SESとはIT業界のエンジニア派遣の違いとメリット

Offers HR Magazine編集部 2024年7月3日

Offers HR Magazine編集部

目次

こんにちは。エンジニア、PM、デザイナーの副業・転職採用サービス「Offers(オファーズ)」のOffers HR Magazine編集部です。今回は、IT業界で注目されているSES(System Engineering Service)について、その特徴やメリット、一般的なエンジニア派遣との違いを詳しく解説します。

SESとは何か?

SESは、IT業界で広く利用されているエンジニア派遣の一形態です。ここでは、SESの基本的な意味と役割、他の契約形態との違い、そしてSESの特徴について詳しく見ていきましょう。

SESの基本的な意味と役割

SESとは「System Engineering Service」の略称で、ITエンジニアを顧客企業に派遣し、システム開発やIT関連業務を行うサービスを指します。SESの主な役割は以下の通りです:

  1. 顧客企業の IT プロジェクトに必要な人材を提供する
  2. エンジニアのスキルと顧客のニーズをマッチングさせる
  3. プロジェクトの期間中、エンジニアの管理と支援を行う

SESとは?エンジニア派遣のメリット・デメリットと見分け方では、SESの基本的な概念や特徴について詳しく解説されています。SESについて深く理解したい方は、ぜひ参考にしてください。

SESと他の契約形態との違い

SESは、一般的な派遣や請負とは異なる特徴を持っています。主な違いは以下の通りです:

  1. 派遣との違い:
    • SESは準委任契約に基づくことが多い
    • 派遣は労働者派遣契約に基づく
  2. 請負との違い:
    • SESは顧客先に常駐してプロジェクトに参加する
    • 請負は自社内で開発を行い、成果物を納品する

これらの違いにより、SESは柔軟な人材リソースの活用が可能となっています。

SESの特徴

SESの主な特徴は以下の通りです:

  1. 柔軟な人材リソースの活用
  2. プロジェクトごとに最適な人材を配置可能
  3. 顧客企業の社員と密接に連携しやすい
  4. 契約期間や業務内容の調整が比較的容易

これらの特徴により、SESはIT業界で重要な役割を果たしています。特に、急速に変化するIT環境において、必要なスキルを持つエンジニアを柔軟に確保できる点が高く評価されています。

SESの利用目的とその背景

SESが広く利用されるようになった背景には、IT業界特有の事情があります。ここでは、企業がSESを利用する理由、SESの市場動向と需要、そしてSESが注目される背景について詳しく見ていきましょう。

企業がSESを利用する理由

企業がSESを利用する主な理由は以下の通りです:

  1. 必要なスキルを持つエンジニアを迅速に確保できる
  2. プロジェクトの規模に応じて柔軟に人員を調整できる
  3. 正社員雇用に比べてコストを抑えられる可能性がある
  4. 最新技術に詳しいエンジニアを確保しやすい

エンジニア採用が難しい理由とその解決策:採用課題から成功法まで徹底解説では、エンジニア採用の難しさとその対策について詳しく解説されています。SESがその解決策の一つとして注目されている背景がよくわかります。

SESの市場動向と需要

SESの市場は年々拡大傾向にあります。特に、以下の要因がSESの需要を押し上げています:

  1. IT人材の不足:経済産業省の調査によると、2030年には最大約79万人のIT人材が不足すると予測されています。この人材不足を補う手段としてSESが注目されています。
  2. デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速:多くの企業がDXを推進する中で、ITプロジェクトの需要が高まっています。
  3. 働き方の多様化:フリーランスやギグワーカーの増加に伴い、SESのような柔軟な働き方への需要が高まっています。

SESが注目される背景

SESが注目される背景には、以下のような要因があります:

  1. テクノロジーの急速な進化:新しい技術が次々と登場する中、企業内で全ての技術に対応できる人材を育成するのが難しくなっています。
  2. プロジェクトの短期化・多様化:ビジネス環境の変化が速くなり、ITプロジェクトも短期化・多様化しています。これに対応するため、柔軟な人材リソースが求められています。
  3. コスト削減の圧力:多くの企業が人件費の削減を求められる中、SESは正社員雇用に比べてコストを抑えられる可能性があります。
  4. リモートワークの普及:コロナ禍を経て、リモートワークが一般化したことで、SESのような柔軟な働き方がより受け入れられやすくなっています。

エンジニア・PMのリモートワークや働き方に関する声では、エンジニアやプロジェクトマネージャーのリモートワークに関する実際の声を聞くことができます。SESと相性の良いリモートワークの実態がよくわかります。

SESのメリットとデメリット

SESには、企業側とエンジニア側双方にメリットとデメリットがあります。ここでは、それぞれの立場からSESのメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。

SESのメリット

  1. 企業側のメリット:
    • 必要な時に必要なスキルを持つエンジニアを確保できる
    • プロジェクトの規模に応じて柔軟に人員を調整できる
    • 正社員雇用に比べて人件費の変動費化が可能
    • 最新技術に詳しいエンジニアを確保しやすい
  2. エンジニア側のメリット:
    • 多様なプロジェクトで経験を積むことができる
    • スキルアップの機会が豊富
    • 正社員雇用に比べて高い報酬を得られる可能性がある
    • 働く場所や案件を選択できる自由度が高い

SESエンジニアの働き方やメリット・デメリットとは?エンジニア派遣の会社選びのポイントでは、SESエンジニアの視点からメリットとデメリットが詳しく解説されています。

SESのデメリット

  1. 企業側のデメリット:
    • 長期的な人材育成が難しい
    • プロジェクトの機密情報漏洩リスク
    • エンジニアの突然の交代や引き上げのリスク
    • 管理コストが増加する可能性がある
  2. エンジニア側のデメリット:
    • 雇用の安定性が正社員に比べて低い
    • 福利厚生が充実していない場合がある
    • スキルが陳腐化するリスク
    • キャリアパスが不明確になりやすい

エンジニア視点でのSESのメリットとデメリット

エンジニアにとって、SESは両刃の剣と言えるでしょう。多様な経験を積めるメリットがある一方で、キャリアの方向性が定まりにくいというデメリットもあります。

30歳エンジニアキャリアについてという記事では、30代エンジニアのキャリアに関する悩みと解決策が議論されています。SESでキャリアを積むエンジニアにとって、参考になる内容が多くあります。

SESと派遣契約の具体的な違い

SESと一般的な派遣契約には、いくつかの重要な違いがあります。ここでは、指揮命令権の違い、報酬の支払い方法の違い、労働時間と成果物の責任の違いについて詳しく見ていきましょう。

指揮命令権の違い

  1. SES:
    • 基本的に発注元企業(クライアント)は直接的な指揮命令権を持たない
    • SES企業がエンジニアに対して指揮命令を行う
    • ただし、実務上はクライアント企業の従業員と同じように働くケースも多い
  1. 派遣契約:
    • 派遣先企業が直接的な指揮命令権を持つ
    • 労働時間や業務内容を派遣先企業が決定できる

この違いにより、SESは法的には「業務委託」に近い形態となり、派遣契約とは異なる扱いを受けます。

報酬の支払い方法の違い

  1. SES:
  2. 派遣契約:
    • 通常、時給制で報酬が決まる
    • 派遣会社が派遣先から受け取った料金の一部を派遣社員に支払う

SESの場合、エンジニアの技術力や経験に応じて報酬が変動しやすい傾向があります。

労働時間と成果物の責任の違い

  1. SES:
    • 労働時間の管理は基本的にSES企業が行う
    • 成果物の品質に対する責任はSES企業が負う
    • ただし、実際の業務遂行はクライアント企業の指示に従うことが多い
  2. 派遣契約:
    • 労働時間の管理は派遣先企業が行う
    • 成果物の品質に対する責任は派遣先企業が負う

SESと客先常駐の違いとは?メリット・デメリットを徹底解説では、SESと客先常駐の違いについて詳しく解説されています。この記事を読むことで、SESの特徴をより深く理解することができるでしょう。

SESと請負契約の違い

SESと請負契約は、どちらもIT業界でよく見られる契約形態ですが、いくつかの重要な違いがあります。ここでは、契約内容の違い、責任範囲とリスクの違い、報酬体系の違いについて詳しく見ていきましょう。

契約内容の違い

  1. SES:
    • エンジニアの労働力を提供する契約
    • クライアント企業の指示に基づいて業務を遂行する
    • 契約期間は比較的柔軟に設定できる
  2. 請負契約:
    • 特定の成果物(システムやソフトウェアなど)を納品する契約
    • 業務の遂行方法は請負業者が決定する
    • 契約期間は成果物の完成までと明確に定められる

SIerとSESの違いとは?エンジニア派遣会社の選び方では、SIer(システムインテグレーター)とSESの違いについて解説されています。SIerは多くの場合請負契約を結ぶため、この記事を読むことでSESと請負契約の違いをより深く理解できるでしょう。

責任範囲とリスクの違い

  1. SES:
    • エンジニアの労働力提供に対する責任を負う
    • プロジェクトの成否に対する直接的な責任は負わない
    • クライアント企業の指示に従って業務を行うため、リスクは比較的低い
  2. 請負契約:
    • 成果物の品質や納期に対する全責任を負う
    • プロジェクトの成否に対する直接的な責任を負う
    • 見積もりや工数の誤りなどのリスクを請負業者が負う

報酬体系の違い

  1. SES:
  2. 請負契約:
    • プロジェクト全体の固定報酬で決まることが多い
    • 成果物の納品をもって報酬が発生する
    • 追加作業や変更が生じた場合、別途交渉が必要になる

これらの違いを理解することで、プロジェクトの性質や目的に応じて適切な契約形態を選択することができます。

SESに向いている人の特徴

SESは全てのエンジニアに適した働き方というわけではありません。ここでは、SESに特に向いている人の特徴について、柔軟性が高い人、コミュニケーション能力がある人、新しい技術を学び続ける意欲がある人という3つの観点から見ていきましょう。

柔軟性が高い人

SESでは、プロジェクトごとに異なる環境や要求に適応する必要があります。以下のような特徴を持つ人がSESに向いています:

  • 新しい環境に迅速に適応できる
  • 多様な業務や役割をこなせる
  • 変化を楽しめる性格である
  • 異なるチーム文化や働き方に柔軟に対応できる

エンジニア・PMのリモートワークや働き方に関する声では、多様な働き方に関するエンジニアの生の声を聞くことができます。SESエンジニアに求められる柔軟性について考える上で参考になるでしょう。

コミュニケーション能力がある人

SESエンジニアは、クライアント企業の社員や他のSESエンジニアと密接に協力して業務を行う必要があります。以下のような特徴を持つ人がSESに適しています:

  • 円滑なコミュニケーションを取れる
  • チーム内での協調性がある
  • クライアントのニーズを適切に理解し、対応できる
  • 自分の意見や提案を明確に伝えられる

自分が得意としない領域へのフィードバックはどうしていますか?という記事では、エンジニアのコミュニケーションスキルについて議論されています。SESエンジニアにとって重要なスキルの一つであるフィードバック能力について学ぶことができます。

新しい技術を学び続ける意欲がある人

IT業界は常に進化しており、SESエンジニアには継続的な学習が求められます。以下のような特徴を持つ人がSESに向いています:

  • 新しい技術に対する好奇心がある
  • 自己学習の習慣がある
  • 技術トレンドに常にアンテナを張っている
  • 資格取得など、スキルアップに積極的である

エンジニアのレベルと能力評価:キャリアパス、スキルマトリックス、評価基準、成長段階の詳細ガイドでは、エンジニアのスキルレベルと評価基準について詳しく解説されています。自身のスキルレベルを客観的に評価し、今後の成長の方向性を考える参考にしてください。

SES企業を選ぶ際のポイント

SESエンジニアとして働く際、所属するSES企業の選択は非常に重要です。ここでは、SES企業を選ぶ際のポイントについて、取引先の確認、エンジニアへのサポート体制、企業の評判と口コミという3つの観点から見ていきましょう。

取引先の確認

SES企業の取引先は、あなたが携わるプロジェクトの質や種類に直接影響します。以下のような点を確認しましょう:

  • 大手企業との取引実績があるか
  • 多様な業界のクライアントがいるか
  • 最新技術を使用するプロジェクトがあるか
  • 長期的な取引関係を持つクライアントがいるか

エンジニア案件探しの最適な方法:フリーランス、リモート、ソフトウェアエンジニアの採用情報を徹底解説では、エンジニアの案件探しについて詳しく解説されています。SES企業を選ぶ際の参考にしてください。

エンジニアへのサポート体制

SES企業のサポート体制は、あなたのキャリア発展と直結します。以下のような点を確認しましょう:

  • スキルアップのための研修制度があるか
  • 資格取得支援制度があるか
  • メンター制度や相談窓口があるか
  • キャリアパスが明確に示されているか

IT人材育成の最適な方法:eラーニングから社内研修、IT資格取得までの包括的なアプローチでは、IT人材の育成方法について詳しく解説されています。この記事を参考に、SES企業のサポート体制を評価してみてください。

企業の評判と口コミ

SES企業の評判や口コミは、その企業の実態を知る上で重要な情報源です。以下のような点を確認しましょう:

  • 口コミサイトでの評価
  • 離職率の高さ
  • エンジニアの満足度
  • 待遇や福利厚生に関する評判

ホワイト企業の中途採用情報:札幌、東京、大阪、福岡、名古屋の主要都市とIT業界の求人、年収、福利厚生などを徹底解説では、ホワイト企業の特徴や見分け方について解説されています。SES企業を選ぶ際の参考にしてください。

SESの将来性とキャリアパス

SESは、IT業界の人材不足を背景に今後も需要が高まると予想されています。ここでは、SESで得られる経験とスキル、SESから次のキャリアへ繋げる方法、SESの市場価値と将来展望について見ていきましょう。

SESで得られる経験とスキル

SESエンジニアとして働くことで、以下のような経験とスキルを得ることができます:

  • 多様なプロジェクトや業界での経験
  • 最新技術に触れる機会
  • クライアントとのコミュニケーションスキル
  • プロジェクトマネジメントスキル
  • 短期間で新しい環境に適応する能力

エンジニアの職務経歴書では、何が評価され、どの部分をしっかりとアピールすることが求められるのか?という記事では、エンジニアの職務経歴書作成のポイントについて解説されています。SESでの経験をどのようにアピールするべきか、参考になるでしょう。

SESから次のキャリアへ繋げる方法

SESでの経験を活かして、以下のようなキャリアパスが考えられます:

  1. スペシャリストとしてのキャリア:
    • 特定の技術領域のエキスパートになる
    • フリーランスエンジニアとして独立する
  2. マネジメントとしてのキャリア:
    • プロジェクトマネージャーになる
    • SES企業内でマネジメント職に就く
  3. クライアント企業への転職:
    • SESで関わったクライアント企業に正社員として転職する
    • 業界知識を活かして、関連企業に転職する

エンジニア採用における人事・採用戦略とプロセス:スキル評価、リテンション対策、給与と福利厚生、ダイバーシティ、リモートワークの採用まで徹底解説では、エンジニアの採用プロセスについて詳しく解説されています。SESから正社員への転職を考える際の参考になるでしょう。

SESの市場価値と将来展望

SESの市場価値は今後も高まると予想されています。その理由として以下が挙げられます:

  1. IT人材の慢性的な不足:経済産業省の調査によると、2030年には最大約79万人のIT人材が不足すると予測されています。この不足を補う手段としてSESの需要が高まっています。
  2. デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速:多くの企業がDXを推進する中で、ITプロジェクトの需要が高まっています。
  3. 働き方の多様化:フリーランスやギグワーカーの増加に伴い、SESのような柔軟な働き方への需要が高まっています。
  4. 技術の急速な進化:新しい技術が次々と登場する中、企業内で全ての技術に対応できる人材を育成するのが難しくなっています。SESを通じて必要な技術を持つエンジニアを確保する企業が増えています。

エンジニア年収はなぜ高い?採用成功の秘訣を解説では、エンジニアの年収事情について詳しく解説されています。SESエンジニアの市場価値を考える上で参考になるでしょう。

まとめ

SESは、IT業界において重要な役割を果たす人材活用の形態です。企業にとっては柔軟な人材リソースの確保手段となり、エンジニアにとっては多様な経験を積むキャリアパスの一つとなっています。SESの特徴や他の契約形態との違いを理解し、自身のキャリアゴールに合わせて活用することが重要です。

IT業界の急速な変化に伴い、SESの需要は今後も高まると予想されます。一方で、エンジニアにとっては継続的なスキルアップが求められる チャレンジング な働き方でもあります。SESでのキャリアを考える際は、自身の適性や目標をよく見極め、慎重に判断することが大切です。

最後に、エンジニア、デザイナー、PM採用を無料で進められるサービスもありますので、SESや他の形態での就業を検討している方はぜひ活用してみてください。皆様のキャリア選択とIT業界での成功を心よりお祈りしております。

エンジニア・デザイナー・PMなどの開発組織の人材の採用や組織の作り方やトレンド・ノウハウに関する情報を定期的に配信しております。
ぜひ、メールマガジンにご登録ください!


採用・組織課題別お勧め記事


この記事をシェアする