PMとPMOの違いとは?役割や導入メリットを解説

Offers HR Magazine編集部 2024年7月9日

Offers HR Magazine編集部

目次

こんにちは。エンジニア、PM、デザイナーの副業・転職採用サービス「Offers(オファーズ)」のOffers HR Magazine編集部です。

プロジェクトマネジメントの世界では、PMとPMOという2つの重要な役割があります。本記事では、これらの違いや特徴、そして企業にとっての導入メリットについて詳しく解説します。PMやPMOの採用を検討している企業の方々にとって、有益な情報となるでしょう。

PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)とは?

PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)は、組織全体のプロジェクトマネジメントを統括し、支援する部門や機能を指します。2024年現在、多くの企業がPMOの導入を進めており、その重要性はますます高まっています。

PMOの基本的な役割

PMOの基本的な役割は以下の通りです:

  1. プロジェクト管理手法の標準化
    • 組織全体で統一したプロジェクト管理手法の確立
    • ベストプラクティスの共有と普及
  2. プロジェクト支援
    • 各プロジェクトへの助言や支援の提供
    • リソース配分の最適化支援
  3. プロジェクトポートフォリオ管理
    • 組織全体のプロジェクトの把握と優先順位付け
    • 経営戦略との整合性確保
  4. プロジェクト監視と報告
    • プロジェクトの進捗状況の監視
    • 経営層への定期的な報告
  5. プロジェクトマネージャーの育成
    • PM向けの研修やメンタリングの実施
    • キャリアパスの設計と支援

これらの役割を通じて、PMOは組織全体のプロジェクト成功率の向上に貢献します。

PMOの具体的な業務内容

PMOの具体的な業務内容は以下の通りです:

  1. プロジェクト管理ツールの選定と導入
    • 効率的なプロジェクト管理ツールの選定
    • ツールの使用方法の指導と普及
  2. プロジェクト計画の審査
    • 新規プロジェクトの計画の妥当性確認
    • リスク評価と対策の提案
  3. プロジェクト間の調整
    • リソースの競合解消
    • 複数プロジェクト間の依存関係の管理
  4. プロジェクト健全性評価
    • 定期的なプロジェクト評価の実施
    • 問題プロジェクトの早期発見と対策支援
  5. プロジェクト関連データの分析
    • プロジェクトデータの収集と分析
    • 組織全体のプロジェクトパフォーマンスの可視化
  6. プロジェクト管理の知識体系の維持
    • 最新のプロジェクト管理手法の研究
    • 社内向けガイドラインの作成と更新

これらの業務を通じて、PMOは組織全体のプロジェクトマネジメント能力の向上を図ります。

PMOの導入が必要な理由

PMOの導入が必要とされる理由は以下の通りです:

  1. プロジェクトの複雑化
    • 近年のプロジェクトは規模が大きく、複雑化している
    • 専門的な管理機能の必要性が高まっている
  2. 組織全体の最適化
    • 個別プロジェクトの成功だけでなく、組織全体の最適化が求められる
    • 戦略的なプロジェクト選択と資源配分が重要
  3. プロジェクト成功率の向上
    • PMOの導入により、プロジェクトの成功率が向上するという統計がある
    • 失敗プロジェクトによる損失を最小限に抑えられる
  4. 知識とベストプラクティスの蓄積
    • 組織的な知識の蓄積と共有が可能になる
    • プロジェクト管理の継続的な改善につながる
  5. コスト削減と効率化
    • 重複作業の削減や標準化によるコスト削減
    • リソースの効率的な活用が可能になる

これらの理由から、多くの企業がPMOの導入を検討しています。しかし、「PMO 意味ない」という声も一部にあります。これは、PMOの役割や価値が組織内で正しく理解されていない場合や、形骸化したPMOの運営が行われている場合に起こりがちです。PMOの導入には、明確な目的と適切な運用が不可欠です。

PM(プロジェクトマネージャー)とは?

PM(プロジェクトマネージャー)は、個別のプロジェクトを成功に導く責任者です。PMの仕事内容と必要なスキルとは?求人情報も紹介では、PMの具体的な業務内容や求められるスキルについて詳しく解説されています。

PMの基本的な役割

PMの基本的な役割は以下の通りです:

  1. プロジェクト計画の立案
    • プロジェクトの目標設定
    • スケジュールとリソースの計画
  2. チーム管理
    • チームメンバーの選定と役割分担
    • チームのモチベーション維持
  3. 進捗管理
    • プロジェクトの進捗状況の把握と報告
    • 遅延や問題の早期発見と対策
  4. リスク管理
    • プロジェクトリスクの特定と対策立案
    • 発生したリスクへの対応
  5. ステークホルダー管理
    • 関係者との調整と交渉
    • 定期的な情報共有と報告

これらの役割を通じて、PMは個別プロジェクトの成功を目指します。

PMの具体的な業務内容

PMの具体的な業務内容は以下の通りです:

  1. プロジェクトスコープの定義
    • プロジェクトの範囲と目標の明確化
    • 成果物の定義
  2. WBS(Work Breakdown Structure)の作成
    • プロジェクトのタスク分解
    • 作業の洗い出しと構造化
  3. スケジュール管理
    • ガントチャートの作成と更新
    • クリティカルパスの特定と管理
  4. コスト管理
    • プロジェクト予算の策定と管理
    • コスト超過の防止と対策
  5. 品質管理
    • 品質基準の設定と管理
    • 品質レビューの実施
  6. コミュニケーション管理
    • プロジェクト会議の開催
    • ステータスレポートの作成と共有
  7. 変更管理
    • 変更要求の評価と承認
    • 変更による影響の分析と対応

これらの業務を通じて、PMはプロジェクトの目標達成を目指します。

PMに求められるスキルと資格

PMに求められる主なスキルと資格は以下の通りです:

  1. リーダーシップスキル
    • チームを牽引する力
    • 決断力と問題解決能力
  2. コミュニケーションスキル
    • 効果的な情報伝達能力
    • 交渉力とプレゼンテーション力
  3. 技術的知識
    • プロジェクト領域の基本的な技術理解
    • 最新のトレンドへの洞察力
  4. ビジネススキル
    • 財務分析能力
    • 戦略的思考力
  5. 組織スキル
    • マルチタスキング能力
    • 優先順位付けスキル

資格としては、以下のようなものがあります:

  • PMP(Project Management Professional)
  • PRINCE2(PRojects IN Controlled Environments 2)
  • 情報処理技術者試験(プロジェクトマネージャ)

これらのスキルと資格は、PMとしてのキャリアを築く上で重要な要素となります。

PMとPMOの違いとは?

PMとPMOは、どちらもプロジェクトの成功に重要な役割を果たしますが、その focus area や責任範囲には明確な違いがあります。

役割の違い

PMとPMOの役割の違いは以下の通りです:

  1. 対象範囲
    • PM:個別のプロジェクト
    • PMO:組織全体のプロジェクト
  2. 責任範囲
    • PM:プロジェクトの成功に対する直接的な責任
    • PMO:プロジェクト管理プロセスの整備と支援
  3. 時間軸
    • PM:プロジェクトの開始から終了まで
    • PMO:継続的な組織機能
  4. 成果物
    • PM:プロジェクトの具体的な成果物
    • PMO:プロジェクト管理の標準やベストプラクティス
  5. リソース管理
    • PM:プロジェクト内のリソース管理
    • PMO:組織全体のリソース最適化

PM PMO 違いを理解することは、効果的なプロジェクト管理体制を構築する上で非常に重要です。

業務内容の違い

PMとPMOの具体的な業務内容の違いは以下の通りです:

  1. 計画立案
    • PM:個別プロジェクトの詳細計画の立案
    • PMO:組織全体のプロジェクト計画の審査と支援
  2. リスク管理
    • PM:プロジェクト固有のリスク特定と対策
    • PMO:組織全体のリスク管理フレームワークの提供
  3. 報告
    • PM:プロジェクトステークホルダーへの報告
    • PMO:経営層への組織全体のプロジェクト状況報告
  4. ツール選定
    • PM:プロジェクト内でのツール活用
    • PMO:組織全体で使用するプロジェクト管理ツールの選定と導入
  5. 教育・育成
    • PM:プロジェクトチームメンバーの育成
    • PMO:組織全体のPM育成プログラムの設計と実施

これらの違いを踏まえ、PMとPMOが適切に連携することで、より効果的なプロジェクト管理が可能になります。

必要なスキルの違い

PMとPMOに必要なスキルには、以下のような違いがあります:

  1. リーダーシップ
    • PM:直接的なチームリーダーシップ
    • PMO:組織全体へのインフルエンス力
  2. 技術知識
    • PM:プロジェクト領域の深い技術知識
    • PMO:幅広い領域の技術トレンド理解
  3. 分析スキル
    • PM:プロジェクト固有の問題分析
    • PMO:組織全体のプロジェクトデータ分析
  4. コミュニケーションスキル
    • PM:プロジェクト内外の利害調整
    • PMO:組織全体の方針伝達と合意形成
  5. 戦略的思考
    • PM:プロジェクト目標と組織戦略の整合
    • PMO:組織全体のプロジェクトポートフォリオ戦略立案

これらのスキルの違いを理解し、適材適所の人材配置を行うことが、効果的なプロジェクト管理体制の構築につながります。

「PM PMO どっちが偉い」という問いに対する明確な答えはありません。両者はそれぞれ重要な役割を担っており、組織の規模や性質によって、その位置づけは異なります。重要なのは、PMとPMOが効果的に協働し、組織全体のプロジェクト成功に貢献することです。

PMOの形態

PMOには、その機能と権限に応じていくつかの形態があります。ここでは、主な3つの形態について解説します。

支援型PMO

支援型PMOは、プロジェクトマネージャーやプロジェクトチームに対して、主にサポートと助言を提供する形態です。以下がその特徴です:

  1. 役割
    • プロジェクト管理のベストプラクティスの提供
    • プロジェクト管理ツールやテンプレートの提供
    • プロジェクトマネージャーへのコーチングやメンタリング
  2. 権限
    • 直接的な指示や命令の権限は持たない
    • プロジェクトの意思決定には関与しない
  3. メリット
    • プロジェクトマネージャーの自律性を尊重できる
    • 組織の文化に柔軟に適応しやすい
  4. デメリット
    • プロジェクト管理の標準化が進みにくい
    • 問題プロジェクトへの介入が難しい

支援型PMOは、プロジェクト管理の経験が豊富な組織や、PMの自律性を重視する組織に適しています。

コントロール型PMO

コントロール型PMOは、組織全体のプロジェクト管理プロセスを標準化し、一定の管理権限を持つ形態です。特徴は以下の通りです:

  1. 役割
    • プロジェクト管理プロセスの標準化と強制
    • プロジェクトの監視と評価
    • 問題プロジェクトへの介入
  2. 権限
    • プロジェクト計画の承認権限
    • プロジェクト管理手法の指定
    • プロジェクトの中止や変更の提言権限
  3. メリット
    • プロジェクト管理の一貫性が確保できる
    • 組織全体のプロジェクトパフォーマンスの向上
  4. デメリット
    • プロジェクトマネージャーの裁量が制限される
    • 柔軟性が失われる可能性がある

コントロール型PMOは、大規模な組織や、プロジェクト管理の標準化が急務の組織に適しています。

指揮型PMO

指揮型PMOは、組織全体のプロジェクトを直接管理し、強い権限を持つ形態です。特徴は以下の通りです:

  1. 役割
    • プロジェクトマネージャーの直接管理
    • プロジェクトの直接運営
    • 組織全体のプロジェクトポートフォリオ管理
  2. 権限
    • プロジェクトマネージャーの任命権
    • プロジェクトの開始、中止、変更の決定権
    • リソース配分の決定権
  3. メリット
    • 組織戦略とプロジェクトの強力な整合性
    • 迅速な意思決定と問題解決
  4. デメリット
    • PMOへの依存度が高くなりすぎる
    • プロジェクトマネージャーの成長機会が制限される

指揮型PMOは、プロジェクト重視の組織や、急速な変革が必要な組織に適しています。

組織の状況や目的に応じて、適切なPMO形態を選択することが重要です。また、時間の経過とともに組織のニーズが変化することもあるため、定期的にPMOの形態を見直すことも必要です。

PMOの導入メリットとデメリット

PMOの導入には、様々なメリットとデメリットがあります。ここでは、それらを詳しく解説し、PMO導入が適切なケースについて考えます。

PMO導入のメリット

  1. プロジェクト成功率の向上
    • 標準化されたプロジェクト管理プロセスの導入
    • ベストプラクティスの共有と活用
  2. リソースの最適化
    • 組織全体でのリソース配分の最適化
    • プロジェクト間の重複作業の削減
  3. 戦略的整合性の確保
    • プロジェクトと組織戦略の整合性確保
    • 優先度の高いプロジェクトへの注力
  4. 可視性の向上
    • プロジェクトの進捗状況の一元管理
    • 経営層への迅速かつ正確な報告
  5. 知識とスキルの蓄積
    • プロジェクト管理ノウハウの組織的蓄積
    • PMの育成と能力向上
  6. リスク管理の強化
    • 組織全体でのリスク管理フレームワークの確立
    • プロジェクト横断的なリスク分析と対策
  7. コスト削減
    • プロジェクト管理の効率化によるコスト削減
    • 失敗プロジェクトの減少によるコスト抑制

これらのメリットにより、PMOは組織全体のプロジェクトパフォーマンスを大きく向上させる可能性があります。

PMO導入のデメリット

一方で、PMO導入には以下のようなデメリットも存在します:

  1. 初期投資とランニングコスト
    • PMO設立のための人材確保と育成コスト
    • PMO運営のための継続的な費用
  2. 官僚化のリスク
    • 過度な標準化による柔軟性の低下
    • 手続きの増加による意思決定の遅延
  3. プロジェクトマネージャーの抵抗
    • 自律性の制限に対する反発
    • 追加の報告業務への不満
  4. 組織文化との不適合
    • 既存の組織文化とPMOの方針の衝突
    • 変化に対する従業員の抵抗
  5. 期待と現実のギャップ
    • 短期的な成果への過度な期待
    • PMOの役割や価値の誤解
  6. 適切な人材確保の難しさ
    • PMO運営に必要な高度なスキルを持つ人材の不足
    • PMO人材の育成に時間がかかる

これらのデメリットを認識し、適切に対処することが、PMO導入成功の鍵となります。

PMO導入が適切なケースとは?

PMO導入が特に効果的なケースには、以下のようなものがあります:

  1. 大規模・複雑なプロジェクトが多い組織
    • 多数のプロジェクトを同時進行で管理する必要がある
    • プロジェクト間の依存関係が複雑
  2. プロジェクト管理の標準化が急務の組織
    • プロジェクト管理手法がバラバラで非効率
    • プロジェクトの成功率が低い
  3. 戦略的なプロジェクト選択が必要な組織
    • 限られたリソースを最適に配分する必要がある
    • プロジェクトポートフォリオの最適化が求められる
  4. 急速な成長や変革期にある組織
    • プロジェクト数が急増している
    • 新しいプロジェクト管理手法の導入が必要
  5. 規制要件が厳しい業界の組織
    • プロジェクト管理の厳格なコンプライアンスが求められる
    • 詳細な文書化と報告が必要
  6. グローバル展開を進める組織
    • 国際的なプロジェクト管理の標準化が必要
    • 異なる地域のプロジェクト間の調整が求められる

これらのケースに該当する組織では、PMO導入のメリットが大きく、デメリットを上回る可能性が高いと言えます。

一方で、「PMO やめとけ」という意見もあります。これは主に、PMOが形骸化して単なる管理部門と化してしまったケースや、組織の規模や文化に合わないPMO形態を導入してしまったケースに見られます。PMOの導入を検討する際は、自組織の状況を十分に分析し、適切な形態と運用方法を選択することが重要です。

PMOにおける職種

PMOには、様々な職種が存在します。ここでは、主要な3つの職種について解説します。

PMOアドミニストレータ

PMOアドミニストレータは、PMOの基本的な運営サポートを担当する職種です。

  1. 主な役割
    • プロジェクト関連データの収集と整理
    • プロジェクト管理ツールの運用サポート
    • プロジェクト関連文書の管理
  2. 必要なスキル
    • データ分析スキル
    • IT tool の使用スキル
    • 文書管理能力
  3. キャリアパス
    • PMOエキスパートへのステップアップ
    • プロジェクトコーディネーターへの転向

PMOアドミニストレータは、PMOの実務的な基盤を支える重要な役割を果たします。

PMOエキスパート

PMOエキスパートは、高度なプロジェクト管理知識を活かして、PMOの中核的な業務を担当する職種です。

  1. 主な役割
    • プロジェクト管理プロセスの設計と改善
    • プロジェクトマネージャーへの助言と支援
    • プロジェクト評価と問題解決支援
  2. 必要なスキル
    • 高度なプロジェクト管理知識
    • コンサルティングスキル
    • 問題分析と解決能力
  3. キャリアパス
    • PMOマネージャーへの昇進
    • シニアプロジェクトマネージャーへの転向

PMOエキスパートは、組織のプロジェクト管理能力向上の中心的な役割を担います。

PMOマネージャー

PMOマネージャーは、PMO全体の運営責任者として、戦略的な役割を担う職種です。

  1. 主な役割
    • PMO戦略の立案と実行
    • 経営層とのコミュニケーション
    • PMOチームの管理とリーダーシップ
  2. 必要なスキル
    • 戦略的思考力
    • リーダーシップスキル
    • ビジネス感覚と交渉力
  3. キャリアパス
    • 上級管理職(CIO、COOなど)への昇進
    • 経営コンサルタントへの転向

PMOマネージャーは、組織全体のプロジェクトマネジメント文化の醸成に大きな影響を与えます。

「PMO 向いている人」の特徴としては、以下のようなものが挙げられます:

  • 組織全体を俯瞰的に見る能力がある
  • プロセス思考とデータ分析能力が高い
  • コミュニケーション能力とファシリテーション能力が優れている
  • 変化に柔軟で、継続的な改善を好む
  • 戦略的思考ができ、ビジネス感覚がある

これらの特徴を持つ人材は、PMOで活躍する可能性が高いと言えるでしょう。

PMO導入のための準備

PMOを効果的に導入するためには、十分な準備が必要です。ここでは、PMO組織の設立方法、担当者の選定と教育、そして外部PMOの活用方法について解説します。

PMO組織の設立方法

PMO組織を設立する際は、以下のステップを踏むことをおすすめします:

  1. 組織のニーズ分析
    • 現状のプロジェクト管理の課題を特定
    • PMO導入の目的を明確化
  2. PMO形態の選択
    • 支援型、コントロール型、指揮型から適切な形態を選択
    • 組織の文化や規模に合わせて調整
  3. PMOの権限と責任の定義
    • PMOの具体的な役割を明確化
    • 他部門との関係性を定義
  4. PMO運営計画の策定
    • PMOの具体的な活動内容を決定
    • 必要なリソースと予算を見積もり
  5. 経営層の承認獲得
    • PMO導入の必要性と期待効果を説明
    • 経営層のサポートを確保
  6. パイロット運用
    • 小規模なPMOを試験的に運用
    • 課題を洗い出し、改善点を特定
  7. 全社展開
    • パイロット運用の結果を基に調整
    • 段階的に全社展開を実施

これらのステップを通じて、組織に適したPMOを設立することが可能になります。

PMO担当者の選定と教育

PMO担当者の選定と教育は、PMOの成功に大きく影響します。以下のポイントに注意しましょう:

  1. 選定基準
    • プロジェクト管理経験
    • リーダーシップスキル
    • コミュニケーション能力
    • 分析力と問題解決能力
    • 組織への理解
  2. 内部人材と外部人材のバランス
    • 内部人材:組織文化や既存プロセスの理解
    • 外部人材:新しい視点や専門知識の導入
  3. 教育プログラム
    • プロジェクト管理の専門知識(PMP資格取得支援など)
    • PMOの役割と責任に関する研修
    • リーダーシップとコミュニケーションスキル研修
    • データ分析とレポーティングスキル研修
  4. OJT(On-the-Job Training)
    • 実際のプロジェクトでの経験蓄積
    • シニアメンバーによるメンタリング
  5. 継続的な学習機会の提供
    • 最新のプロジェクト管理トレンドのセミナー参加
    • 他社PMOとの交流会や事例研究

適切な人材を選定し、十分な教育を行うことで、効果的なPMO運営が可能になります。

外部PMOの活用方法

外部PMOの活用は、迅速なPMO導入や専門知識の獲得に有効です。以下のような活用方法があります:

  1. コンサルティング型
    • PMO設立の支援
    • プロジェクト管理プロセスの設計
    • PMOの評価と改善提案
  2. 運営支援型
    • PMO業務の一部外部委託
    • ピーク時の人員補強
    • 専門スキルの提供(例:高度なデータ分析)
  3. 知識移転型
    • 内部PMO担当者の育成
    • プロジェクト管理ツールの導入支援
    • ベストプラクティスの共有

外部PMOを活用する際の注意点:

  • 明確な目標と期待値の設定
  • 内部チームとの良好な関係構築
  • 知識やスキルの内部移転計画の策定
  • 適切なタイミングでの内製化の検討

外部PMOを効果的に活用することで、PMO導入のリスクを低減し、成功確率を高めることができます。

PMOとPMのキャリアパス

PMOとPMは、それぞれ異なるキャリアパスを持ちますが、両者の間には関連性もあります。ここでは、PMOとPMのキャリアパスについて詳しく解説します。

PMOのキャリアパス

PMOのキャリアパスは以下のようになります:

  1. PMOアドミニストレータ
    • エントリーレベルの職位
    • データ収集、文書管理、ツール運用サポートなどを担当
  2. PMOアナリスト
    • プロジェクトデータの分析
    • レポート作成、KPI管理などを担当
  3. PMOスペシャリスト
    • 特定の領域(リスク管理、品質管理など)の専門家
    • プロセス改善、PM支援などを担当
  4. PMOマネージャー
    • PMOチームのリーダー
    • 戦略立案、経営層との調整などを担当
  5. PMOディレクター
    • 全社的なPMO戦略の責任者
    • 複数のPMOチームの統括、組織変革の推進などを担当
  6. EPMO(Enterprise PMO)リーダー
    • 企業全体のプロジェクトポートフォリオ管理
    • 経営戦略とプロジェクトの整合性確保を担当

このようなキャリアパスを経て、最終的にはCIO(Chief Information Officer)やCOO(Chief Operating Officer)といった経営層へのステップアップも可能です。

PMのキャリアパス

PMのキャリアパスは以下のようになります:

  1. プロジェクトコーディネーター
    • エントリーレベルの職位
    • プロジェクト管理の補助業務を担当
  2. アシスタントプロジェクトマネージャー
    • 小規模プロジェクトのリーダー
    • 大規模プロジェクトの一部を担当
  3. プロジェクトマネージャー
    • 中規模プロジェクトの全体責任者
    • チーム管理、ステークホルダー管理などを担当
  4. シニアプロジェクトマネージャー
    • 大規模・複雑なプロジェクトの責任者
    • 複数のプロジェクトマネージャーを統括
  5. プログラムマネージャー
    • 複数の関連プロジェクトを統括
    • 戦略的な目標達成を担当
  6. ポートフォリオマネージャー
    • 組織全体のプロジェクトポートフォリオを管理
    • 資源配分の最適化、戦略整合性の確保を担当

PMのキャリアパスも、最終的には経営層へのステップアップが可能です。特に、CTO(Chief Technology Officer)やCDO(Chief Digital Officer)といったポジションへの道が開かれています。

PMとPMOのキャリアパスは、相互に移動することも可能です。例えば、PMがPMOに異動してプロジェクト管理の標準化を担当したり、PMOメンバーがPMとしてプロジェクトを率いたりすることがあります。このような人材の流動性は、組織全体のプロジェクト管理能力の向上につながります。

「PM PMO 体制図」は、組織によって異なりますが、一般的には以下のような関係性になります:

この体制図では、PMOがプロジェクト全体を支援・管理し、個々のプロジェクトマネージャーと協力して組織全体のプロジェクト成功を目指す構造になっています。

「PM補佐 PMO 違い」については、以下のような点が挙げられます:

  1. 対象範囲
    • PM補佐:特定のプロジェクトに特化
    • PMO:組織全体のプロジェクトを対象
  2. 役割の継続性
    • PM補佐:プロジェクトの期間中のみ
    • PMO:恒常的な組織機能
  3. 責任の所在
    • PM補佐:PMの指示下で動く
    • PMO:独立した組織として機能
  4. キャリアパス
    • PM補佐:PMへのステップアップが一般的
    • PMO:PMOスペシャリストやマネージャーへの道

PM補佐とPMOは、ともにプロジェクトの成功を支援する役割ですが、その範囲と責任は大きく異なります。

PMOやPMに関連する資格

PMOやPMのキャリアを築く上で、関連する資格の取得は大きな助けとなります。ここでは、PMOとPMに関連する主要な資格について解説します。

PMOに関連する資格

  1. PMO-CP (PMO Certified Professional)
    • 概要:PMOの専門家向けの資格
    • 主催:PMO Global Alliance
    • 特徴:PMOの設立、運営、最適化に関する知識を評価
  2. P3O (Portfolio, Programme and Project Offices)
    • 概要:PMO運営のベストプラクティスを学ぶ資格
    • 主催:AXELOS
    • 特徴:英国政府が開発したフレームワークに基づく
  3. ITIL (Information Technology Infrastructure Library)
    • 概要:ITサービスマネジメントのベストプラクティス
    • 主催:AXELOS
    • 特徴:PMOのIT関連業務に役立つ
  4. CPMO (Certified Project Management Office)
    • 概要:PMOの設立と運営に特化した資格
    • 主催:International Association of Project Managers
    • 特徴:実践的なPMO管理スキルを評価

これらの資格は、PMOの専門性を高め、キャリアアップに役立ちます。

PMに関連する資格

  1. PMP (Project Management Professional)
    • 概要:世界で最も認知度の高いPM資格
    • 主催:Project Management Institute (PMI)
    • 特徴:幅広いプロジェクト管理知識を評価
  2. PRINCE2 (PRojects IN Controlled Environments 2)
    • 概要:英国発祥のプロジェクト管理手法
    • 主催:AXELOS
    • 特徴:構造化されたアプローチを学べる
  3. PMBOK (Project Management Body of Knowledge)
    • 概要:PMIが発行するプロジェクト管理の知識体系
    • 主催:Project Management Institute (PMI)
    • 特徴:PMP試験の基礎となる知識を提供
  4. Agile Certifications (PSM, ACP, etc.)
    • 概要:アジャイル開発手法に関する資格
    • 主催:Scrum.org, PMI, など
    • 特徴:柔軟なプロジェクト管理手法を学べる
  5. IPMA (International Project Management Association) Certifications
    • 概要:4段階のレベルに分かれた国際資格
    • 主催:International Project Management Association
    • 特徴:実践的なコンピテンシーを評価

これらの資格は、PMとしての専門性を証明し、キャリアアップや年収アップにつながる可能性があります。

PMOとPMに関連する資格の取得は、以下のようなメリットがあります:

  1. 専門知識の体系的な習得
  2. キャリアアップの機会増加
  3. 年収アップの可能性
  4. 国際的な認知度
  5. ネットワーキングの機会

ただし、資格取得はあくまでもキャリア形成の一部であり、実践的な経験と組み合わせることで真の価値を発揮します。

まとめ

PMとPMOは、それぞれ異なる役割を持ちながらも、組織のプロジェクト成功に不可欠な存在です。PMOの導入は多くのメリットをもたらす一方で、適切な準備と運用が求められます。また、PMとPMOのキャリアパスは、組織のプロジェクト管理能力向上に大きく貢献する可能性を秘めています。

PMとPMOの役割や価値を正しく理解し、組織に適した形で導入・活用することが、プロジェクト成功の鍵となるでしょう。「PM PMO どっちが偉い」という問いには明確な答えはなく、両者が協力してプロジェクトと組織の成功を目指すことが重要です。

最後に、PMOやPMのキャリアに興味がある方は、関連する資格の取得を検討するとよいでしょう。資格取得は、専門知識の習得とキャリアアップの両面で有益です。ただし、「PMO やめとけ」や「PMO 意味ない」といった意見もあることを念頭に置き、自組織の状況や文化に合わせて慎重に導入を検討することが大切です。

PM採用の成功法とは?良いプロジェクトマネージャーを見極めるポイントPMの役職の違いとは?人事担当者が知るべきポイントなど、関連する記事も参考にしながら、組織に最適なプロジェクト管理体制を構築していくことをおすすめします。

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