開拓の難しさを痛感する一方、粘り強い交渉と提案力で、年間目標の120%を達成しました。この経験を活かし、御社の海外営業部門で、新市場の開拓に尽力したいと考えています。」という自己PRは、応募者の強みと経験が、応募先の職種にどう活かせるかを具体的に示しており、説得力があります。

優れた中途採用の履歴書の見極め方

フォーマットの選択と活用方法の評価

履歴書のフォーマットは、手書き用とPC入力用、そしてWeb上で入力するものなど、様々な種類があります。どのフォーマットを選択するかは、応募者の判断に委ねられますが、採用担当者としては、応募者がフォーマットを適切に選択し、効果的に活用しているかを評価しましょう。

手書きの履歴書は、応募者の人柄や誠実さを伝えやすいという利点がある一方、PC入力の履歴書は、情報の整理や編集が容易で、読みやすさの点でメリットがあります。Web上の履歴書フォーマットは、応募者の利便性が高く、採用担当者側の管理もしやすいというメリットがあります。

応募者が、自身の強みを最大限にアピールできるフォーマットを選択し、そのフォーマットを効果的に活用している履歴書は高く評価できます。一方、フォーマットの選択が不適切だったり、記入内容が乏しかったりする履歴書は、応募者の適性や能力に疑問を感じさせるでしょう。

誤字脱字や不備のチェック

履歴書の誤字脱字や不備は、応募者の不注意さや杜撰さを示すシグナルとなります。特に、氏名や連絡先の記載ミスは致命的です。履歴書の内容を入念にチェックし、誤字脱字や不備がないかを確認しましょう。

また、文章表現の不自然さや冗長さ、分かりにくさなども、応募者の文章力や論理的思考力を評価する上で重要なポイントとなります。簡潔でわかりやすい文章で、自身の経歴や強みが説明されている履歴書は、応募者のコミュニケーション能力の高さを示しています。

採用担当者に好印象を与える履歴書の特徴

採用担当者に好印象を与える履歴書には、いくつかの共通点があります。まず、応募先の企業や職種との関連性が明確に示されている履歴書は、応募者の高い適性と意欲を感じさせます。応募者が、単に履歴書を量産するのではなく、応募先ごとにカスタマイズした履歴書を作成していることがわかれば、その熱意は高く評価されるでしょう。

また、具体的な成果や実績が、数値データを交えて説明されている履歴書も好印象です。「売上を20%向上させた」「コストを30%削減した」など、具体的な数字を用いることで、応募者の実績や能力の高さを客観的に示すことができます。

さらに、応募者の人柄や仕事への姿勢が伝わってくる履歴書も、採用担当者に好印象を与えます。フォーマルな書類である履歴書においても、行間から応募者のパーソナリティや価値観が垣間見えるような工夫は効果的です。

加えて、応募者独自の経験やスキルが、具体的にアピールされている履歴書も注目に値します。他の応募者にはない強みを持つ応募者は、組織に新たな価値をもたらす可能性を秘めています。

効果的な自己PRの評価ポイント

自己PRは、応募者の強みや経験をアピールする重要な場ですが、その内容や表現方法によって、評価は大きく異なります。効果的な自己PRとは、応募者の強みや特徴が、具体的なエピソードとともに、わかりやすく説明されているものです。

自己PRで、「コミュニケーション能力が高い」「チャレンジ精神がある」など、抽象的な表現を羅列するだけでは説得力に欠けます。どのようなシーンで、どのようにその強みを発揮したのか、具体的なエピソードとともに説明することが重要です。

また、応募先の企業や職種に関連づけて、自己PRを行うことも効果的です。自身の強みや経験が、応募先でどのように活かせるかを示すことで、応募者の適性の高さをアピールできます。

数値データを用いた自己PRも説得力があります。「新規開拓で前年比150%の売上を達成した」など、具体的な数字を示すことで、応募者の実績の高さを裏付けることができます。

職歴欄や資格・スキル欄のアピール方法の評価

職歴欄や資格・スキル欄は、応募者の実務能力や専門性をアピールする重要な場です。職歴欄では、各職場での役割や業務内容、成果などを具体的に説明することが求められます。単に担当業務を羅列するのではなく、その業務の中で、応募者がどのような役割を果たし、どのような成果を上げたのかを、具体的なエピソードとともに説明することが重要です。

また、応募者が携わったプロジェクトの規模感や難易度、その中での応募者の貢献度なども、評価のポイントとなります。「月間1000万円規模の広告予算を管理し、キャンペーンの企画・運用を行った」など、具体的な数値を交えて説明することで、応募者の実務レベルの高さを示すことができます。

資格・スキル欄では、応募者の専門性や実務能力の高さを示す資格や特技をアピールすることが効果的です。
たとえば、「ITパスポート」「TOEIC 900点」「宅地建物取引士」など、応募先の企業や職種に関連する資格を保有している場合は、それを積極的にアピールしましょう。資格の取得は、応募者の専門知識やスキルの高さを客観的に示すものであり、採用担当者にとって、応募者の即戦力としての価値を測る重要な指標となります。

また、資格だけでなく、実務で培ったスキルや知識も、アピールすべきポイントです。
「Python によるデータ分析」「Google Analytics の活用」など、具体的なスキルを示すことで、応募者の実務能力の高さを印象づけることができます。

ただし、資格・スキル欄に羅列するだけでは、アピール力は弱くなってしまいます。それらの資格やスキルを、実際の業務でどのように活用してきたのか、具体的なエピソードとともに説明することが重要です。たとえば、「TOEIC 900点の英語力を活かし、海外の取引先との交渉を担当。円滑なコミュニケーションにより、年間契約を30%増加させた」など、資格やスキルが実務でどのように役立ったのかを示すことで、応募者の実力をより強くアピールできます。

個人情報の取り扱いに関する注意点の確認

履歴書には、応募者の個人情報が多く含まれています。採用担当者は、それらの情報を適切に管理し、プライバシーを保護する責務があります。履歴書の保管方法や、個人情報の利用目的、廃棄方法などを明確にし、情報漏洩のリスクを最小限に抑えることが求められます。

また、採用選考が終了した後は、不要となった履歴書を適切に廃棄することも重要です。シュレッダーで裁断するなど、確実な方法で個人情報を削除し、漏洩の防止に努めましょう。

まとめ

中途採用の履歴書を適切に評価することは、採用担当者や経営者にとって重要な責務です。履歴書の基本的な書き方や記入内容のチェックポイントを押さえ、応募者の職務経験や実績、強みや特徴をアピールする内容に着目することが大切です。優れた履歴書は、応募先の企業や職種との関連性が明確に示され、具体的な成果やエピソードを交えて説明されているものです。

履歴書の評価では、フォーマットの選択と活用方法、誤字脱字や不備の有無、自己PRの内容や表現方法、職歴欄や資格・スキル欄のアピール方法など、様々な観点から総合的に判断することが求められます。採用担当者に好印象を与える履歴書の特徴を理解し、応募者の能力や適性を見抜く目を養うことが重要です。

また、個人情報の取り扱いには細心の注意を払い、応募者のプライバシーを守りながら、適切な管理体制を整えることも忘れてはなりません。

本記事で解説した評価ポイントや見極め方を参考に、中途採用の履歴書の評価力を高めていきましょう。適切な履歴書の評価は、優秀な人材の発掘と組織の成長につながります。中途採用の成功に向けて、履歴書の評価にも万全を期していきましょう。

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