SESと客先常駐の違いとは?メリット・デメリットを徹底解説

Offers HR Magazine編集部 2024年7月1日

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目次

こんにちは。エンジニア、PM、デザイナーの副業・転職採用サービス「Offers(オファーズ)」のOffers HR Magazine編集部です。

SESと客先常駐は、IT業界でよく耳にする言葉ですが、その違いを正確に理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。本記事では、SESと客先常駐の違いを詳しく解説し、それぞれのメリット・デメリットについて徹底的に分析します。

SESとは何か

SES(System Engineering Service)は、IT業界で広く利用されているビジネスモデルです。このセクションでは、SESの基本的な概念から、提供されるサービス、主な契約形態まで詳しく解説します。

SESの概要と基本的な理解

SESとは、システムエンジニアリングサービスの略称で、IT企業がクライアント企業に対してエンジニアを派遣し、プロジェクトベースで技術サービスを提供する形態を指します。SESとは?エンジニア派遣のメリット・デメリットと見分け方によると、SESには以下のような特徴があります:

  1. プロジェクトごとに必要なスキルを持つエンジニアを派遣
  2. クライアント企業の指揮命令下で業務を行う
  3. 契約期間は通常3ヶ月から1年程度

SESは、クライアント企業にとっては必要な技術力を柔軟に確保できるメリットがあり、エンジニアにとっては多様なプロジェクトに携わることでスキルアップの機会を得られるという利点があります。

SES企業が提供するサービス

SES企業が提供するサービスは多岐にわたります。主なものには以下のようなものがあります:

  1. システム開発
  2. インフラ構築
  3. ネットワーク設計
  4. セキュリティ対策
  5. データベース管理
  6. ヘルプデスク

これらのサービスは、クライアント企業のニーズに応じて柔軟に提供されます。エンジニア案件探しの最適な方法:フリーランス、リモート、ソフトウェアエンジニアの採用情報を徹底解説では、SES企業が提供する多様な案件について詳しく解説されています。

SESの主な契約形態

SESの契約形態は、主に以下の3つに分類されます:

  1. 準委任契約:最も一般的な形態で、業務の遂行を委託する契約
  2. 請負契約:成果物の完成を約束する契約
  3. 派遣契約:労働者派遣法に基づく契約

SESと客先常駐の違いを理解する上で、これらの契約形態の違いは重要なポイントとなります。特に、準委任契約と派遣契約の違いは、後述する法的な違いに大きく関わってきます。

客先常駐とは何か

客先常駐は、SESと似ているようで異なる働き方です。このセクションでは、客先常駐の基本的な定義から、その特徴、SESとの違いまでを詳しく解説します。

客先常駐の基本的な定義

客先常駐とは、エンジニアが自社ではなく、クライアント企業の事業所に常駐して業務を行う形態を指します。以下のような特徴があります:

  1. クライアント企業の指揮命令下で業務を行う
  2. 長期的な関係性を築くことが多い
  3. クライアント企業の社員と同じように働く

客先常駐は、SESと比べてより密接にクライアント企業と関わる形態といえるでしょう。

客先常駐の働き方の特徴

客先常駐の働き方には、以下のような特徴があります:

  1. クライアント企業の文化や業務プロセスに深く関わる
  2. 特定のプロジェクトだけでなく、幅広い業務に携わることが多い
  3. クライアント企業の社員との人間関係が重要になる
  4. 長期的なキャリア形成につながりやすい

エンジニア・PMのリモートワークや働き方に関する声(出典:開発組織の採用/組織の質問サービス Offers Q&A)では、客先常駐を含む様々な働き方についてのエンジニアの生の声が紹介されています。

SESと派遣の違い

SESと派遣は似ているようで異なる概念です。主な違いは以下の通りです:

  1. 契約形態:SESは主に準委任契約、派遣は労働者派遣契約
  2. 指揮命令系統:SESはクライアント企業、派遣は派遣元企業
  3. 業務の専門性:SESは高度な専門性、派遣は比較的汎用的な業務

SIerとSESの違いとは?エンジニア派遣会社の選び方では、SESと派遣の違いについてより詳しく解説されています。

SESと客先常駐の違い

SESと客先常駐は、一見似ているように見えますが、実際にはいくつかの重要な違いがあります。このセクションでは、その違いを詳しく解説します。

指揮命令系統の違い

SESと客先常駐の最も大きな違いの一つは、指揮命令系統にあります:

  1. SES:
    • クライアント企業から直接指示を受ける
    • プロジェクトの範囲内で業務を遂行
    • SES企業は主にバックオフィス的な役割
  2. 客先常駐:
    • クライアント企業の社員とほぼ同等の立場で働く
    • より広範囲の業務に携わることがある
    • 所属企業からの指示も受ける場合がある

この指揮命令系統の違いは、エンジニアの働き方や責任範囲に大きな影響を与えます。SESの場合、プロジェクトの範囲内で専門性を発揮することが求められますが、客先常駐の場合は、より幅広い業務に柔軟に対応することが期待されます。

法的な違いとその影響

SESと客先常駐には、法的な観点からも重要な違いがあります:

  1. SES:
    • 主に準委任契約や請負契約
    • 労働者派遣法の適用外
    • 成果物や業務遂行に対する責任がSES企業にある
  2. 客先常駐:
    • 労働者派遣法の適用を受ける場合がある
    • クライアント企業との直接雇用の可能性
    • 労働条件や福利厚生がクライアント企業の影響を受けやすい

SESエンジニアの働き方やメリット・デメリットとは?エンジニア派遣の会社選びのポイントでは、これらの法的な違いがエンジニアの働き方にどのような影響を与えるかについて詳しく解説されています。

企業とエンジニアの関係性の違い

SESと客先常駐では、企業とエンジニアの関係性も異なります:

  1. SES:
    • プロジェクトベースの関係性
    • スキルや専門性が重視される
    • 複数のクライアント企業と関わる機会がある
  2. 客先常駐:
    • より長期的な関係性
    • クライアント企業の文化への適応が求められる
    • キャリアパスがクライアント企業に影響されやすい

エンジニアとビジネスの関係性について考え方・理由を聞かせてください(出典:開発組織の採用/組織の質問サービス Offers Q&A)では、このような関係性の違いがエンジニアのキャリア形成にどのような影響を与えるかについて議論されています。

SESと客先常駐のメリット

SESと客先常駐には、それぞれ独自のメリットがあります。このセクションでは、両者のメリットを詳しく比較分析します。

SESのメリット

SESには以下のようなメリットがあります:

  1. 多様なプロジェクト経験:
    • 異なる業界や技術に触れる機会が多い
    • スキルの幅を広げやすい
    • キャリアの方向性を探りやすい
  2. 専門性の向上:
    • 特定の技術領域に特化したプロジェクトに携わることができる
    • 高度な技術力を要求されるため、スキルアップの機会が多い
  3. フレキシブルな働き方:
    • プロジェクトごとに異なる環境で働ける
    • リモートワークの機会が比較的多い
  4. 高単価の可能性:

SESは、短期間で多様な経験を積みたいエンジニアや、特定の技術領域でキャリアを築きたいエンジニアにとって魅力的な選択肢となります。

客先常駐のメリット

客先常駐には以下のようなメリットがあります:

  1. 深い業務知識の獲得:
    • クライアント企業の業務プロセスを詳細に学べる
    • 特定の業界に関する深い知識を得られる
  2. 安定した就業環境:
    • 長期的な関係性を築きやすい
    • クライアント企業の社員と同様の環境で働ける
  3. キャリアアップの機会:
    • クライアント企業への転職チャンスがある
    • マネジメントスキルを磨く機会が多い
  4. チームワークスキルの向上:
    • クライアント企業の社員との協働を通じてコミュニケーション能力が向上する
    • プロジェクト管理スキルを実践的に学べる

中途採用社員の新人扱いはいつまで続くのか?研修期間や評価、フォロー体制について詳しく解説では、客先常駐を含む中途採用者のキャリア形成について詳しく解説されています。

共通するメリット

SESと客先常駐には、以下のような共通するメリットもあります:

  1. 新しい技術や環境に触れる機会:
    • 自社にはない技術や環境で経験を積める
    • 最新のトレンドやベストプラクティスを学べる
  2. ネットワークの拡大:
    • 様々な企業や人々と関わることでキャリアの可能性が広がる
    • 業界の動向や求人情報を得やすい
  3. 自己成長の機会:
    • 新しい課題に直面することで、問題解決能力が向上する
    • 異なる企業文化を経験することで、適応力が身につく

エンジニア キャリアについて(出典:開発組織の採用/組織の質問サービス Offers Q&A)では、SESや客先常駐を通じたキャリア形成について、エンジニアの生の声が紹介されています。

SESと客先常駐のデメリット

SESと客先常駐には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。このセクションでは、両者のデメリットを詳しく分析し、比較します。

SESのデメリット

SESには以下のようなデメリットがあります:

  1. キャリアの不安定さ:
    • プロジェクトが終了すると次の案件を探す必要がある
    • 短期的な契約が多いため、長期的なキャリアプランを立てにくい
  2. 帰属意識の希薄化:
    • 所属企業とクライアント企業の間で立場が曖昧になりやすい
    • 会社や同僚との関係が希薄になりがち
  3. スキルの偏り:
    • 特定の技術や領域に特化しすぎると、汎用的なスキルが身につきにくい
    • プロジェクトの範囲外の業務経験が得られにくい
  4. 福利厚生の不安定さ:
    • プロジェクトごとに待遇が変わる可能性がある
    • 長期的な保障が得られにくい場合がある

SESのデメリットは、主にキャリアの安定性と長期的な成長に関するものが多いと言えます。これらのデメリットは、エンジニアの年齢や家族構成、キャリアゴールによっては大きな課題となる可能性があります。

客先常駐のデメリット

客先常駐には以下のようなデメリットがあります:

  1. 技術の陳腐化:
    • 特定の企業や業界に長期間携わることで、最新技術に触れる機会が減少する
    • 汎用的なスキルが身につきにくい場合がある
  2. キャリアの固定化:
    • クライアント企業の業務に特化しすぎると、他の企業への転職が難しくなる
    • 所属企業内でのキャリアアップが限定的になる可能性がある
  3. 待遇の不公平感:
    • クライアント企業の正社員との待遇の差に不満を感じる場合がある
    • 所属企業とクライアント企業の間で待遇に差がある場合がある
  4. 心理的負担:
    • クライアント企業の社員ではないという立場上のストレスがある
    • 所属企業とクライアント企業の双方の要求に応える必要がある

フルリモートの廃止に関して(出典:開発組織の採用/組織の質問サービス Offers Q&A)では、客先常駐を含む様々な働き方の課題について議論されています。

共通するデメリット

SESと客先常駐には、以下のような共通するデメリットもあります:

  1. アイデンティティの曖昧さ:
    • 所属企業とクライアント企業の間で立場が不明確になりやすい
    • 「自分はどこの会社の人間なのか」という疑問を抱きやすい
  2. キャリアパスの不透明さ:
    • 所属企業内での昇進や役職が見えにくい
    • 長期的なキャリア展望を描きにくい
  3. コミュニケーションの難しさ:
    • 所属企業とクライアント企業の双方とコミュニケーションを取る必要がある
    • 情報の共有や意思決定のプロセスが複雑になりやすい
  4. 契約更新の不安:
    • 契約期間が限られているため、継続的な雇用の保証がない
    • 経済状況や企業の方針変更によって影響を受けやすい

ジョブホッパーというだけで転職が不利になる可能性は実際ありますか?(出典:開発組織の採用/組織の質問サービス Offers Q&A)では、SESや客先常駐を含む頻繁な転職がキャリアに与える影響について議論されています。

SESと客先常駐の違いを踏まえた採用戦略

SESと客先常駐の違いを理解することは、効果的な採用戦略を立てる上で非常に重要です。このセクションでは、それぞれの特性を活かした採用戦略について解説します。

適切な採用方法とは

SESと客先常駐の採用には、それぞれ異なるアプローチが必要です:

  1. SESの採用:
    • 技術力や専門性を重視した選考
    • プロジェクト管理能力や適応力の評価
    • 多様な技術スタックに対応できる人材の発掘
  2. 客先常駐の採用:
    • コミュニケーション能力や協調性の重視
    • 長期的なキャリアビジョンの確認
    • クライアント企業の文化との適合性評価

エンジニア採用における人事・採用戦略とプロセス:スキル評価、リテンション対策、給与と福利厚生、ダイバーシティ、リモートワークの採用まで徹底解説では、これらの採用戦略についてより詳細に解説されています。

求めるエンジニアのキャリアプランに合わせた戦略

エンジニアのキャリアプランによって、SESと客先常駐の適性が異なります:

  1. 短期的なスキルアップを目指す場合:
    • SESを推奨
    • 多様なプロジェクト経験を提供
    • 技術研修や資格取得支援の充実
  2. 特定の業界でのキャリア構築を目指す場合:
    • 客先常駐を推奨
    • 長期的な成長ビジョンの提示
    • クライアント企業との密接な関係構築支援
  3. バランスの取れたキャリア形成を目指す場合:
    • SESと客先常駐の併用
    • ローテーション制度の導入
    • 定期的なキャリア面談の実施

<strong>採用戦略を立てる際は、求職者のキャリアプランと企業のニーズを適切にマッチングさせることが重要です。</strong>

SESと客先常駐の上手な使い分け

企業側は、プロジェクトの性質や期間、必要なスキルセットに応じてSESと客先常駐を適切に使い分けることが重要です:

  1. 短期的で専門性の高いプロジェクト:
    • SESを活用
    • 必要なスキルを持つエンジニアを柔軟に確保
  2. 長期的な開発や運用プロジェクト:
    • 客先常駐を活用
    • クライアント企業の業務や文化に精通したエンジニアを配置
  3. 段階的なプロジェクト:
    • 初期段階ではSES、安定期には客先常駐というように段階的に切り替え
    • プロジェクトの進捗に応じて最適な人材配置を実現

採用KPIに関してのテンプレートはこちらでは、SESと客先常駐を含む様々な採用形態のKPI設定について解説されています。

まとめ

SESと客先常駐は、それぞれ異なる特徴と役割を持つ働き方です。SESは多様な経験とスキルアップの機会を提供し、客先常駐は特定の業界や企業での深い知識と安定したキャリアを提供します。

企業とエンジニア双方がこれらの違いを理解し、適切に選択・活用することで、より効果的な人材戦略と充実したキャリア形成が可能となります。

エンジニア採用が難しい理由とその解決策:採用課題から成功法まで徹底解説では、SESと客先常駐を含む様々な採用形態の課題と解決策が詳しく解説されています。この記事を参考に、自社にとって最適な採用戦略を構築してください。

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