SES年収の現状は?エンジニア5年目のスキルアップ方法も紹介

Offers HR Magazine編集部 2024年7月3日

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目次

こんにちは。エンジニア、PM、デザイナーの副業・転職採用サービス「Offers(オファーズ)」のOffers HR Magazine編集部です。今回は、SES(システムエンジニアリングサービス)の年収に関する最新情報と、キャリアアップの方法について詳しく解説します。SES業界で働くエンジニアの方々や、キャリアチェンジを考えている方々にとって、有益な情報をお届けします。

SESの年収の概要と現状

SESエンジニアの年収は、スキルや経験、勤務先企業によって大きく異なります。ここでは、SES業界の年収の全体像と、最新の傾向について解説します。

SESエンジニアの平均年収とは?

SESエンジニアの平均年収は、経験年数や技術スキルによって幅がありますが、一般的には300万円から600万円の範囲内に収まることが多いです。新卒や未経験からSES業界に入った場合、初年度の年収は300万円前後から始まることが多く、経験を積むにつれて徐々に上昇していきます。

エンジニア年収はなぜ高い?採用成功の秘訣を解説という記事では、エンジニア全般の年収事情について詳しく解説されています。SESエンジニアの年収を他の職種と比較する際の参考になるでしょう。

キャリアにおける年収の推移

SESエンジニアのキャリアにおける年収の推移は、一般的に以下のようになります:

  1. 未経験〜3年目:300万円〜400万円
  2. 3年目〜5年目:400万円〜500万円
  3. 5年目〜10年目:500万円〜600万円
  4. 10年目以上:600万円〜

ただし、これはあくまで平均的な推移であり、個人のスキルや実績、勤務先企業の方針によって大きく異なる場合があります。特に、高度な専門性を持つエンジニアや、マネジメント職に就いた場合は、より高い年収を得られる可能性があります。

SESと日本の平均年収の比較

日本の平均年収は、2024年時点で約430万円とされています。SESエンジニアの年収は、経験年数によってはこの平均を上回ることもありますが、必ずしも高いとは言えない状況です。

特に、SES業界の特徴として、年収の上昇カーブが緩やかな傾向があります。これは、SESの構造的な問題や、スキルアップの機会が限られていることなどが原因として挙げられます。

SESエンジニアの働き方やメリット・デメリットとは?エンジニア派遣の会社選びのポイントでは、SESエンジニアの働き方について詳しく解説されています。年収だけでなく、働き方の特徴を理解することで、より良いキャリア選択ができるでしょう。

SESの年収が低い理由

SESエンジニアの年収が他のIT職種と比較して低くなる傾向がある理由には、いくつかの構造的な問題があります。

多重下請け構造の影響

SES業界の大きな特徴の一つが、多重下請け構造です。エンドクライアントから発注された案件が、複数の企業を経由してSESエンジニアに届くことが一般的です。この過程で、各企業がマージンを取るため、最終的にエンジニアに支払われる金額が減少してしまいます。

多重下請け構造の例:

  1. エンドクライアント
  2. 一次請け企業
  3. 二次請け企業
  4. SES企業
  5. SESエンジニア

この構造により、エンドクライアントが支払う金額の30〜50%程度しかエンジニアに還元されないケースも珍しくありません。

還元率の低さ

SES企業の還元率(エンジニアへの支払い額÷クライアントからの受注額)は、一般的に50〜70%程度とされています。これは、正社員として雇用されている場合の人件費比率(売上高に対する人件費の割合)と比べると低い水準です。

還元率が低い理由としては、以下のようなものが挙げられます:

  • SES企業の営業コストが高い
  • 待機中の社員の人件費を考慮する必要がある
  • 利益率を確保するため

SES料金はどのくらい?月額金額シミュレーションなど利用まとめでは、SESの料金体系について詳しく解説されています。この記事を参考に、自身の市場価値を把握することが、年収アップの第一歩となるでしょう。

待期期間の影響とその仕組み

SESエンジニアの年収を押し下げる要因の一つに、待期期間の存在があります。待期期間とは、プロジェクトとプロジェクトの間の期間で、新しい案件が決まるまでの時間を指します。

待期期間中の給与体系は企業によって異なりますが、一般的には以下のようなパターンがあります:

  1. 基本給のみの支給
  2. 基本給+少額の手当
  3. 完全歩合制(案件がない場合は無給)

特に、完全歩合制を採用している企業では、待期期間中の収入が激減し、年収に大きな影響を与えます。

この待期期間の問題は、SESエンジニアの年収の不安定さにつながっており、長期的なキャリアプランを立てる上での障害となっています。

SESと他のIT職種の年収比較

SESエンジニアの年収を、他のIT職種と比較することで、その特徴がより明確になります。ここでは、SIer(システムインテグレーター)やSE(システムエンジニア)との比較を行います。

SES、SIer、SEの年収と難易度の比較

以下の表は、SES、SIer、SEの平均年収と仕事の難易度を比較したものです:

職種

平均年収(5年目)

仕事の難易度

SES

450万円

SIer

550万円

SE

500万円

中〜高

SESは、他の職種と比較して年収が低い傾向にあります。これは、前述した構造的な問題や、上流工程への関与が少ないことなどが理由として挙げられます。

SIerとSESの違いとは?エンジニア派遣会社の選び方では、SIerとSESの違いについて詳しく解説されています。キャリアチェンジを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

SESの転職難易度と年収伸びしろ

SESから他の職種への転職は、一般的に以下のような難易度と年収の伸びしろがあります:

  1. SES → SIer
    • 難易度:中
    • 年収伸びしろ:+50〜100万円
  2. SES → 自社開発企業
    • 難易度:中〜高
    • 年収伸びしろ:+100〜200万円
  3. SES → フリーランス
    • 難易度:低〜中
    • 年収伸びしろ:+100〜300万円(ただし、リスクも高い)

転職の難易度は、個人のスキルや経験、市場の動向によって大きく変わります。また、年収の伸びしろも、転職先の企業や自身の交渉力によって異なります。

エンジニア案件探しの最適な方法:フリーランス、リモート、ソフトウェアエンジニアの採用情報を徹底解説では、エンジニアの案件探しについて詳しく解説されています。SESからの転職を考えている方は、参考にしてみてください。

SESで年収を上げる方法

SESエンジニアとして働きながら年収を上げるには、いくつかの方法があります。ここでは、具体的な年収アップの戦略について解説します。

企業選びの重要性

SESエンジニアの年収は、所属する企業によって大きく異なります。年収アップを目指すなら、以下のような特徴を持つ企業を選ぶことが重要です:

  1. 高い還元率を提供している
  2. スキルアップ支援制度が充実している
  3. 上流工程の案件も多く扱っている
  4. 待機中の保証給が高い

SESの単価を教えてくれない開示の課題と効果的な人材戦略:経営者・採用担当者の視点からでは、SESの単価設定について詳しく解説されています。この情報を参考に、自身の市場価値を把握し、適切な企業選びをすることが重要です。

スキルアップとマネジメント能力の向上

SESエンジニアとして年収を上げるには、継続的なスキルアップが不可欠です。特に以下のようなスキルを身につけることで、より高単価の案件を獲得できる可能性が高まります:

  1. 最新の技術スキル(クラウド、AI、ブロックチェーンなど)
  2. プロジェクトマネジメントスキル
  3. 業務知識(金融、製造、医療など特定の業界の知識)
  4. コミュニケーションスキル

エンジニアのレベルと能力評価:キャリアパス、スキルマトリックス、評価基準、成長段階の詳細ガイドでは、エンジニアのスキルレベルと評価基準について詳しく解説されています。自身のスキルレベルを客観的に評価し、今後の成長の方向性を考える参考にしてください。

転職タイミングの見極め

SES業界内で転職を考える場合、そのタイミングを見極めることが重要です。以下のような状況は、転職を検討するのに適したタイミングと言えるでしょう:

  1. 現在の案件で新しいスキルを習得し、市場価値が上がったと感じたとき
  2. 業界全体で特定のスキルへの需要が高まっているとき
  3. 現在の企業での昇給や待遇改善の見込みがないとき
  4. より良い条件のオファーを受けたとき

転職を考える際は、単に年収だけでなく、スキルアップの機会や長期的なキャリアプランも考慮に入れることが大切です。

ジョブホッパーというだけで転職が不利になる可能性は実際ありますか?という記事では、転職回数が多いことのメリット・デメリットについて議論されています。転職を検討する際の参考になるでしょう。

実際に年収を上げた成功事例

SESエンジニアとして働きながら、実際に年収アップに成功した事例を紹介します。これらの事例から、年収アップのためのヒントを得ることができるでしょう。

SESから年収700万円超えを達成した事例

Aさん(32歳、男性)の事例:

  • 経歴:SES企業で5年間勤務後、大手SIerに転職
  • 転職前の年収:450万円
  • 転職後の年収:720万円

成功のポイント:

  1. クラウド技術(AWS)の資格を取得し、専門性を高めた
  2. プロジェクトマネジメントの経験を積極的に積んだ
  3. 業務知識(金融系)を深耕し、特定分野のエキスパートとなった

Aさんは、SES企業での経験を活かしつつ、自己学習でスキルアップを図ることで、大手SIerへの転職に成功しました。クラウド技術とプロジェクトマネジメントスキルが評価され、大幅な年収アップを実現しています。

エンジニア採用における人事・採用戦略とプロセス:スキル評価、リテンション対策、給与と福利厚生、ダイバーシティ、リモートワークの採用まで徹底解説では、エンジニア採用の戦略について詳しく解説されています。転職を考える際に、企業側の視点を理解することも重要です。

SESからの転職で年収アップを実現した事例

Bさん(28歳、女性)の事例:

  • 経歴:SES企業で3年間勤務後、スタートアップ企業に転職
  • 転職前の年収:380万円
  • 転職後の年収:550万円

成功のポイント:

  1. フロントエンド開発(React、Vue.js)に特化したスキルを磨いた
  2. 個人開発のポートフォリオを作成し、技術力をアピール
  3. スタートアップ企業の文化に合わせた柔軟な姿勢をアピール

Bさんは、最新のフロントエンド技術に特化することで、急成長中のスタートアップ企業への転職に成功しました。個人開発のポートフォリオが評価され、技術力の高さが認められました。

GitHubリポジトリ、採用担当者はチェックする?という記事では、ポートフォリオの重要性について議論されています。転職を考えている方は、自身の技術力を効果的にアピールする方法を考えてみましょう。

これらの成功事例から、以下のような年収アップの共通点が見えてきます:

  1. 特定の技術や分野に特化したスキルを身につける
  2. 資格取得やポートフォリオ作成など、客観的に技術力をアピールできる材料を用意する
  3. プロジェクトマネジメントやコミュニケーションスキルなど、技術以外の能力も磨く
  4. 市場のニーズに合わせて、需要の高いスキルを習得する
  5. 自身の市場価値を正確に把握し、適切なタイミングで転職を検討する

まとめ

SESエンジニアの年収は、業界の構造的な問題や個人のスキルレベルによって大きく左右されます。しかし、適切な戦略を立てることで、着実に年収アップを実現することは可能です。

本記事で紹介した方法を参考に、以下のステップで年収アップを目指してみてください:

  1. 自身のスキルと市場価値を客観的に評価する
  2. 需要の高いスキルを特定し、計画的に習得する
  3. 技術力を客観的にアピールできる材料(資格、ポートフォリオなど)を用意する
  4. 常に市場動向をチェックし、適切なタイミングで転職を検討する
  5. 年収だけでなく、スキルアップの機会や長期的なキャリアプランも考慮に入れる

SES業界は今後も変化し続けると予想されます。経済産業省の調査によると、2030年には最大約79万人のIT人材が不足すると予測されています。この人材不足は、エンジニアにとってはチャンスでもあります。市場のニーズに合わせてスキルアップを続け、自身の市場価値を高めていくことが、長期的な年収アップの鍵となるでしょう。

最後に、エンジニア、デザイナー、PM採用を無料で進められるサービスもありますので、転職を検討している方はぜひ活用してみてください。皆様のキャリアアップと年収アップを心よりお祈りしております。

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